2012年10月20日土曜日

2012/10/20 南房総 安房グリーンライン編

走行距離 85.95km
走行時間 05:10:07
平均速度 16.6km/h
最高速度 50.8km/h
使用車種 KHS F20-R



 10月に入ってから群馬の渋峠ヒルクライム、埼玉の鳥首峠自転車担ぎ、翌日大血川林道ヒルクライムと、結構ハードな遠征が続きました。今週は起伏の少ない南房総で少し楽をしましょう。今回は美味しい魚介類を食べるのも目的のひとつですが、2008年3月16日の南房総林道めぐりで見た工事中の安房グリーンラインが2010年4月に完成したとのことで、これを走ってみるのが主目的です。ついでに林道及び旧道との比較走行を狙ってみました。

 Wikipedia 安房地域広域農道(安房グリーンライン)

 04:30に自宅を出発。首都高速、東京湾アクアライン、館山自動車道、富津館山道路を走り、富浦ICでアウト。



 06:30に道の駅三芳村鄙の里に到着。この写真は翌朝撮影したもの。駐車場はガラガラで、家畜の匂いが漂ってくるのが良いです(笑)。南房総とはいえ、さすがに朝はちょっと肌寒いです。

 07:25に道の駅出発。今回はウェストバッグに荷物を詰め込み、起伏だけでなく荷物的にも楽なサイクリングです。まずは道の駅前の県道88号線を北上。



 500メートルくらいで安房グリーンライン起点らしき地点に到着。南北に走る県道88号線に直交し、東西に走る直線道路。更に西に続いている部分も安房グリーンラインかもしれませんが、表示がないのでわかりません。ネットで調べても「南房総市千代から始まる」というだけで、厳密な起点が不明です。いずれにせよ、県道88号線を右折して安房グリーンラインを走ります。

 ここだけでなく「ロードレースコース」の表示をあちこちで見かけました。2010年の国体でロードレースがあったらしく、それに合わせて設置されたものでしょうか。

 平久里川を渡ると、安房グリーンラインは右折して再び南下します。



 1kmくらい走ると安房三芳トンネルへ。「起伏が少ない」と書きましたが、高山がないだけで低山や丘陵はあります。



 トンネルを抜けて500m程進んだ場所。山名川の奥にもこんもりした森があります。なんかいいです。



 田んぼの真ん中を安房グリーンラインは走っています。この道路自体は古くからの幹線なのか、道幅は広くないですし路面も古めです。



 九重駅側の内房線を過ぎると、再び新たに整備された道路になりました。



 いよいよ本格的な上りが始まります。広々して路面が綺麗で、興奮が抑えきれないです(笑)。



 とはいえ、12分程でほぼピークに到達(笑)。標高27mから97mへの上りで、本当に短いです。ここから一気に30mに下ります。



 県道188号線を過ぎると、左の安房グリーンラインと右の林道小松線の分岐に到着。本日は安房グリーンラインを走ります。



 自動車もほとんど通らないし、快適なヒルクライムです。ただ側溝と法面の雑草は整備した方がいいです。



 菅田の滝という表示板がありました。房総の滝はこじんまりしたものしかありませんが、先を急ぐサイクリングでもないので寄ってみます。林道を走ることも計算して、ちゃんと登山靴を履いていますから。



 結構急勾配な下り。地面が湿っていて滑ります。



 高さ5m程度でしょうか。小さいですが落差のある滝が見られました。ナメ滝かと思っていたので意外でした。富山県の称名滝は落差350mだそうですから、70分の一のサイズですが(笑)。



 更に進むと、安房グリーンラインでは最高標高地点(131m)で、いきなり視界が開けました。肉眼ではこんな感じ。



 拡大。館山市街、大房岬、更に先に三浦半島らしきものが見えました。山の中を走っていたので、いきなり海が見えると新鮮です。



 写真奥から走ってきました。ここは林道山倉線接続点です。林道山倉線は以前走っていて見たい場所があるのですが、それは明日のお楽しみ。



 道路建設による自然破壊に対しての申し訳なのか、半自然型産卵池がありました。確かに道路はありのままの自然を壊しますが、道路の周辺を開発しない限り、少なくともこの辺りは自然への影響は大きくない感じがします。都心の環七みたいに排気ガスだらけというわけでもないですし。



 カエル大好きなので頑張って生きて欲しい(^^;。



 畑の集落で安房グリーンラインと旧道は交差。右折して旧道を進むと林道畑3号線に辿り着きますが、今回は直進します。



 安房グリーンライン周囲の畑。以前走った時は旧道でしたが、こんなに開けていたかなぁと疑問を覚えました。野生の獣対策で、柵だけでなく屋根までつけられた畑があります。



 気持ちの良い天気と道路。



 立派な高架。



 高架から下を見ると細い道路が走っています。これが実は林道畑3号線です。そう言えば、以前高架下から眺めたことがありましたっけ。



 左側(東)から林道畑3号線が合流してきました。



 合流地点から安房グリーンラインの前方を眺めると、右の真ん中辺りに黄色い標識が僅かに見えます。これが林道畑2号線です。3号と2号は50mくらい離れています。推測ではありますが、畑2号線が安房グリーンラインによって分断されたことで、2号線は2号線と3号線に分かれた様です。



 林道畑2号線です。



 この陥没が原因か不明ですが、いずれにせよ2号線は通行止めになっていました。



 更に進むと、海底地すべり地層がありました。かなり地層が入り乱れています。安房グリーンラインの工事で掘削して表出したのでしょうね。ここは自由に見学できる様、露頭の反対側に大きな駐車場が備わっています。



 露頭の先に安房白浜トンネル。ここを抜けると白浜の海に出られます。トンネルは暗いですが自動車がほとんど通らなかったこともあってスムースに抜けました。



 安房白浜トンネルの白浜側。



 そして道路の先に白浜の海が見えます。



 千倉町白間津の海岸。

 この後はひたすら国道410号線フラワーラインより一本海側の道路を走行。道路がやや細いので自動車が怖いですが、ちょこちょこ海を見ながらサイクリング。



 千倉漁港、川尻川を過ぎた所から和田白浜館山自転車道へ。この景色だけなら外房を見ながらの最高のサイクリングなのですが、私は一度走ったことがあるので知っています。



 砂が堆積して走れない場所があることを(笑)。白子のここはまだ可愛いくらいで、砂がこんもり積もった場所がありますから、自転車道としては問題です。



 和田町下三原の真浦海水浴場。海水浴客は当然おらず、海釣りする人くらいです。ここでサイクリングロードは終わり。国道128号線のフラワーラインを走ります。



 更に進むと和田漁港へ。2012年7月29日の日記で書いた鯨の解体場です。鯨漁は夏だけですので、この時期は人の気配が全くありません。



 7月29日は朝5時半でこんなに人がいたのに。



 和田浦駅を過ぎ、長者川を渡った所でくじら料理専門店くじら家へ。ここに来るのが憧れでした。11:30くらいでしたので混んでおらず、一人でも安心して入店できました。



 くじら御膳2000円。ミンク鯨の刺身(皮もあり)、ツチ鯨の竜田揚げとカツ、ツチ鯨の佃煮、百尋等の小鉢等、鯨いっぱい。特に竜田揚げは美味でした。バイクのライダーがおかわりしていました。喰い過ぎだろー

 食べログ くじら家

 12:22にサイクリング再開。更に海沿いに北上。太海で海沿いを離れ、嶺岡トンネル手前で右折。魚見塚展望台に向かいました。2011年11月27日に林道嶺岡線を走る南房総横断をしましたが、その時は通路が工事中で展望台に行けなかったのです。今回はそのリベンジ。展望台は当然高い場所にあり、標高110mまで上りました。



 魚見塚展望台誓いの丘に到着。



 漁師達が太平洋の魚群を見張ったとありますが、魚を狙うカモメの位置からでも判断したんでしょうかね。



 海側にまわってブロンズ像を見てみました。しかし陽の光でよく見えませんでした…



 魚見塚展望台誓いの丘からの眺望。鴨川市街と太平洋。高い山に登って山の峰々を見るのも良いですが、海もいいですねぇ。



 魚見塚展望台誓いの丘からの眺望。内陸方面。



 展望台の下には鴨川を舞台にしたアニメ「輪廻のラグランジェ」の聖地巡礼をするファン向けに想い出ノートがありました。私は房総半島を自転車でよく訪れますので、テレビ欄で『鴨川』の文字列があった番組を偶然録画してみたのですが、録画されたのは旅行観光番組ではなくアニメの「輪廻のラグランジェ」でした(笑)。そしてラスマス・フェイバーが作曲したオープニングテーマ「TRY UNITE!」に大ハマりしたのです。ラスマスのライブも見に行っちゃうくらい。ただアニメの内容はいまいち理解できずでした(^^;。

 TRY UNITE! / 中島 愛(1 chorus.ver)

 父親がジャズミュージシャンなのでジャズで育ち、現在はハウスを本職にしているラスマス・フェイバーらしい、キラキラ転調ソングです。

 13:40頃、丘を降りて千葉県道89号線へ。



 千葉県道89号線沿いの棚田。大規模な棚田ではないですが、千葉はこんな田が多いです。如何にも丘陵地帯という感じ。



 またロードレースコースの標識発見。だいたい国体のコースがわかってきましたが、太平洋岸はどの辺を走ったのでしょう。



 この道を走れば当然伊予ヶ岳が見られます。紅葉はもう少し先ですね。

 ここで左折して、千葉県道88号線を南下。途中で秋祭りらしきものに遭遇。



 県道を外れ、本日最後の寄り道である滝田城址へ向かいます。平久里川沿いのこの県道はたぶん昔から幹線だったはずで、この幹線を抑えるには都合の良い山城です。



 小さくともお城なので、攻めにくい急峻な入口。



 滝田城址案内図。史実である里見氏の居城であると同時に、「南総里見八犬伝」の舞台でもあります。



 特に調べて行かなかったので下滝田から登ってしまいましたが、上滝田が大手門だった様です。



 細尾根の登山道。この細尾根では敵も登って来れないでしょう。



 10分程歩くと曲輪跡なのか平坦な地に出ました。伏姫と八房のブロンズ像が置かれています。



 望楼があるので登ってみました。



 標高130mくらいですが、なかなかの眺望。平野に山が侵入している感じの融合っぷりがいいなぁ。



 一番奥の山脈は鋸山から勝浦に続くラインかな。

 16:15に道の駅三芳村鄙の里に戻りました。本日のコースは結構起伏があったのですが、山岳ヒルクライムと違って大量の汗をかくこともなく、気温と湿度の低い中を快適なサイクリングができました。

 一休みした後は自転車を積んで、今度は自動車で安房グリーンラインを走りました。自動車だと楽だなぁ(笑)。ただ自動車だと短時間で走りきってしまうので、道路をあまり堪能できません。自転車だから楽しいです。白浜の海岸まで抜けて、リゾートイン白浜へ。



 写真は翌日撮影したもので、この日は夕陽が見られるかギリギリという時間。そう、太平洋の夕陽を見ながら温泉に入ろうと来たのです。外来入浴は700円と安いのですが、お風呂はいまいち。太平洋は望めるのですが、露天ではないのはもちろん、ガラス越しで見るにしても立ち上がらねばならず、お湯に浸かりながらというわけにはいきませんでした。まぁ夕陽が見られただけ良しとしましょう。

 白浜オーシャンリゾート

 またフラワーラインとバイパスを通って館山駅へ。南へ北へと忙しいです(笑)。駐車場確保に手間がかかりましたが、なんとか駐車。館山駅と言えば毎度寄るお寿司屋さん海の花です。



 地魚旬寿司1850円。カンパチ、サワラ、イサキ、メダイ、カツオ、アジ、地タコ、巻物のセット。どれも美味しゅうございました。



 季節なので、さんま刺身980円。脂が乗っていて美味いです。

 たてやま旬鮨 海の花

 その後は再び道の駅三芳村鄙の里へ。ガラガラの駐車場で車中泊です。ブログを更新した後に就寝。道の駅は南房総を南北に貫く幹線道路にありますが、絶対的な交通量はさほどないので夜は静かでした。


 翌日の林道編に続きます。

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