[日時]2012/06/09(土) 18:00開演 (1st セット)
[会場]ビルボードライブ東京
[料金]¥4,800(カジュアル席)
[時間]1時間25分
[出演者]
Rasmus Faber [ラスマス・フェイバー] (Keyboards)
Martin Persson [マーティン・パーソン] (Piano)
Carl Bagge [カール・バッゲ] (Keyboards)
Martin Höper [マーティン・ホーパー] (Acoustic Bass)
Ola Bothźen [オーラ・ボッゼン] (Drums)
Emily McEwan [エミリー・マクイーワン] (Vocals)
Niklas Gabrielsson [ニクラス・ガブリエルソン] (Vocals, Percussions)
Kristian Harborg [クリスチャン・ハーボーグ] (Tenor Saxophone)
Alberto Pinton [アルベルト・パントン] (Baritone Saxophone,Flute,Bass Clarinet)
Jonas Wall [ジョナス・ウォール] (Alto Saxophone,Flute,Clarinet)
Nils Janson [ニルス・ジャンソン] (Trumpet)
Karl Frid [カール・フリッド] (Trombone)
[曲目]
01.わが名は小学生 (「みつどもえ増量中!」) (vol.3)
02.小さなてのひら (「CLANNAD〜AFTER STORY〜」) (vol.3)
03.はじめてのチュウ (「キテレツ大百科」) (vol.2)
04.ルパン三世 愛のテーマ (「ルパン三世(TV第2シリーズ)」) (vol.3)
05.God Only Knows (「神のみぞ知るセカイ」) (vol.3)
06.そばかす (「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」) (vol.2)
07.Gravity (「WOLF’S RAIN」) (vol.3)
08.Genesis of Aquarion (「創聖のアクエリオン」) (vol.1)
09.GO!GO!MANIAC (「けいおん!」)
10.TRY UNITE! (「輪廻のラグランジェ」)
11.星間飛行 (「マクロスFrontier」) (vol.1)
12.風の谷のナウシカ (「風の谷のナウシカ」) (vol.3)
13.銀河鉄道999 (「劇場版『銀河鉄道999」) (vol.3)
14.Fly Me To The Moon (「新世紀エヴァンゲリオン」原曲はアメリカンスタンダード)
15.1/2 (「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」) (vol.3)
※最後の括弧内は収録アルバムのナンバーです
スウェーデン出身のラスマス・フェイバーはジャズピアニスト出身ながらハウス音楽で名を成していて、私のiTunesライブラリにも何枚かアルバムが入っています。でもアニメ音楽をジャズで演奏するプラチナジャズを知ったのは半年前くらい。何で知ったのか忘れましたが、強烈な印象がありました。そのプラチナジャズが再び日本でライブを演ると知り、初めてビルボードライブ東京に行ってきました。
私はアニメファンでもありますが、歳も歳なので新しいものはあまり知らないです。1990年代以降ですと、お気に入りは「Cowboy Bebop」「涼宮ハルヒの憂鬱」「化物語」くらいです。最近ラスマス・フェイバー絡みで「輪廻のラグランジェ」を見ましたが、現役アニメファンと言うのはおこがましいレベルでしょう。そんなわけでアルバムvol.1〜vol.3の収録曲も、実は半分以上知らない曲でした。しかし古めのアニメには馴染みがありますし、私はジャズファンですので、音楽的にはベストマッチングです。
ライブは一曲目の「わが名は小学生」からノリノリです。管楽器のアンサンブルが美しいのですが、ブレイクで「ヒー!フー!ミツ!ゴー!」と日本語の合いの手を入れて盛り上がりました。アルトサックスのソロも流麗ですね。
「はじめてのチュウ」は原曲を聴いてみると、歌は裏声みたいで企画ノリなのですが、歌詞は男の子の純情な心でした。ところがプラチナジャズでは曲は小粋になっちゃうし、ボーカルのニクラス・ガブリエルソンは1950〜1960年代の豪華なハリウッドみたいな色男のエンターテイメント歌唱で、純情さの欠片もない(笑)。『(他の女の子とはいっぱいキスをしてきたけど、君に対しては)初めてのチュー』という意味にすればギリギリ意味は通じますけどね。でもこのボーカルは凄いです。参考に、下に原曲とプラチナジャズの比較動画を記しておきます。
「God Only Knows」は大好きなオルガンがたくさん使われていて良かったです。調べたら、原曲はオラトリオ形式なんですね。道理で途中で曲調が何度も変わるはず。アニメ音楽は制限が緩いのか多様性があります。
「そばかす」は典型的ビッグバンドジャズっぽくて楽しいです。スライドピアノでのソロが大好きです。
「Gravity」と「Genesis of Aquarion」はピアノトリオにEmily McEwanのボーカル。ジャズの基本フォーマットですね。「Genesis of Aquarion」は英語の歌詞の中に「愛してる」という日本語が印象的です。高音の伸びが綺麗なボーカルですね。ピアノソロの部分は新主流派っぽくて流麗にして盛り上がります。
「GO!GO!MANIAC」はトロンボーンのKarl Fridがアレンジした曲で、今回のショー用に用意したとのこと。「けいおん!」はアニメを見てないので音楽も知らなくて、タイトル紹介では「ゴーゴーマリン」に聞こえてしまいました。帰路にネットで検索したら「海底少年マリン」なんてどマイナーな作品が出て来たので、ラスマスはどんだけマニアックなのかと思ったという(笑)。更に調べて「けいおん!」に辿り着いたのですが、この原曲は凄まじいものでした。プラチナジャズではデューク・エリントンのジャングルスタイルっぽさが格好良いです。
ゲストの中島愛登場で「TRY UNITE!」「星間飛行」を演奏。「TRY UNITE!」の原曲は最近の私のお気に入りでよく聴いています。そんなわけで中島愛がゲスト出演を知った時からジャズ版を期待していましたが、アレンジはボサノバで、大人のしっとりしたイメージの曲になっていました。演奏の細かい部分ではエレピのキラキラした感じとドラムのリムショットが良かったです。どちらの曲も中島愛は頑張っていたと思いますが、歌はジャズではなくオリジナルの方が良い気がしました。オリジナルでは、前者は『まるっ!』後者は『キラッ!』という決めセリフがありますしね(笑)。
「銀河鉄道999」は私の思春期の作品で思い入れがあります。プラチナジャズではニクラスが小粋な恋の歌にしちゃっています。「君の瞳に星が見えるよ。一緒に乗って旅に出ようよ」なんて。またこれが様になっているんですよねぇ。まさに伊達男。ジャズ界では男性ボーカルは不遇なんですが、ニクラスは救世主に成り得る逸材じゃないでしょうかね。
「Fly Me To The Moon」はあの有名な「新世紀エヴァンゲリオン」のエンディング曲だったんですね。「新世紀エヴァンゲリオン」は見たことがないので知りませんでした。でも曲自体はジャズファンなら誰でも知っているスタンダードです。ここではニコラスとエミリーが掛け合いでオシャレなボーカルを聴かせてくれました。
最後は「1/2」。ラテン調で全員参加の大盛り上がり大会。ラスマスはDJもやっているだけに、ジャズと言っても幅が広いです。ラスマスはマラカス片手に本当に楽しそう。他の演奏者も同様。そしてお客さんも。外は冷たい雨でしたが、温かい気持ちでエンディングを迎えることができました。
CDの出来も良いですが、ライブは更に良いです。私の大好きな曲「コスモスに君と(伝説巨神イデオン)」が演奏されなかったことは残念でしたが、演奏は文句なしに楽しめました。ビルボードライブ東京は初めてでしたのでカジュアル席を選んだのですが、これは失敗で、より臨場感のある自由席で見れば良かったです。
ビルボードライブ東京該当ページ
VICTOR ENTERTAINMENT RASMUS FABER
ナタリー - 中島愛、ラスマス率いるジャズバンドと共演「夢のよう」
MUSIC LOUNGE - RASMUS FABER PRESENTS PLATINA JAZZ
以下、参考動画。
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[会場]ビルボードライブ東京
[料金]¥4,800(カジュアル席)
[時間]1時間25分
[出演者]
Rasmus Faber [ラスマス・フェイバー] (Keyboards)
Martin Persson [マーティン・パーソン] (Piano)
Carl Bagge [カール・バッゲ] (Keyboards)
Martin Höper [マーティン・ホーパー] (Acoustic Bass)
Ola Bothźen [オーラ・ボッゼン] (Drums)
Emily McEwan [エミリー・マクイーワン] (Vocals)
Niklas Gabrielsson [ニクラス・ガブリエルソン] (Vocals, Percussions)
Kristian Harborg [クリスチャン・ハーボーグ] (Tenor Saxophone)
Alberto Pinton [アルベルト・パントン] (Baritone Saxophone,Flute,Bass Clarinet)
Jonas Wall [ジョナス・ウォール] (Alto Saxophone,Flute,Clarinet)
Nils Janson [ニルス・ジャンソン] (Trumpet)
Karl Frid [カール・フリッド] (Trombone)
[曲目]
01.わが名は小学生 (「みつどもえ増量中!」) (vol.3)
02.小さなてのひら (「CLANNAD〜AFTER STORY〜」) (vol.3)
03.はじめてのチュウ (「キテレツ大百科」) (vol.2)
04.ルパン三世 愛のテーマ (「ルパン三世(TV第2シリーズ)」) (vol.3)
05.God Only Knows (「神のみぞ知るセカイ」) (vol.3)
06.そばかす (「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」) (vol.2)
07.Gravity (「WOLF’S RAIN」) (vol.3)
08.Genesis of Aquarion (「創聖のアクエリオン」) (vol.1)
09.GO!GO!MANIAC (「けいおん!」)
10.TRY UNITE! (「輪廻のラグランジェ」)
11.星間飛行 (「マクロスFrontier」) (vol.1)
12.風の谷のナウシカ (「風の谷のナウシカ」) (vol.3)
13.銀河鉄道999 (「劇場版『銀河鉄道999」) (vol.3)
14.Fly Me To The Moon (「新世紀エヴァンゲリオン」原曲はアメリカンスタンダード)
15.1/2 (「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」) (vol.3)
※最後の括弧内は収録アルバムのナンバーです
スウェーデン出身のラスマス・フェイバーはジャズピアニスト出身ながらハウス音楽で名を成していて、私のiTunesライブラリにも何枚かアルバムが入っています。でもアニメ音楽をジャズで演奏するプラチナジャズを知ったのは半年前くらい。何で知ったのか忘れましたが、強烈な印象がありました。そのプラチナジャズが再び日本でライブを演ると知り、初めてビルボードライブ東京に行ってきました。
私はアニメファンでもありますが、歳も歳なので新しいものはあまり知らないです。1990年代以降ですと、お気に入りは「Cowboy Bebop」「涼宮ハルヒの憂鬱」「化物語」くらいです。最近ラスマス・フェイバー絡みで「輪廻のラグランジェ」を見ましたが、現役アニメファンと言うのはおこがましいレベルでしょう。そんなわけでアルバムvol.1〜vol.3の収録曲も、実は半分以上知らない曲でした。しかし古めのアニメには馴染みがありますし、私はジャズファンですので、音楽的にはベストマッチングです。
ライブは一曲目の「わが名は小学生」からノリノリです。管楽器のアンサンブルが美しいのですが、ブレイクで「ヒー!フー!ミツ!ゴー!」と日本語の合いの手を入れて盛り上がりました。アルトサックスのソロも流麗ですね。
「はじめてのチュウ」は原曲を聴いてみると、歌は裏声みたいで企画ノリなのですが、歌詞は男の子の純情な心でした。ところがプラチナジャズでは曲は小粋になっちゃうし、ボーカルのニクラス・ガブリエルソンは1950〜1960年代の豪華なハリウッドみたいな色男のエンターテイメント歌唱で、純情さの欠片もない(笑)。『(他の女の子とはいっぱいキスをしてきたけど、君に対しては)初めてのチュー』という意味にすればギリギリ意味は通じますけどね。でもこのボーカルは凄いです。参考に、下に原曲とプラチナジャズの比較動画を記しておきます。
「God Only Knows」は大好きなオルガンがたくさん使われていて良かったです。調べたら、原曲はオラトリオ形式なんですね。道理で途中で曲調が何度も変わるはず。アニメ音楽は制限が緩いのか多様性があります。
「そばかす」は典型的ビッグバンドジャズっぽくて楽しいです。スライドピアノでのソロが大好きです。
「Gravity」と「Genesis of Aquarion」はピアノトリオにEmily McEwanのボーカル。ジャズの基本フォーマットですね。「Genesis of Aquarion」は英語の歌詞の中に「愛してる」という日本語が印象的です。高音の伸びが綺麗なボーカルですね。ピアノソロの部分は新主流派っぽくて流麗にして盛り上がります。
「GO!GO!MANIAC」はトロンボーンのKarl Fridがアレンジした曲で、今回のショー用に用意したとのこと。「けいおん!」はアニメを見てないので音楽も知らなくて、タイトル紹介では「ゴーゴーマリン」に聞こえてしまいました。帰路にネットで検索したら「海底少年マリン」なんてどマイナーな作品が出て来たので、ラスマスはどんだけマニアックなのかと思ったという(笑)。更に調べて「けいおん!」に辿り着いたのですが、この原曲は凄まじいものでした。プラチナジャズではデューク・エリントンのジャングルスタイルっぽさが格好良いです。
ゲストの中島愛登場で「TRY UNITE!」「星間飛行」を演奏。「TRY UNITE!」の原曲は最近の私のお気に入りでよく聴いています。そんなわけで中島愛がゲスト出演を知った時からジャズ版を期待していましたが、アレンジはボサノバで、大人のしっとりしたイメージの曲になっていました。演奏の細かい部分ではエレピのキラキラした感じとドラムのリムショットが良かったです。どちらの曲も中島愛は頑張っていたと思いますが、歌はジャズではなくオリジナルの方が良い気がしました。オリジナルでは、前者は『まるっ!』後者は『キラッ!』という決めセリフがありますしね(笑)。
「銀河鉄道999」は私の思春期の作品で思い入れがあります。プラチナジャズではニクラスが小粋な恋の歌にしちゃっています。「君の瞳に星が見えるよ。一緒に乗って旅に出ようよ」なんて。またこれが様になっているんですよねぇ。まさに伊達男。ジャズ界では男性ボーカルは不遇なんですが、ニクラスは救世主に成り得る逸材じゃないでしょうかね。
「Fly Me To The Moon」はあの有名な「新世紀エヴァンゲリオン」のエンディング曲だったんですね。「新世紀エヴァンゲリオン」は見たことがないので知りませんでした。でも曲自体はジャズファンなら誰でも知っているスタンダードです。ここではニコラスとエミリーが掛け合いでオシャレなボーカルを聴かせてくれました。
最後は「1/2」。ラテン調で全員参加の大盛り上がり大会。ラスマスはDJもやっているだけに、ジャズと言っても幅が広いです。ラスマスはマラカス片手に本当に楽しそう。他の演奏者も同様。そしてお客さんも。外は冷たい雨でしたが、温かい気持ちでエンディングを迎えることができました。
CDの出来も良いですが、ライブは更に良いです。私の大好きな曲「コスモスに君と(伝説巨神イデオン)」が演奏されなかったことは残念でしたが、演奏は文句なしに楽しめました。ビルボードライブ東京は初めてでしたのでカジュアル席を選んだのですが、これは失敗で、より臨場感のある自由席で見れば良かったです。
ビルボードライブ東京該当ページ
VICTOR ENTERTAINMENT RASMUS FABER
ナタリー - 中島愛、ラスマス率いるジャズバンドと共演「夢のよう」
MUSIC LOUNGE - RASMUS FABER PRESENTS PLATINA JAZZ
以下、参考動画。
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