2017年3月5日日曜日

菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール@ブルーノート東京

[タイトル]Tour 2017 “凝視と愛撫の旅団 brigada mirada y caricia”
[日時]2017/03/05(日) 17:00開演
[会場]ブルーノート東京
[料金]7500円
[時間]1時間22分
[出演者]
 菊地成孔 (sax, vo, conduct)
 林正樹 (p)
 鳥越啓介 (b)
 早川純 (bandneon)
 堀米綾 (harp)
 大儀見元 (perc)
 田中倫明 (perc)
 牛山玲名 (vln 1)
 田島華乃 (vln 2)
 舘泉礼一 (vla)
 関口将史 (vlc)

[曲目]
 01.Rumba en 5ta
 02.バターフィールド8
 03.タケミツトーン with マンボ 〜 京マチ子の夜
 04.CARAVAGGIO
 05.時さえ忘れて
 06.嵐が丘
 07.Killing Time
 08.儀式
 09.ルペ・べレスの葬儀

 ブルーノート東京該当ページ
 原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO(ライブレポート)

[感想]
 今回は最前列で、菊地成孔のサックスの目の前での観賞でした。今回は名古屋、大阪公演をしてきたこともあるのでしょうか、演奏がかなり安定していた様な。単発ライブでは結構ボロが出る菊地成孔のサックスも調子が良さそうでした。またMC一切なしなのも良し。セカンドステージのアンコールではMCがあった様ですが、この楽団に無駄口は不要!! 客層は以前より女性が減っている様な。以前のブルーノート東京では前列の座席全部が女性で占められていたのに、今回は男女半々くらいでした。ラジオの影響で男性客が増えているんでしょうかね。

 オープニングは新曲「Rumba en 5ta」でした。サックス、パーカッション×2の三人編成。珍しい編成ですし、例によってリズムが楽しいです。ここのところ「楽曲をガラリと入れ替える」と何度も宣言していながら何もなかったのですが、これでお茶を濁した感じでしょうか。編曲者の中島ノブユキ不在でオーケストラは厳しいのかな。

 「バターフィールド8」は相変わらず素晴らしいです。疾走感も甘さもある名曲にして名演奏。楽曲を入れ替える必要なんかないですわ(笑)。

 で、一転「タケミツトーン」の冷たさですもんね。このギャップ。さらにマンボのリズムが混ざり、スムースに甘々な「今日マチ子の夜」へ移行。気持ち良すぎます。

 「時さえ忘れて」は久しぶりの様な。シックでエロティックなので、ラップより断然好みです。

 「嵐が丘」以下も一気に駆け抜けた感じの素晴らしい演奏。MCもなく退場。音楽は快楽的でも服装はシックにキメている様に、禁欲的とも言える終わり方が素晴らしいです。