2011年6月4日土曜日

2011/06/04 乗鞍スカイライン

走行距離 30.28km
走行時間 02:56:41
平均速度 10.2km/h
最高速度 45.2km/h
使用車種 KHS F20-R
自動車走行距離 686.4km
自動車燃費 18.0km/l

自転車参考記録
     所要時間 距離 平均時速
 上り 02:16:24 15.32 6.7
 下り 00:40:17 14.96 22.3



 乗鞍スカイラインの終点畳平バスターミナルは標高2702mで、車道としては日本最高地点です。それ故に乗鞍はヒルクライムの聖地と呼ばれます。峠道を嗜む者としては当然興味があります。また車道の両側に聳える雪の崖、雪の回廊は是非走りたい。そんなわけで今回は初チャレンジすることに。ただ乗鞍スカイラインは5月15日に開通したのですが、開通後の週末に天候不順が続き、二週間も遅くなった為雪がどうなっているか心配でした。一応2ちゃんねるで情報収集はしましたけどね。

 気合いで01:10に出発。ほとんど寝てません。首都高速、中央道をぶっ飛ばし、松本からは国道158号線を西進。梓湖辺りからかなり山奥になりましたが、気持ち良いワインディングロードを走行。安房峠道路のトンネルで安房山を抜け、05:30に平湯峠到着。158号線の道の駅風穴の里でトイレ休憩しましたが、ぶっ飛ばして4時間以上かかるんですから乗鞍は遠いです。

 本当は峠の下、標高1200mの朴の木平スキー場に駐車するのが定番らしいですが、今回は乗鞍初挑戦ということでどれくらいやれるのか不明。そこで乗鞍スカイライン起点である、標高1684mの平湯峠から走ることにしました。大弛峠ヒルクライムの標高差2000mを考えれば標高差1000mは楽勝ですが、ほぼ睡眠なし、4時間の自動車運転、空気の薄い2700mという標高を考え、今回は無理しないことにしました。

 しかし乗鞍スカイラインのゲートは7時に開きますので、ちょっと到着が早すぎました。寒いので仮眠もできないですし。



 平湯峠の駐車場。ここは茶店があった場所らしいですが、今は撤去されて駐車場扱い。先に一台停まっていましたが、開通時間には自転車乗りの数台が駐車しました。



 駐車場隣には平湯峠の標識がポツンと存在。これは復路に撮影。



 雪渓が見えてわくわくします(笑)。四ッ岳ですかね。



 平湯峠から少し上った所に乗鞍スカイラインのゲートがあります。左の標識にはちゃんと車両通行止めの例外に自転車が記載されています。



 ゲート横に乗鞍スカイライン起点があります。

 最初からきつい上りで、ウォーミングアップなしのヒルクライムはきついです。



 そして前半の九十九折り。写真には右端に観光バスが写っていますが、これが何台も右から左へ、左から右へと上っていきます。開通時間直後の混雑ですね。



 九十九折りの最中。結構きつい上りです。でも路面が綺麗なのが嬉しい。



 前方の猫岳を右に巻いて行きます。



 左の四ッ岳、右の烏帽子岳に挟まれた、奥の大丹生岳に向かいます。まだまだ遠いです。標高2460mくらい。まだ800mしか上っていませんが、既に標高は大弛峠2360mを越えています。



 そして……雪の回廊、キター!!(^^) でも高さは2mくらいですかね。時期が少し遅いか。



 雪の回廊、真ん中辺り。2.5mくらいありますが、雨でだいぶ融けて丸みを帯びてますね。これは復路に撮影。



 実はこの雪の回廊はヘアピンで、高い所から見るとこんな感じです。かっこいー 奥の方は猫岳。霧で視界が悪いです。



 最後の九十九折りを上る最中。右奥の大丹生岳を過ぎればゴールは近いです。



 大丹生岳を巻いている最中、晴れ間が見えてきました。高所独特の空の青さが綺麗です。そして直線道路の先が下っている感じで、いよいよ上りは終わりを感じさせます。



 桔梗ヶ原に出ました。あれ? また曇っちゃいましたorz



 桔梗ヶ原を貫通する乗鞍スカイライン。でも霧のせいで景色が冴えませんね。



 10分程走ると霧が晴れて来ました。前方は摩利支天岳。頂上付近にコロナ観測所が見えます。青い空に白い雪、素晴らしいです。



 更に進むと、どかんと積もった雪。

 9:43、畳平バスターミナルに到着。雪の回廊をはじめ、素敵な景色にわくわくしながら上ったので相変わらず遅いです。



 畳平に着いたのは良いですが、ヒルクライムが終わると途端に寒気が。たぶん0℃ですしね。震えながらバスターミナルのレストハウスで飛騨牛肉まんを食しました。450円くらいでしたかね。美味しさよりも温かさが嬉しいです(笑)。

 いろいろ着込んで、散策へ。



 バスターミナル前にある鶴ヶ池。池の周りに雪が残っています。



 私にしては珍しく雪で遊びました(笑)。ザクザクと進む感じが素敵。



 鶴ヶ池の反対側まで歩くと、乗鞍エコーライン終点が見えました。スカイラインに比べて狭いです。除雪はされていますが、富士見岳の残雪は現在進行形でズリ落ちている様です。



 肩ノ小屋への登山道。綺麗に整備されたハイキング道で、こちらは残雪がありません。



 ほぼ同じ場所から鶴ヶ池を望む。空の青さを反映して見事な色です。



 高山病なのか頭痛気味ですが、それでも肩ノ小屋への登山道をどんどん進みました。しかし摩利支天岳との分岐点でご覧の通り。踏み跡は十分ですが、服装が… 登山靴は履いていますが、スパッツやアイゼンはなし。この先の情報を調べてないので、無理かなと断念しました。



 引き返して富士見岳を登ることにしました。



 富士見岳山頂。2817m。右奥に向かう登山道は摩利支天岳へ。山頂標識右上の一番高い峰がたぶん乗鞍の剣ケ峰。まだだいぶ雪が残ってますね。



 富士見岳頂上から鶴ヶ池。バスターミナルを含め、まるでジオラマみたいです。



 富士見岳頂上から乗鞍エコーライン方面。次回はこちらを走る予定。



 富士見岳を下りて、乗鞍エコーライン終点へ。長野県と岐阜県の県境ですね。乗鞍エコーラインは7月から10月まで通行できます。



 乗鞍エコーラインゲートから、畳平に続く道を歩きました。こちらは短い距離ですが雪の回廊状態。



 畳平の乗鞍スカイライン終点。まだ12:00ですが、そろそろ平湯峠に戻ります。畳平の気温は4℃くらい。ダウンヒルは防寒対策を万全にしないと軽く死にます(^^;。



 往路では霧でしたが、この時間はそこそこ晴れて、桔梗ヶ原を貫通する乗鞍スカイライン、烏帽子岳、大丹生岳、四ッ岳が綺麗に見渡せました。穂高岳とかは相変わらず雲の切れ目に見えたり見えなかったり。



 乗鞍スカイラインと烏帽子岳。スカイラインが残雪の斜面を切り開いていますね。



 乗鞍スカイラインと猫岳。往路では霧がかかっていましたが、この時間は明瞭な景色でした。素晴らしい。



 デジカメのパノラマ写真作成機能を使って。



 乗鞍スカイラインと、平湯峠、北穂高岳。槍ヶ岳は見えないですねぇ。

 13:00に平湯峠到着。写真を撮りつつも1時間で下っちゃいました。もったいない… でも下りは結構怖かったです。道路は広いですが直線が長い場所が多く、加速がつきすぎて転落しかねないですから。



 乗鞍走行ルート3D。赤が自転車で、黄色が登山。前半のヒルクライムがきついのが一目瞭然です。



 乗鞍走行ルート標高図。うーん、剣ケ峰まで行けば3000mオーバーだったんで残念。

 1000mを2時間40分もかけてゆっくり上りましたから、ヒルクライム的には余裕でした。空気の薄さを除ければ、いつもの林道逆川線の方がきついですし。また上りは霧が多く、気温低めなのもヒルクライム的には助かりましたし。逆に下りは天気になって景色を堪能しました。森林限界の開けた風景の中を走るのは爽快感があります。雪の回廊を走れたのも嬉しかったです。聖地乗鞍を相棒F-20Rで走れて本当に良かったです。たださすがに登山の方はお疲れでした。空気が薄いせいか、息が荒かったです。また紫外線で鼻の頭が真っ赤になったのは失敗でした。日焼け止め塗っていたんですけど。

 平湯峠ではそそくさと自転車を畳み、急いで高山市街へ向かいます。道の駅ななもり清見で車中泊するつもりですが、そこのレストランで飛騨牛を食べる予定。その営業時間に間に合わせる為です(笑)。平湯峠からだと40kmもあるんです。標高で1000m下るのでガソリンは節約できそうですけど。
 
 道の駅ななもり清見 レストラン味彩七杜



 飛騨牛カルビ定食。1740円。道の駅とはいえ、さすがに肉が美味しいです。もう少し肉が欲しいんで、もうひとつ定食を頼もうかと悩みました。いくらなんでも食べ過ぎ(笑)。



 ちょっと量が物足りなかったので、売店で飛騨牛串焼き。600円くらいだったかな。ちょっとお高いですが、これも美味しいです。

 しかし道の駅ななもり清見は中部縦貫道の高山西ICが目の前にあって、交通量が半端ないです。騒々しくて、とても車中泊できる道の駅ではありません。また陽射しが強くて暑く、とても夜まで自動車の中にいられません。そこで飛騨高山ひだまりの湯へ。

 飛騨高山ひだまりの湯

 ここは仮眠室を備えているので、万が一車中泊するには寒すぎる場合に使おうと思っていました。露天風呂の温度が低めだったこと、電気湯?でビリッとしたこと以外は普通のスーパー銭湯ですね。初回1050円は高く、しかも次回から安くなるメンバーズカードの有効期限が三ヶ月で(2012年から一年になったそうです)、頻繁に訪れる近隣の方以外は料金高めです。

 温泉の後は道の駅アルプ飛騨古川へ。ここは幹線道路の国道41号線沿いにあり、その為大型トラック用のスペースが多く取られていました。幹線道路なので22時くらいまでは多少うるさかったです。

 道の駅アルプ飛騨古川

 道の駅ななもり清見で購入した食料を食べ、そのまま爆睡……したかったのですが、夜中に寒くて何回か目が覚めましたorz Tシャツに薄手の寝袋ではダメだったみたいです。眠いので根性でそのまま寝ましたが。

 翌朝は高山観光へ。高山陣屋近くの駐車場に駐車しました。





 高山陣屋。凄く混んでいて、中に入る気がしませんでした。



 高山陣屋近くにレンタサイクルがありました。確かにこういう場所でこそ自転車で回ると便利かも。自分は自動車の中に自転車を置いて来てしまいましたが。



 造り酒屋の証、杉玉ですね。私は酒呑みじゃないので酒にはあまり興味がないんですが、杉玉を含めて建物は味があって良かったです。



 宮川朝市。凄い人出でした。一応歩いてみましたが、如何にも観光地という感じでいまいち。



 高山市街はこういう古い建物が保存されているわけですが、それぞれの店の吊るし看板も味があります。



 ここは馬屋でした。躍動感のあるデザインです。



 川沿いの照明も粋です。



 古都にも女子高生はいます(笑)。



 肉の匠家安川店という肉屋がありましたので、お土産にA5の飛騨牛を購入。自宅と甥っ子宅へ発送。その後すき焼きで食べましたが、まさに蕩ける肉で旨味たっぷりでした。

 食べログ 肉の匠家安川店

 私は観光する柄ではありませんので、観光はこれくらいで切り上げました。再び自動車に乗り、平湯温泉郷へ。今度は40kmで1000mの上りなのでガソリン大量消費です。平湯温泉郷は呼び込みが多く煩わしいですが、アルプス街道平湯へ。

 アルプス街道平湯

 3階の天然温泉スカイガーデンへ。入湯料は600円と格安でした。でも私が従業員なら露天風呂をもう少し綺麗にするんですが…という微妙なメンテナンス状態でした。床の端の割れ目から小さな草が生えていたりして。温泉自体は少し茶褐色で、北アルプスを眺めながらのんびりできました。

 風呂の後は1階のレストラン、アルプスホルンへ。



 ひだ牛朴葉みそ焼膳。1980円。こういう施設なので大した肉ではないのかもしれませんが、それでもかなり美味しかったです。味噌の焦げる香ばしさ、甘さも素晴らしい。でも肉はもう少し多い方が…(また言っている)

 その後は往路と同じ道を反対に進みましたが、復路の中央高速道は大渋滞で、往路4時間に対して復路6時間でしたorz 余裕を持って13:00に出発したのに19:30到着って…



 あちこちで購入した飛騨土産。これに宅配の飛騨牛が加わります。今回は飛騨牛攻めとなりました(笑)。

 結局自転車で走ったのは乗鞍スカイラインだけで、走行距離は30km。その為に700km近く自動車で走るのもどうかと思いますが、それでも楽しい思い出いっぱいの遠征となりました。剣ケ峰登山の宿題も残ってますし、またチャレンジします。

所要経費
 首都高速 千住新橋⇔高井戸 560円×2(通常700円)
 中央自動車道 高井戸⇔八王子 往路300円、復路400円(通常600円×2)
 中央自動車道 八王子⇔松本 1000円×2(通常4350円×2)
 安房トンネル 0円×2(通常750円×2)

 これを見ると、八王子松本間の料金がかなりお得ですね。確か民主党は高速道路の段階的無料化を促進するはずでしたよね。いつの間にか割引制度がなくなっているんですが。更には増税するなんて言ってませんでしたよね。私の記憶違いですかね。それとも私の頭が鳩山由紀夫並におかしいのでしょうか?(笑)

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