2012年6月24日日曜日

2012/06/23 富士山スカイライン

走行距離 111.23km
走行時間 08:35:44
平均速度 12.9km/h
最高速度 45.6km/h
使用車種 KHS F20-R



 梅雨の中休みを利用して、ヒルクライムをすることにしました。曇りなら気温も上がらず、ヒルクライムも楽ですから。遠征先は富士山スカイライン(富士周遊道路)にしました。富士スバルラインは走ったことがありますし、富士あざみラインはちょっと手強すぎ(笑)。あざみラインは自動車で走っても心配になる勾配ですから…

 富士山スカイラインのヒルクライムの定番として、一旦海岸に下りてから富士五合目まで上るというのがあります。普通のヒルクライムは出発点が海抜0メートルということがありません。例えば富士スバルラインですと標高1000メートルくらいから始まりますので、実質的な上りは1300メートル程になります。インチキっぽい(笑)。その点富士山スカイラインは0メートルから2400メートルという、マゾの極致の様な上りっぷりが楽しめる(苦しめる)のです。今までの経験では大弛峠の獲得標高2000メートルの為若干の不安はありますが、チャレンジしてみることに。

 自宅を05:00に出発。首都高速、東名高速を走ります。御殿場を過ぎると4月に開通したばかりの新東名へ。新しい道路は広くて綺麗で素晴らしいです。最高速度って何キロ?と聞きたくなる速度で皆が飛ばしていました。しかし私は誤解していました。今回のデポ地は富士川SAに併設されている道の駅富士川楽座でした。しかし富士川SAは新東名ではなく東名のSAでした(^^;。カーナビが古くて気付くのに遅れましたが、不安になって寄った駿河湾沼津SAで自分の間違いに気付きました。今更御殿場に戻るのもアホですので、このまま新東名を西に進み、新清水JCで南へ、清水JCで東名を戻ることにしました。御殿場IC辺りから計測すると東名だけなら44km、新東名プラス東名戻りだと86kmで、約40kmの大回りでした。しかし料金は同じでした。新東名を多く走れた分ラッキーでしたかね(笑)。ただ駿河湾沼津SAからは濃霧に覆われていて、あちこち雨も降っており、ヒルクライムができるのか心配になってきました。

 富士川SAのスマートICで高速を下り、道の駅富士川楽座到着は07:15。富士山は完全に雲に隠れていますし、どんよりした空でちょっと不安。

 07:54に富士川楽座を出発。まずは富士川沿いに海へ向かいます。向かうは田子の浦。万葉集収録、山部赤人の「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にぞ 富士の高嶺に雪は降りける」で有名な田子の浦。この時期では富士の冠雪はほとんどないはずですが、美しい浜辺を期待してGO!! 堤防の道を走ったら行き止まりになったりしながらも海岸に到着。



 あれ?



 あれれ?



 え? という具合に、海岸は高さ10メートルくらいの堤防で覆われていましたorz 浜は荒れ放題ですし、波打ち際には消波ブロック。酷すぎる…



 田子の浦港の外側に広がる公園に到着。公園は浜辺から10メートルくらい高い場所にあります。そこから見下ろす図。



 海抜0メートルからのヒルクライムを標榜する以上、とにかく浜辺へ下りてみました。砂浜は石がゴロゴロしていますし、消波ブロックで波打ち際に行けませんし、テンションが著しくダウンしました… まぁ考えてみれば、駿河湾に浮世絵の世界を期待していた様なもので、自分が悪いのです。

 気を取り直してヒルクライム。まずは富士宮駅を目標に走りますが、地方の幹線道路にありがちなパターンで、道幅が狭いのに交通量が多くて精神が削られました。それでいて微妙に上りですから体力も削られます。



 漸く富士山本宮浅間大社に到着。参道前の駐車場端に駐輪し、お参りすることに。まずは参道。



 本殿。朱塗りではありますが、意外に派手さはなくて好感。ヒルクライムとダウンヒルの無事を祈願しました。



 静岡県道180号富士宮富士公園線は浅間大社を過ぎるといきなり急勾配になりました。市街地の自動車によるプレッシャーはないので精神的には楽ですが、肉体的には地獄(笑)。それでも涼しいことが救いです。



 富士山スカイライン周遊区間富士宮区間起点。いよいよ富士山スカイラインです。



 靄が出てきましたよ。

 この直後表富士グリーンキャンプ場のカフェが見えましたが、改装中でした。調べてみると、富士宮地震以来閉鎖されていた様です。自動販売機もありません。うーん、水の補給がしたいのですが…



 50メートル先が見えませんよ。



 14:23、富士宮区間終点。この先は御殿場区間となります。ここで左折すると、いよいよ登山区間。



 左折する所にある案内板。ここから13kmで約940メートル標高を上げるわけです。平均勾配7.2%ですか。



 しかし富士山スカイライン登山口ゲートはこんな状態。雨は大丈夫なんでしょうか?



 二合目。濃霧は場所により発生しているみたいですね。それはさておき、この辺で既に飲料水の不足に重大な危機感を感じました。富士山に川はないし、売店でもない限り飲料の補給ができないはず。涼しいので喉の渇きが少ないのが救いですが…



 楽に50メートルは視界がありますから、雨の心配をすっかり忘れました。



 三合目。既に水は一口あるかないか…



 四合目。ヘアピンなので標識と道路を一緒の画面に収めることができないです。そしてここでは既に水が底を尽いていました。飴玉を舐めて唾を出して誤摩化しますが、息がしんどいです。高山病対策は水と酸素だそうで、その水がない状態はしんどすぎます。



 標高2300メートルくらい。大弛峠と景色が似ている気がします。



 16:51、五合目到着。道路標示では五合目なのに、売店はもうひとつヘアピンを上った所。しかし自転車を漕ぐ気力がゼロになってしまい、階段を自転車担いで登りました。自分的には漕ぐより担ぐ方が楽という謎。漸く辿り着いた売店横の展望台からは何も見えず。

 売店は開いていませんでした。山開き前だからなのか、17時だと時間的に遅いのか、理由は不明です。結局ここまで売店はありませんでした。有料の富士スバルラインとは設備が違いますね。自動販売機は動いていましたので、とにかく水分補給。まずはホットコーンスープで水分と暖気を。そして500ミリのお茶のペットボトル(300円!!)で更に水分補給。やっと生き返りました。

 ここでは愛知から自走された小径乗りのwingmanさんとお話。道中ネットカフェに泊まって来られたそうで、さすがにお若い。私は乗鞍スカイライン、乗鞍エコーラインの時は二日続けて走りましたが、普通は二日連続では走れません。ましてそんな行程で富士山スカイラインは上らないです(笑)。写真は更に階段を少し登ってwingmanさんに撮影していただきました。相変わらず地味な格好。

 この日はロードは6台くらい見ましたが、皆さんリアには大きな27T辺りを装備していた様な。富士スカイラインでは当たり前なんですかねぇ。

 17:26、ダウンヒル開始。ウィンドブレーカーを着てニット帽を耳まで被せて防寒対策は万全ですが、暗くなる前に下りなければ危険です。しかしヘアピンふたつ下った所で霧雨が、そして更に下るにつれてどんどん雨が強くなりましたorz 2400メートルのヒルクライムですので、軽量化の為に雨具はなし。なんて杜撰な計画… もう腹を括ってずぶ濡れダウンヒル。転倒したら死にますので時速35kmを越えるくらいに抑えましたが、雨が目に入って視界は狭いし、ズボンから靴にかけてずぶ濡れで重いし寒いしで、もう大変。ブレーキはキーキー盛大な音を出して不安を煽りますし… 途中の西臼塚駐車場に東屋があり雨宿りが可能ですが、短時間で雨が止まなければ真っ暗になっちゃいますので、もうとにかくひたすら下るだけ。F20-Rは平地でもほとんど雨の中を走ったことがないのに、まさか富士山スカイラインで1時間以上雨中ダウンヒルをすることになるとは思いませんでした。

 たぶん18:40頃に森を抜けたのですが、なんと雨が降っていない!! なんですか、それ。富士宮市街は少し濡れている場所もありましたが、概ね雨が降った気配がほとんどないのです。一方、一時間以上泥水を跳ね上げながら走った私はずぶ濡れの泥だらけ。市街地では他人の目が気になりましたorz

 浅間大社からは県道76号線で潤井川を越え、富士宮ゴルグクラブ脇を抜け、逢来橋で富士川を渡ってから川沿いに南下。最後は暗くなっちゃいましたが、19:40頃に富士川楽座に到着。ここも雨の気配がありませんでした。

 体を拭いて着替え、自転車を拭い、少し休憩。セブンイレブンで菓子パンを買い、スーパー銭湯湯らぎの里へ。富士川を遡れば温泉もあるみたいですが、冷えた体を一刻も早く温めたかったです。気泡のマッサージ風呂で筋肉を解し、静岡なのに何故か草津の湯でまったり(笑)。

 湯らぎの里

 再び富士川楽座に戻ったのは23:30くらいでした。暗がりでベッドメイクし、24:00過ぎには寝入りました。

 直射日光に車体が焼かれ、蒸し風呂状態で目が覚めたのは08:00近く。8時間近く寝るとは、疲れた証拠ですね。



 道の駅富士川楽座から富士川の流れ。雲の切れ目から差し込む太陽光で車体が焼かれていましたが、全般的には曇り空。これは今日も富士山はダメですねぇ。もっとも自転車が泥だらけですし、雨に濡れたブレーキの整備とチェーンに注油しなければ走れないですけど。とりあえず富士川を見ながらのんびり和みました。

 車中泊セットを片付け、出発の準備は万端。しかしその前に食事です。というわけで、道の駅の天神屋富士川楽座店へ。



 静岡おでん。あれ? 汁が黒くないですよ? 牛スジは選びましたが、黒はんぺんを選ぶのを忘れました… 厚焼き卵がおでんのタネというのも驚きです。イカの形をした練り物は中にイカが入っていて美味でした。



 そして富士宮やきそば。麺がかなりモチモチしていますね。味は普通の焼きそばですが、麺のモチモチ加減は気に入りました。これで静岡のB級グルメは堪能しました。

 さて、それでは本日の目的地由比漁港へ向かいます。バイパスを下り損なって清水まで行っちゃいましたが、なんとか戻りました。清水港はまた美味しいものがあるでしょうが、今回は調査してないので計画通りに由比漁港へ。



 まずは浜のかきあげやへ。どこぞのテレビで見た時は大行列でしたが、海開き前の曇天、しかも午前中ということもあってさほどの混雑ではありませんでした。

 由比漁港 浜のかきあげや



 そして二時間前に朝食を摂ったばかりなのにもう昼食。桜えびのかき揚げ300円と、由比どんぶり700円。由比どんぶりは桜えびとしらすの釜揚げがたっぷり載っていました。それを醤油ダレで一気喰い!! ガツガツと食します。潮の香りがして最高の美味。安い割に贅沢なお味です。桜えびたっぷりのかき揚げはスナック感覚でパリパリしていて美味。お土産に2枚追加購入。また従業員の方も観光地にありがちな不遜な態度ではなく、かなり丁寧でした。これ、重要ですね。

 更に漁協直売所で太刀魚の干物、冷凍生しらす、冷凍の桜えび釜揚げを購入。簡易クーラーバックも用意してあるのです。まぁ売店でも発泡スチロール製バックを販売していましたが。



 由比漁港のシンボルマークらしいです。そのものずばりですね(笑)。

 その後は東名高速と首都高速を走って14:00に帰宅しました。早い時間でしたので渋滞もせずスムースでした。



 走行ルート標高図。GPSデータが暴れていますが、0メートルから2400メートルへ駆け上った証拠です(笑)。喉の渇きに悩まされましたが、涼しかったこともあって上るのが大変という感じではなかったです。



 わざわざ駿河湾の田子の浦まで下りてきてから、表富士の2400メートルへ。



 富士山スカイライン拡大。五合目とは言っても、頂上まではまだまだありますねぇ。ちなみに、県道152号線は富士山頂までの登山道も含まれるらしいです。酷道(笑)。

 涼しかったのでヒルクライム自体は楽だったのですが、如何せん喉の渇きには参りました。水不足から来る高山病の様相を呈していた様な気がします。景色が全く見えないのも残念でした。天気の良い日は富士山スカイラインからは駿河湾が見えるそうで、今度は見てみたいです。それからなんと言ってもダウンヒルの雨。あんな過酷な走行は初めてでした。できれば二度とは経験したくないですねぇ… 死ぬかと思いました。でも翌日の由比漁港での食事が美味しくて、満足度たっぷりの遠征となりました。

所用経費
 首都高速 千住新橋⇔東京 900円×2(通常900円)
 東名高速 東京⇔富士川SA 1750円×2(通常3450円×2)
 ガソリン代 3368円

自動車走行データ
 走行距離 418.6km
 燃費(メーター値) 17.6km/l
 燃費(給油ベース) 16.28km/l
 給油 25.71L

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