2012年10月13日土曜日

2012/10/13 鳥首峠

走行距離 22.39km
走行時間 02:19:58
平均速度 9.6km/h
最高速度 38.6km/h
使用車種 KHS F20-R



 前週が草津遠征でちょっとお疲れ気味。でも遠征はしたいので、比較的近場の秩父に遠征することにしました。しかし結果としては体力的に異様に疲れました(笑)。

 以前、飯能と秩父を結ぶ妻坂峠を越えたことがあります。レポートは以下。

 2008/09/06 飯能→秩父 妻坂峠越え

 この時の興味は秩父と飯能に短く存在する県道73号線が鳥首峠で(トンネルを通すにせよ)接続を意図していたのではないかということ。それを実走と登山で越えて体感してみたい。しかしいきなり自転車を担いで鳥首峠を越える自信がなく、ほぼ同じ様な位置づけでありながら若干標高の低い妻坂峠を越えたのでした。今回は4年ぶりにこれを決行してみようかと。何故4年も間が空いたかって? そりゃぁ妻坂峠でさえ自転車担いで越えるのが大変と実感したからに他なりませんよ(笑)。習慣的にジョギングやって二年連続富士登山やって、やっとトラウマも癒えた今だから鳥首峠に挑戦です。

 05:30出発。外環道、関越道、圏央道を通って、07:30頃に名栗湖へ。農産物販売所の駐車場は開放されていませんでした。登山客が多くなったので排除したのかも。近くの河原広場駐車場に500円払って駐車。

 08:10に出発。県道53号線(青梅秩父線)を北上。道路の気温計は17度で、サイクリングには非常に良い気温です。ここを通る自動車は少ないですし、とても良い気分。名郷バス停で左折して県道73号線(秩父上名栗線)へ。県道とはいえきつい上りを1km程走ります。そう、わずか1kmしか長さのない県道ってあり得ないでしょう。明らかに秩父への連絡を意図しますね。



 1km走った先は大場戸橋。ここは林道白岩線(左)と林道山中線(右)の起点です。



 そして白岩線は鳥首峠へ、山中線は妻坂峠へ続いています。



 きつい勾配の林道白岩線をゆっくり上ります。この先にJFEミネラルという会社の鉱山があり、信じられないことに細く勾配のきついこの道路を10tダンプが通過します。うっかり鉢合わせするとトラック優先でバックせねばならない為、トラックの音に注意しながら進みます。写真は走りながら撮影。



 わずか1.5kmですが、きつい上りに辟易しながら、登山口のあるJFEミネラルに到着。

 JFEミネラル



 09:10。標高540mくらい。事務所とハイキング道分岐ですが、右手には事務所のトイレがあり、明らかにJFEミネラルの敷地内の階段を登ります。自転車を担いで階段を登るのは大変。



 採石を運ぶトロッコの線路横を歩いて行きます。狭くて大人一人歩くのがやっとで、自転車が邪魔です。



 JFEミネラルの敷地内にモノレールが敷設されています。



 どう見ても登山者は極少数としか思えない草の茂り様です。



 白岩集落への(荷物用?)モノレール。この角度同様、登山道も急坂でした。この写真は帰路に撮影。



 登山口から30分程で白岩集落の廃屋に到着。意外に近いです。ネットで見かける2005年頃の画像ではガラス戸があった気がしますが、年月はあっという間に家をボロボロにします。既に左端の柱が宙に浮いています。



 不法侵入ですし倒壊の怖れのある建物の中に入るのは気が引けましたので入口までしか近寄りませんでしたが、1978年発行の雑誌と中学校の数学の教科書が落ちていました。



 白岩集落の山の神。



 これも廃屋。後ろに白く光る岩から、白岩の地名があるのでしょうね。なにげに電線が写っていますが、急勾配の山の斜面に電柱があってシュールでした。今でも電気は通っているのでしょうか。



 上の写真の廃屋の左隣ですが、意外に明るい平地でした。反対は森ですが、森もほぼ平地。山とはいえ、さすがに人が住む場所は平らということでしょうか。



 こんな集落にも消火栓はありました。地面に防火水槽でも設置されているのでしょうかね。



 集落を過ぎると本格的な登山道に。きちんと植林された森です。



 空身ならば簡単な障害も、自転車を担いでいると越えるのが大変なのです。まぁここはそんなに大変じゃないです。本当に大変な場所は写真なんか撮っている余裕がなかったですから(笑)。濡れた岩場越えとか、自転車担いでだとシャレにならないです。



 白岩からの登山道は普通の登山でしたら問題のないものです。沢を徒渉する所にもきちんと標識があり、道を見失うことはありません。しかしこの九十九折りは酷い… 妻坂峠も峠直下の九十九折りがきついものでしたが、それ以上にきつい。でも逆に言えば、既に峠直下に来ているということです。



 送電線の鉄塔が見えました。これはさすがに鳥首峠が近い証です。



 10:55、鳥首峠に到着。鳥首峠は標高が不明です。ウェブで調べると936、937、943、953mなんて数値が踊っていました。



 左がこれから向かう冠岩、右が今来た白岩、奥は大持山、手前は有間山。



 稜線は広葉樹が茂っていて、明るくて雰囲気が良いです。でもちょっと寒いかな。

 岩に座って休んでいると、今来た道からトレイルランニングの方が登ってきました。トレランにならないきつい登りを嘆いていて、自転車に驚いていました(笑)。その方は蕨山に向かいました。

 11:22に冠岩に向かって下山開始。



 最初のうちは結構楽な登山道でした。



 下を見ると結構な高度で恐ろしいのですが。この後も一人がやっと足を運べる狭さの道をトラバースさせられたり、緊張を強いられました。



 事後にGPSデータを調べると、どうやらこの辺で道に迷っています。狭いけど普通の登山道なんですけどね。



 GPSデータはこれ。左は尾根伝いで、右の正しい登山道はここまでと同じ斜面を斜めに降りて行きます。そう言えばこの辺で「尾根伝いに降りるのは楽だなぁ」と思っていました。しかもややこしいことに、この尾根伝いにも赤テープが巻かれているんです。ところが尾根が突然大岩で終わりました。でもこの大岩の近くにも赤テープがあり、道が間違っているという判断ができませんでした。焦っていたせいか、GPSも見てないんですよ。自転車を置いて登山道の捜索。大岩を巻く様に降りてみましたが、とても登山道とは思えません。空身ならともかく、自転車を担いで降りるのは難しい。それでも大岩の周囲を結構下まで降りて捜索しましたが、ややこしいことに赤テープが結構あるんです。なんだそりゃという感じで。だからこそ、繰り返しますが道を間違えているとは思えず。そもそもこのコースを決めるにあたりウェブを検索したのですが、道に迷い易いという情報は得ていました。だからこそ、探しまくり。しかし赤テープが多過ぎてわからず。自転車を担いで強引に降りて谷筋に降ろされたら脱出できませんので、鳥首峠に戻ることにしました。しかし空身とはいえ結構降りてしまっているので、大岩までの直登が大変。これは確かに降りるにはザイルが必要かなと思いつつ、斜面を巻きながらなんとか大岩に戻りました。もうこの時点で正常な判断力は失われていて、「少し戻って道を探す」とはならず、とにかく鳥首峠に戻って山を脱することのみ考えていました。まぁ自転車担いでいたので、余裕が全然ないですね。結局鳥首峠〜冠岩の登山道を半分以上降りていたにも関わらず、再び大荷物を担いで50分程かけて鳥首峠へ戻りました。肉体よりも精神の疲労が大きい…

 鳥首峠で10分程休んで下山。この後、途中でGPSロガーの記録が途絶えていました。最近電池の接触が悪い感じがします。

 途中、MTBを担いだ方に会ったのですが、疲労困憊で話しかけるどころではありませんでした(^^;。「鳥首峠 標高」で検索したら、こちらの方の様です。ブログやっていると簡単に見つかっちゃいますね(^^;。



 ススキも含めて秋の景色なんですが、疲れた体には道を邪魔するススキにも八つ当たりするばかり(笑)。

 なんとか登山口に戻り、白岩林道、県道73号線、県道53号線を走って15時過ぎくらいに名栗湖近くの河原広場に戻りました。残ったのは異様な疲労感のみ(笑)。本当は冠岩に降りたら林道広河原逆川線を名栗に向けて上って帰るつもりだったのです。林道広河原逆川線はいつも名栗側から上っており、秩父側から上ったことが一度もなかったですから、今回は良い機会と思っていたのです。ガックリ。

 というわけで、鳥首峠に登ることには成功しましたが、冠岩に降りられず、成果は半分というところでしょうか。峠は上って下りて一人前ですから。しかしこの登山道はMTBみたいに山道を自転車で走るならともかく、100%乗車せず転がすか担ぐかのミニベロじゃ意味がないですね。それでも県道73号線の謎の一部は実感できて良かったです。県道73号線はこのまま秩父と繋がることなく、静かな山道であり続けて欲しいと思いました。

 ここから秩父の道の駅両神温泉薬師の湯へ自動車を飛ばしました。16:45頃到着し、夕食代わりの弁当を購入。寝床を用意した後に温泉へ。鏡を見ると肩と腰に痣が出来ていました。自転車がずっと当たっていましたからね。薬師の湯はあまり湯温が高くないので好きです。のんびり入って疲れを癒し、自動車へ戻りました。NHKのアルプス縦走レース(最大8日で日本海から太平洋までアルプスを越えて400km以上走るレース)を見ながらまったり。疲れて興奮していたのかなかなか寝付けず、結局寝たのは23時くらいでした。翌朝4時半に起きられるのだろうかと不安を抱えつつ就寝。

 翌日の林道大血川線ヒルクライムに続きます。

0 件のコメント: