2010年11月1日月曜日

Chico & The Gypsies@BLUE NOTE TOKYO 2010/11/01

[日時]2010/11/01(月) 19:00開演
[会場]ブルーノート東京
[料金]¥8,400
[時間]1時間20分
[出演者]
 Chico [チコ] (g,vo)
 Manolo [マノーロ] (g, vo)
 Kema [ケマ] (g)
 Pepino [ペピーノ] (g, vo)
 Babato [ババート] (g, vo)
 Tané [タンネ] (g, vo)
 Mounin [ムーナン] (g, vo)
 Andi [ジョルジュ] (b)
 George [アンディ] (per)
 ※以上、ブルーノート東京の表記に従う。PepinoはJosephのことだと思う。

[曲目]
 01.MOOREA
 02.BAILA ME
 03.HOTEL CALIFORNIA
 04.HISTORIA DE UN AMOR
 05.PHARAON
 06.ESCUCHA ME
 07.TODOS OLE
 08.INSPIRATION
 09.BESAME MUCHO
 10.MI AMOR
 11.DJOBI DJOBA
 12.BAMBOLEO
 13.VOLARE
 14.ALLEGRIA
 15.MY WAY

 昨年10月21日に続き、今年もチコ&ザ・ジプシーズ(Chico & the Gypsies)の来日公演を見に行ってきました。昨年のあの感動は忘れがたいです。

 昨年同様、全身黒ずくめのギター6人と1人白いシャツのリーダーのチコが登場。狭いステージに男性ギタリストが7人も横一線で並ぶと圧巻です。しかも皆濃い顔立ちですし(笑)。今回はベースの他にパーカッションが加わり総勢9名に。昨年は最前列で目の前にギターがあるのは嬉しいけど、やっぱり近すぎました。今年の席は中央真ん中辺りで、聴きやすい位置になりました。昨年相席の女性は入場順が一番で、やはり最前列に座っていました。さすがだ(笑)。

 さてライブ開始。「MOOREA」で開幕。ケマの超絶技巧演奏のインスト曲で肩ならしという感じ。マノーロのボーカルで「BAILA ME」。マノーロのボーカルは明るくて太陽の様。コブシは効いていてもカラッとしています。ムーナンのボーカルがコブシ効かせまくりの粘着なのと対極。ババートのボーカルで「HOTEL CALIFORNIA」。この曲はジプシー・キングス(Gipsy Kings)がCDに収録していてチコ&ザ・ジプシーズが演奏しても違和感ないんですが、生で聴けるとは。曲自体が哀愁を帯びているので、ジプシー歌謡にもマッチします。ケマのソロも哀愁たっぷり。ペピーノのボーカルで「HISTORIA DE UN AMOR」。リードギターのケマを中心に7人のギターが中央に集結してインスト曲「PHARAON」。濃さが7倍増(笑)。7人がギターをかき鳴らしつつ派手に終わると、チコが「ケマ、マエストロ」と称えます。ムーナンのボーカルで「ESCUCHA ME」。ムーナンは演歌(笑)。声は前に出るタイプじゃないんですが、ジプシー歌謡のコブシを効かせまくりです。観客の女性への訴えもやりすぎなくらいやってました。さすがラテン系(笑)。続いて同じくムーナンのボーカルで「TODOS OLE」。『みんなでオーレ』という意味で、歌う前に客を指導。恥ずかしがる客を煽り、勢いが出て来た所で曲へ。ロックの拳振り上げなんかは絶対やらないタイプの客層でしょうが、ここでは大盛り上がりで『オーレ!!』と叫び、闘牛士の様に右手を掲げます。「INSPIRATION」は「鬼平犯科帳」のエンディングに使われた曲。亡父が大好きな曲で、哀愁たっぷり。余談ながら、時代劇にこの曲を使ったのは凄いセンスだと思います。マノーロのボーカルで「BESAME MUCHO」。これを持って来るとは… 亡父の若かりし時代はラテン音楽が流行っていて、これも好きだったんですよねぇ。お陰で子供の頃自動車の中で聴かされる音楽はこんなのばっかりでした。タイトルは『たくさんキスして』という意味らしいですが、子供に聴かせる内容じゃないですね(笑)。それはともかく、マノーロは珍しくこぶしたっぷりで聴かせてくれます。ケマのギターも最高。「MI AMOR」はたしかペピーノのボーカル。緩急があってノリが良く聴いたことのある曲なのですが、誰かのオリジナル曲でしょうかね。チコ&ザ・ジプシーズにもジプシー・キングスにもCDには収録されていないみたいで詳細不明です。曲名に関しては頻繁に出て来る歌詞とブルーノート東京のブログから推測したものです。この後は「DJOBI DJOBA」「BAMBOLEO」「VOLARE」の三連発でラストに向かって畳み掛け。「DJOBI DJOBA」はマノーロのボーカルですが、三人のボーカルが輪唱みたいになる部分が格好良いですねぇ。しかしこの曲は拍手を刻むのですが、たぶん本来の正確な拍手は出来てないと思います。フラメンコの手拍子も難しですよね。まぁ適当に叩いてもノリで大丈夫なんですけど(笑)。「BAMBOLEO」と「VOLARE」もマノーロのボーカル。有名曲なのでみんなで大合唱。「ALLEGRIA」でケマの至高の演奏を堪能。どうやったらこんな風に弾けるんでしょう。そしてラストとは「MY WAY」。マノーロのボーカルでスタート。しっとりした曲調で、ライブが締めに向かって余韻と共にもう終わりという雰囲気。ボーカルがムーナンへ、更にペピーノへバトンタッチ。その変幻ぶりが格好良いこと。そして三人での合唱で一気にテンポアップ。場内はヒートアップ(笑)。これ以上ない大団円でした。

 素晴らしい。もうこの一言。言葉の壁なんか全くないです。ちょっとでも興味のある方は足を運びましょう。まず損はしませんから。

 余談ながら、円高のせいか昨年より1050円安くて更にお得でした。もしかしてキリンが後援していたお陰? ビールのCMでジプシー・キングスの曲を使ってますからね。でも私が注文したのはCOEDOビールでした。申し訳ない(^^;。

BLUE NOTE TOKYO 2010年来日公演
公演の模様のブログ
Chico & the Gypsies公式サイト


 おまけ。Youtubeで映像を漁り、ライブの演奏順に並べてみました。音声がちょっと割れてますが、ハイビジョンで撮影されている映像もあって凄いです。同一曲が並んでいるものもありますが、ボーカルが別ということで。

MOOREA
ALLEGRIA〜BAILA ME
HOTEL CALIFORNIA
HISTORIA DE UN AMOR
HISTORIA DE UN AMOR ←最後切れている
PHARAON
ESCUCHA ME
TODOS OLE
TODOS OLE ムーナン・バージョン
Gipsy KingsのINSPIRATION
BESAME MUCHO
BESAME MUCHO後半
DJOBI DJOBA〜BAMBOLEO
BAMBOLEO
VOLARE
MY WAY

0 件のコメント: