2012年4月30日月曜日

2012/04/30 飯能駅→有間峠→西武秩父駅

走行距離 90.62km
走行時間 05:59:35
平均速度 15.1km/h
最高速度 44.6km/h
使用車種 KHS F20-R



 2012/04/21の遠征では寒さの為に有間峠を越えられませんでした。そんなわけで今回はリベンジ戦。

 09:40に出発。この時間では飯能まで自走では峠越えで陽が暮れるので、池袋から飯能まで輪行。

 12:00、飯能駅から出発。13:10、有間ダム直下の有間橋に到着。標高240m。ここから標高1134mの有間峠まで900m程のヒルクライム。アップダウン込みで1000mくらい。



 一週間前は桜と何かの花が咲いていましたが、今は新緑に一新。河原には自動車がたくさん止まっていました。名栗川の河原は川遊びの方が多く、どこもかしこもバーベキューだらけでした。いいなぁ。なんで自分はヒルクライムで汗かくんだろ(笑)。



 快晴というわけにはいきませんが、今回は有間峠近辺の山は見えます。まぁ快晴ではないお陰で、ヒルクライムには気温がちょうど良いくらいです。



 快晴なら湖面の映り込みも綺麗なんですが。



 飯能側の逆川線は毎冬法面や路面の改良工事をしていて、2007年に初めて走った頃に比べて路面がだいぶ良くなりました。落石は相変わらず酷いので、鋭角な石がゴロゴロしていて走行には注意が必要ですけどね。落石でパンクの経験はないですが、タイヤはだいぶ傷めているでしょう。前方の山の中腹に山桜が見えます。



 標高550mくらい。山桜が近くなってきました。



 新緑の中に薄いピンクが混ざって綺麗です。



 標高700mくらい。頭上からはらはらと桜の花びらが散って風情があります。この辺では既に腰が痛くて、あまり余裕がなかったですけどね(笑)。



 逆川乗越を少し過ぎた所で、標高1010mくらい。さすがにこの辺になるとまだ冬景色でした。枝の先端に少し緑が見える程度。



 新緑の代わりに岩ツツジや黄色い花が迎えてくれました。

 この後くらいに、GEOSだかの小径車に乗ったサイクリストに追い抜かれました。小径とはいえタイヤは451ぽかったですが、結構な速度で上って行って驚きました。



 15:55頃、有間峠に到着。先程のサイクリストと少し会話。ライトを忘れたそうで、急いで秩父側に下りて行きました。



 有間峠から名栗湖を望む。

 今回はコーヒーもないので、16:03に撤退開始。



 秩父側を下りる際にいつも止まる大好きな場所。ヤシンタイの頭へ向かうZ型の林道が素敵。

 それはともかく「ヤシンタイの頭」という名前は謎です。そこで調べてみると

 スネコタンパコの「夏炉冬扇」物語 ヤシンタイノ頭

 というブログ記事に行き当たりました。その説の全部が正しいかはわかりませんが、名栗川下流の地名からして有間山や蕨山が鉱山として利用されていたのは納得です。

 秩父側の広河原線も一部剥がされていた舗装が直り、また冬期閉鎖明けということもあり落石が比較的少なかったです。あくまで比較的で、30cm四方を越える様な岩がないというだけですが(笑)。自動車も通れない様な岩が転がっている時がありますからね。



 浦山川を下り、秩父さくら湖に到着。恐ろしい装飾の寄国土トンネルを過ぎると、ふと左手に綺麗な桜があるのに気付きました。写真は夕方なので青みがかっちゃってますが。それにしても湖畔の道路より一段低いこの広場、どこかで見た記憶が… 記憶をサルベージすると、思い出しました。

 装備屋メイさんのブログ 生活の柄(消滅済)

 こちらで知ったデエロー神の御座す場所じゃないですか!! 2年前の話題を急に思い出しました。

 浦山ダムに水没した土性地区にはデエロー神という耳の神様がいらして、願をかけて治ったら年の数だけ蝸牛(かたつむり)の殻をあげるのが習わしとのこと。そして秩父の方言で「でぇろー」は蝸牛を意味し、内耳の聴覚器官蝸牛と言葉を引っ掛けているのではないかと。なかなか興味深い神様です。その神様の祠がダム建設の際にこちらに移設されたらしいです。



 デエロー神の祠。由来を知らなければ、ただの祠です。文字も何も彫っておらず、なんなのかさっぱりわかりません。



 ハート型の穴を覗くと神様がいらっしゃいましたよ。

 しかしこの祠、すぐ手前にダム水を循環させる装置が新設されちゃって、道路の上からでないと気付きません。しかも循環装置はたぶん24時間稼働しているもので、その動作音のうるさいこと… 耳の神様なのに、こんな罰当たりなことしちゃって。ダム関係者も地域の方も、もうこの神様のことを忘れちゃっているんでしょうね。ダムに掛け合って、ボランティアでせめて桜の木の下に移設できないですかね。数人でやれる仕事なんですけど。

 その後はひたすら秩父さくら湖畔の道路を北上し、ダムから下りて秩父市街へ。月曜日はわらじカツ丼の安田屋は休みですし、豚みそ丼の野さかもこの時間ではダメですから、セブンイレブンで軽く夕食代わりに補給。

 17:40頃、西武秩父駅到着。18:25の特急は既に座席完売でした。さすがに次の19:25まで特急を待てません。それに特急は飯能で前後進行方向が変わり、最後列に積んだ自転車が最前列になる危険性が高く、混んでいる特急車内で自転車を移動するのは面倒です。そんなわけで各駅停車で帰路へ。池袋から再度自走し、21:30頃ヘロヘロになって帰宅しました。

 ジョギングをやっていたので体力には自信があったのですが、ヒルクライムはだいぶ鈍っていました。腰に来ました… いきなり志賀草津道路に行かないで良かったです。追々調子を上げて、2000m級ヒルクライムに挑みましょう。

所要経費
 西武鉄道 池袋駅→飯能駅 450円
 西武鉄道 西武秩父駅→池袋駅 750円

2012年4月25日水曜日

Ronny Jordan@Blue Note Tokyo

[日時]2012/04/25(水) 19:00開演
[会場]ブルーノート東京
[料金]¥7,500
[時間]1時間30分
[出演者]
 Ronny Jordan [ロニー・ジョーダン] (g)
 Mel Davis [メル・デイヴィス] (org)
 Brandon Taylor [ブランドン・テイラー] (ds)

[曲目]
 01.BLUES FOR GB
 02.SUGAR
 03.STOP!
 04.REMEMBER WHEN
 05.ROUGH AND READY
 06.BLUES GRINDER
 07.PIECES
 08.BLUESETTE
 09.SOUL MAKOSSA

 例によってロニー・ジョーダンを知らなかったのですが、ブルーノートのサイトで聴いた「So What」があまりに素敵すぎる!! マイルス・デイビスの曲が全く違うアレンジで現代のリズム、まさにアシッドジャズになっていました。ただ他のCDを聴いた限りではスムースジャズという感じで、耳障りが良いだけという感じも… そんなわけでライブに行くかは悩みました。しかも初日のセットリストが公表されると、R&BやHip Hop系を含むエレクトリック・バンドのセカンドセットの演奏で「So What」が演奏されていました。アコースティック・トリオのファーストセットでは演やらない… ますますモチベーションが落ちるところですが、共演が大好きなオルガンですし、チケットがあまり売れてない感じもしましたので(ひねくれ者(笑))、強引に参戦。

 予想通り、客入りはいまいち。6〜7割くらいでしょうか。でも意外に女性が多い? 客層もなんとなくいつもと違います。DJが参加するセカンドセット目当て、つまりクラブにも行く様な客層が混ざっていたんですかね。

 開演でロニー達メンバーが通路を歩いてきますが、いきなり通路に面した座席にいた客に握手攻めのロニー。フレンドリーだなぁと思っていたら、私も握手していました。あら、いい男じゃないですか(笑)。

 そんな好感度アップが効いたわけではないですが、冒頭の「BLUES FOR GB」からヒートアップ。10分近い熱演。GBはGeorge Bensonのことらしいですが、Wes Montgomery & Wynton Kellyの「Smokin' At The Half Note」を思い起こさせました。『「Half Note」のウェス・モンゴメリーを越えたよ』と終演後に伝えようと思いましたよ。シャイなので伝えられなかったですが… 後で調べた所、ロニーはジョージ・ベンソンやウェス・モンゴメリーを尊敬しているみたいなので、ちゃんと伝えたら喜ばれていたでしょうね。

 オルガンのメル・デイヴィスは横向きなので左手が見えず、その左手があまり動いてないことから隻腕かと思ってしまいました(^^;。その割にベースラインのドライブ感が凄いので一体どうなっているのかと思ったら、足のベース演奏が凄かったのでした。猛烈なソロを演奏しながら的確でドライブするベースラインって… 正面からそのテクニックを見たかったですが、それ以後は結構足捌きに注目していました。

 続いてソウル・ジャズ「SUGAR」はStanley Turrentineでお馴染みの曲。1980年代のマウント富士ジャズフェスティバルを思い起こさせます。ソウル・ジャズにオルガンはハマりますねぇ。

 3の「STOP!」から6の「BLUES GRINDER」は最新CD「The Rough and the Smooth」から。

 「STOP!」は軽快なナンバー。スムースジャズ寄り? 突然演奏が切れるのでブレイクなのかと私を含めた観客は演奏再開を身構えましたが、そのまま笑顔で終了。タイトルが「ストップ」なので、CDではフェイドアウトだけどライブではぶつ切りだそうです。ライブ用のネタかい(笑)。

 「REMEMBER WHEN」は12年前に亡くなった柳田一彦さんへ捧げた曲。日本での売り出しに力を入れてくれたそうです。ロニーのソロでメランコリックに始まり、コンテンポラリーなスムースジャズへ。

 「ROUGH AND READY」「BLUES GRINDER」はウェス・モンゴメリーを思わせる演奏。ここでもオルガンのベースラインが効いているんですよねぇ。オルガンソロも熱いです。

 「PIECES」はメル・デイビスのCD「It's About Time!」から。開演前に購入していた客がCDを振りかざすとご機嫌なメル・デイビス。この人は本当に明るいです。オルガンとドラムが絡み合って気持ちよいグルーブでした。

 「Bluesette」はToot Thielmans作曲。軽快だけどロマンティックな曲調で大好き。跳ねる様なオルガンソロが凄すぎます。

 「SOUL MAKOSSA」はアメリカ版ウィキペディアによると、Manu Dibangoにより発表されたアルバムからの一曲で、ディスコの始祖とも言われている曲だそうです。最後の最後にラテン調のジャズファンクで締めてました。セカンドステージへの橋渡しという感じですかね。ロニーはこの曲だけピックを使っていたのかな?

 ロニーは退場の際もご機嫌で、またもや握手攻め。また握手しちゃいました。帰宅後、iTunesでアルバム「The Rough and the Smooth」を購入しましたよ。握手の代わりでAKBみたい(笑)。

 大好きなオルガンのグルーブが最高で、そこに大好きなウェス的ギターが重なるんですから、これはもう心躍らないわけがないです。予想に反して本格的なアコースティックジャズだったことも有り難かった。実はこの公演は予約すれば9500円で1stと2ndの両セットを見られたんです。失敗したかなぁという気もします。でもエレクトリックバンドの方で味悪く帰宅しないで済んだかもと思って諦めました(^^;。





 ブルーノート東京該当ページ
 原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

 以下、参考動画。


 今回のブルーノート東京でのライブに近いステージでの演奏。



 今年のミラノでは「So What」をアコースティック演奏しているじゃないですか… 日本でやらないのはDJ Krushのせいか…



 日本で言うクラブみたいな場所でのステージ。ステージの形は違いますが、オルガン演奏が主に映されていて私好み。



 DJのいないエレクトリック系「So What」。

2012年4月21日土曜日

2012/04/21 足立区〜名栗湖〜飯能駅

走行距離 129.57km
走行時間 06:48:42
平均速度 19.0km/h
最高速度 43.1km/h
使用車種 KHS F20-R



 山開きは有間峠でしょうということで、飯能方面へサイクリング。今にも雨が降りそうな曇天ながら、天気予報によると雨は大丈夫とか。涼しい方がサイクリングには楽ですし、気持ちよく06:20に出発。曇天でもこの季節は日焼けしますので、念の為に日焼け止めクリームをベトベト塗っておきました。

 荒川サイクリングロードを快走。09:47、入間川サイクリングロード終点の豊水橋へ。近くのセブンイレブンでトイレ休憩と、軽食と水を購入。10:30、飯能駅付近を通過。この辺りになると標高が100mを越える為、荒川サイクリングロードの様な快走は全く望めません。かなりお疲れ状態。

 11:23、有間ダムまで残り4km程度のレストランHAMAに到着。今回はここに寄るのも目的でした。この辺りに気軽に入れるレストランはここくらいらしく、創業が1974年と老舗です



 とろ〜りたまごステーキ丼120g、1134円(税込)。バイクの人のブログを読んで、美味しそうだな、と。バターと醤油で味付けされた厚さ1cm程度のステーキに、半熟玉子が乗っています。バターのコクが美味いです。皿が陶器で、熱せられた下のご飯が焼けて最後の方になると少しカリカリになるのも良いです。でも120gだとちょっと物足りないかな。5時間も自転車漕いで来たのですから。逆にバイクの人はカロリー過剰(笑)。



 デザートに名物らしい栗プリンを注文。値段が262円と安いのは良いですが、そんなに栗の味を感じませんでした。ちょっと残念。

 レストランHAMA

 12:17、有間ダム直下の有間橋に到着。



 名栗川下流、棒の嶺方面ですが、山はガスってますね。

 距離900mで100m程高度を上げる強烈な坂を上ると有間ダムへ。



 うわ。中央に有間峠の山々が見えるはずですが、ガスっていて何も見えません…



 晴れていればこんな感じなんですが。昨年の5月15日撮影。



 名栗湖もこの時期はエメラルドグリーンなんですが、この日はどんより濁った色。湖畔の道路沿いに桜が見えますが、ほぼ満開の様でした。しかしこの天気では色が全く映えません…

 いつもは湖畔の東屋で一時間程度寝て足を回復させて有間峠アタックです。しかしこの日は寒すぎます!! 自転車を漕げば体温が上がるのですが、この日は有間ダムに到着した時点で寒さを感じていて、体を休めたら寒さで震えてしまいました。山は霧で何も見えませんし、路面も前日の雨のせいか濡れていて、どうもヒルクライムには向かない日の様です。ここは諦めて、コーヒーを淹れて一服。レストランHAMAでコーヒーを注文しなかったのはこの為。重い荷物を担いで来た甲斐がある美味しさです。セブンイレブンで購入したチーズタルトを添えて至福のひと時(笑)。



 農産物直売所がある場所から、名栗川下流方面を撮影。晴れていれば桜の発色も良かったんでしょうけど。



 どんより…

 コーヒーを飲んだとはいえ体が震えて仕方ないので、さらわびの湯へ。ちゃんと替えの下着も用意する周到さ。さわらびの湯は登山客がたくさんいました。霧で眺望は望めなかったでしょうに。



 温泉は内風呂からも露天風呂からも桜が見られました。少し葉桜気味でしたが、そのせいで花がハラハラと散って良い感じです。桜を見ながら疲れた体を癒しました。この写真は露天風呂の隣の休憩室から撮影したもので、左側の木柵が露天風呂の目隠し。

 さわらび温泉の売店では例によって柿の皮たくあん2本、名栗饅頭4個をお土産に購入。自転車で持って帰るには重すぎる…

 日帰り天然温泉 さらわびの湯

 せっかく体を温め癒しながら、ここから飯能まで自走しなければならないのが辛いところ。道が下りなのが救いですけどね。15:15に出発、16:10に飯能駅到着。特別快速に乗ると自転車を置きながら座るスペースがなく、池袋まで立ちっぱなしでした。車内は登山客が多かったです。池袋で自転車を展開し、約1時間走って19:30頃に帰宅しました。



 走行ルート標高図。

 とにかくこの日は寒かったです。ポケットティッシュ5袋消費しました(^^;。檜の花粉のせいじゃないですよ、単純に寒いのです。まぁ有間峠は攻略できませんでしたが、走行時間が約7時間、走行距離130kmとそこそこ走れました。そしてレストランHAMAで美味しいものを食べられましたし、久しぶりにさわらびの湯でのんびりでき、帰宅時間も早く、サイクリングとしては上出来でした。

所要経費
 西武鉄道 飯能駅→池袋駅 450円

2012年4月8日日曜日

2012/04/08 足立区→養老渓谷→一宮→東金

走行距離 171.28km
走行時間 08:43:15
平均速度 19.6km/h
使用車種 KHS F20-R



 今年は寒い日が多く、その上3月は毎週末雨が降り、自転車には厳しいものでした。しかしやっと暖かくなり、今年初の遠征。湘南の生しらす丼の季節ですが、まだしらすは獲れていない様です。そこでいわし丼を食べようと房総半島に遠征してきました。いわし丼は2009/03/07 銚子→太東で食べようとしたのですが、片貝漁港の目的のお店が閉店していたというアクシデント。結局太東でいわし丼を食べましたが、これはいわしの天ぷら丼でした。私が食べたいのは「生」!! できれば「漬け」!! せっかく海に行くのですから、新鮮な生魚を食べたいですからね。そんなわけで、今回も生のいわし丼を求めての遠征となりました。

 ルート自体は二年前の2010/04/10 足立区→大原漁港→養老渓谷→足立区とほぼ同じですが、方向は反対です。先に九十九里浜を回ると9時とか10時くらいに到着してしまい、昼食にも早すぎます。かと言って時間を遅くすると、養老渓谷辺りで暗くなってしまいます。そんなわけで夕方に海岸線に到着して、いわし丼は夕食にする計画。

 出発は6:15。走り始めれば体が暖まると思ったのですが、とにかく寒い!! ウインドブレーカーは着ていますが、手がかじかんでしまいます。唯一の救いは荒川サイクリングロードが追い風なこと。楽々河口へ。葛西臨海公園から、湾岸線に並走。



 香澄公園は昨年の東日本大震災で被災していました。高さ30cmくらいの断層が長く続いていました。

 09:23、60km地点の浜野のセブンイレブンで初めてのトイレ及び補給休憩。おにぎりとあんドーナツ。3時間ほぼノンストップでした。09:42、再出発。

 八幡から国道297号線を南下。10:22、養老川に架かる上養老橋で20分程休憩。75km走って、さすがに疲れてきました。ここから先は丘陵地帯ですから、足を回復させる必要があります。

 高滝湖近くの小湊鉄道里見駅に寄ると、小さな駅に多くの人がいました。ホームに大きな桜の木があって、花見と撮影のお客さんでいっぱいです。この光景を目の当たりにして、自分も撮影ポイントを見落とさない様にし始めました。

 上総大久保駅と養老渓谷駅の間で、脇道に多くの人発見。これは撮影ポイントでしょうと、私も参戦。



 不自然に多くの人がいます(笑)。この位置は小湊鉄道を見下ろす形になり、良好な撮影ポイントです。写真左端中央部にはもっと多くの人が集まっているのが見えます。



 数分も待たず、列車がやってきました。写真は下手ですが、絵になりますねぇ。



 ズームアップ。可愛らしい列車です。しかし残念なことに、この列車は奥の方に進む上り列車です。だから行き先表示がありません。しかし下り列車は一時間後で待てるはずもないので撤退。

 標高200m近い、今回のルートで一番高い地点を過ぎると上総中野駅。ここからいすみ鉄道になります。前回訪れた秘境駅の久我原駅分岐を通過すると、すぐに前回の絶好撮影ポイントに到着。久我原駅と東総元駅の間で、桜の中を通過するいすみ鉄道を撮影できます。道路脇は広い駐車ポイントになっていて、大勢の人が集まっていました。

 ラッキーなことに、下り列車がすぐ来ました。しかし下りですと行き先表示がない為、休憩を兼ねて上り列車を30分程待つことにしました。



 これはその待ち時間。列車が通過した後なので人が減っています。



 14:12、待った甲斐があって列車が来ましたよ。



 下手ながらのベストショット。前回の葉桜と違って、ほぼ満開と言って良い時期に来ることできました。



 こちらは前回のベストショット。発色はこちらの方がいいですねぇ。上の写真も彩度をだいぶ調節したのですが、あまりいじると全体が破綻するので… でもコンパクトデジカメですのでこんなもんでしょう。

 いすみ鉄道沿いに大原駅まで行って外房の海岸線を北上するつもりでしたが、時間短縮の為に一宮まで斜めにショートカットすることに。



 房総半島は早い所でもまだ荒かきの段階でした。



 15:54、一宮海岸で外房に出ました。ここにいるのはサーファーばかり。ここからはひたすら海岸線を北上します。

 16:43、豊海海水浴場に到着。せっかく海に来たのですから海岸でボーっとしたい所ですが、風が強く砂が巻き上げられて目が開けていられません。自転車も砂まみれになるので即座に海岸線から離れました。



 さて、お楽しみの夕食です。ここは食べログで調べておいた海鮮和食ちゃばたけ。生いわし丼は漬けで、つみれ汁もつくというので期待していました。走行ルートを見ればわかりますが、グルグル回ってやっと見つけました。しかし…



 何故リニューアル休業… 年末訪れた鴨川では誓いの丘が工事中でしたし、運に見放されている気が…

 食べログ ちゃばたけ



 止むなく、第二候補のいさりび食堂へ。いわし丼定食1050円、いわしフライ840円を注文。ご飯大盛りサービス。いわし丼は生の刺身ですが、肉厚のものが3〜4尾入っていました。予想外がいわしフライで、肉厚なものがなんと4尾。ご飯大盛りを後悔しました。それでもなんとか付け合わせのキャベツ以外は完食しましたが、フライ4尾には胃がもたれましたorz このお店は漁師料理ですね。細かいことはかんけーねーや、とにかく活きの良いネタをでかくどーんと出しちゃえという感じ。それが実に好感が持てます(笑)。値段も観光地価格とまでは言えないでしょう。それと給仕する女性従業員の気持ち良い応対が素晴らしいです。愛想が良い上に、良く動いてお客を待たせません。観光地にありがちなイヤな感じが全然ないです。道からちょっと入った場所にあるので見つけにくいですが、お勧めしますよ。

 食べログ いさりび食堂

 お腹いっぱいで苦しみながらも、18:00に再出発。周りが田んぼの農道みたいな道路を走っているうちに暗くなり不安に。寒さのせいでライトまで不安定になってしまいました。なんとか県道75号線に入りましたが、この道路は街灯が役立たずな上に道幅が狭く、それでいて東金九十九里有料道路に並走する幹線道路の為にトラックも結構走っていました。路面状況が見えるなら自動車のプレッシャーも心配ないのですが、夜間で路面が見えないと不安です。石にでも乗り上げて転倒したらそのまま轢かれかねません。そんな時、意地悪なトラックがプレッシャーをかけてきました。我慢できずに歩道へ移ったその瞬間、溝を乗り越えるガクンという衝撃。歩道をガタガタ30mくらい走り国道125号線の交差点に出たので確認すると、典型的なリム打ちパンクorz コンビニがありましたので修理ができる明るさですが、疲れているし、何より暗くなってから急激に寒い。大網駅から輪行予定でしたが、現在地が東金駅まで1kmを切る場所とわかりましたので、自転車を転がして東金駅へ。そこから輪行しました。

 最寄り駅の六町駅で寒風に曝されながらパンクを修理。帰宅は22:20でした。



 房総半島走行ルート3D。帰路の東金より先はまた丘陵地帯で、疲れた体でここを自走して帰ると軽く死にます(笑)。無理せず正解。

 今年初にしてはいきなりハードな170kmサイクリングでした。パンクのおまけもつきましたし。しかし予定通りに鉄道写真撮影といわし丼が食べられましたので、充実したサイクリングになりました。

所要経費
 JR 東金駅→秋葉原駅 1110円

2012年4月1日日曜日

小松亮太@Blue Note Tokyo

[日時]2012/04/01(日) 20:45開演
[会場]ブルーノート東京
[料金]¥7,350
[時間]1時間15分
[出演者]
 小松亮太 (バンドネオン)
 北村聡 (バンドネオン)
 早川純 (バンドネオン)
 鈴木崇朗 (バンドネオン)
 鈴木厚志 (ピアノ)
 近藤久美子 (ヴァイオリン)
 伊能修 (ヴァイオリン)
 川口静華 (ヴァイオリン)
 吉田有紀子 (ヴィオラ)
 松本卓以 (チェロ)
 田中伸司 (ベース)

[曲目]
 01.タキート・ミリタール / 軍靴の響き
 02.ブエノスアイレスの夏
 03.ガジョシエゴ /盲目の雄鶏
 04.1980年代
 05.ブドリのテーマ(仮)『グスコーブドリの伝記』より
 06.オブリビオン / 忘却
 07.コラール
 08.コントラバヘアンド
 09.ビジェギータ
 10.パラ・ルシルセ
 11.メリディオナル
 12.ラ・クンパルシータ
 13.アディオス・ノニーノ 〜 リベルタンゴ

 3/3に宮城、3/29と30に札幌、3/31に名古屋、4/1に東京と回る、小松亮太&オルケスタ・ティピカのミニツアー。その最終日のブルーノート東京のセカンドステージに参戦してきました。ブルーノート会員のポイントが溜まって招待券をいただいていたので、飲食代のみの負担で済んだのがラッキーでした。

 日本では1960年代にコンチネンタルタンゴが流行。その為うちの両親はアルフレッド・ハウゼ等のコンチネンタルタンゴがお気に入りで、自分が子供の頃は父の運転する自動車の中でタンゴを聴いていた覚えがあります。今も母はCDでよく聴いています。そんなわけで自分はタンゴは特別に興味があるわけではないけど、全く聴かない音楽ではないという程度の興味。しかし菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールの公演ですっかりバンドネオンの音色の虜になり、自分の中でタンゴへの興味が湧いていました。そこへ今回は会場がお馴染みのブルーノート東京ということで行ってみる気になりました。

 小松亮太はCDは何枚か、あとはCSのミュージックエアでタンゴ番組の司会をしていましたので、多少は知識があります。しかし入場してみると、その女性客の多さにびっくり。これは菊地成孔以来の事態。男女比率は半々か、2対3で若干女性が多いくらい。客の年齢層はやや高めながら、女性客は30〜40代もかなり目につきました。小松亮太は38歳で若手とは言えないけどさわやかな人柄ですし、素敵な音楽を演奏し、弁も立つので、女性に人気があるのは当然ですね。女性客の大量動員もあってチケットは売り切れの超満員。バーカウンターの前にまでお客が溢れていました。

 小松亮太の説明によると、オルケスタ・ティピカとは「標準編成の楽団」という意味で、つまりタンゴ全盛期の標準的な構成のバンドを意味するそうです。しかしこの構成、今は本場アルゼンチンでもなかなかないとか。冒頭で「メンバーが多い。即ちお金がかかっている」と笑いを取っていましたが、11人のバンドを維持するには経済的にそこそこ豊かな国でなくては無理ですね。ちなみにwikipediaを調べればわかりますが、アルゼンチンは経済危機や軍事政権以前は結構豊かだったそうです。

 バンドメンバーには昨年に菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールで見た早川純もいました。小松亮太の弟子らしい鈴木崇朗はかなり若く、バンドネオン奏者が復活しつつあるそうです。小松亮太の上の世代は68歳の京谷弘司氏で、小松亮太と30歳違い。タンゴとバンドネオンが如何に地位低下していたかの証左ですね。

 演目は小松亮太の意向でバラエティに富んでいました。タンゴに対し「アストラ・ピアソラは素晴らしいが、他は所詮タンゴ」みたいな風潮を打破しようとしている様です。アストラ・ピアソラの曲目をやるにしても、08〜10は修業時代のものを混ぜていました。他にもピアソラ以前のものや逆にピアソラ以後のものという様に、タンゴの時代的変遷も追っていました。最初と最後に良く知られる曲で盛り上げ、中盤はお客さんのタンゴ感を豊かにしようという意図があったのでしょう。もっとも販売しているCDのタイトルが「俺のピアソラ」てなもんで、ピアソラを否定しているわけではないでしょう。

 05は小松亮太が映画音楽を担当する『グスコーブドリの伝記』からの一曲。タイトルは未定だそうですが、1分程度のプロモーションビデオの後に演奏されました。映画でどう使われるか楽しみです。

 初めて聴いた曲で一番気に入ったのは04「1980年代」。オマール・バレンテ作曲で、コロコロ転がる可愛らしいピアノがフューチャーされたロマンティックな曲。ダンス音楽らしく、うきうきします。

 03「ガジョシエゴ」も素敵です。メランコリックに転調するところがいいです。

 タンゴはスタッカートが効いていて、溌剌とした感じですね。拍子がジャズと対極的で、私にとっては味が変わっていて好ましい。食事と同じで、同じ音楽ばかりでは飽きます(笑)。

 というわけで、なかなか楽しい時間を過ごせました。11奏団はさすがの迫力で、音の厚みに圧倒されました。札幌の公演の模様がWOWOWで放送されるみたいなので要チェックです。

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