2008年3月29日土曜日

2008/03/29 上総亀山→保田 林道巡り

走行距離 104.98km(南房総での走行距離は73.09km)
走行時間 06:22:32(南房総での走行時間は04:36:26)
平均速度 16.4km/h
最高速度 52km/h
使用車種 KHS F20-R



 青春18きっぷを使った房総半島サイクリング第四弾は房総半島中央部です。

 皆さんは「川廻しのトンネル」をご存知でしょうか。房総半島南部の地図を見ていると、道路がトンネルで山を貫く様に、川がトンネルで山を貫いているのを発見できます。千葉県は最高峰が愛宕山の408m、平均標高45mで、いずれも日本一の低さ。では平野が多いのかというとそうでもなく、要するに丘陵が多いわけですね。実際、千葉では棚田をよく見かけました。そんな房総半島南部に於て新田開発が行われる際、川の流れを変える為にトンネルが掘られました。川の流れを変える、即ち猿廻しならぬ川廻しということですね。

 『川廻し』とは・・・短い説明と長い説明』

 この川廻し、実はゼロゼロマシンさんから「T秘境」という存在を教えていただいた際に知ったものです。T秘境は自然豊かな場所でありながら水源地ということで、インターネットでも場所を明示するのを控えるのが暗黙の了解になっている様です。しかし川廻しのトンネルが近くにあることはわかりました。とはいえこれだけではあまりに漠然としており、私もT秘境に行けるとは思いませんでした。ところが今回ルートを選定していると、どう考えてもT秘境と思しき条件の場所があります。そこで第一義的には川廻しが見られれば良い、うまくすればT秘境に到達という感じで、今回のサイクリングルートを決定しました。

 ルート選択にあたっては、前回のサイクリングで館山を終着点に決めましたので、それが基準。南房総、外房は走りましたし、内房は東京湾一周サイクリング千葉編で予定していますので、房総の真ん中、山の中を走ることに決定。鉄っちゃんみたいですが、今回の房総シリーズで内房線も外房線も全駅乗り潰しましたので、久留里線に乗る事も決定。更に、房総スカイラインも林道も走りたい。こうして決定したのが今回のルートで、かなり欲張りですね。もちろんT秘境もこのルートのどこかに潜んでいます(笑)。

 T秘境を訪れるにあたってオートバイの方は長靴を用意しているみたいです。自転車で長靴持参なんて無理ですから、濡れてもいい様にビーチサンダル持参。更にずぶ濡れになった場合も考えて下着の予備やらバスタオルやら、鞄をパンパンに膨らませました。こんな感じで準備万端出発となりました。

 5:50に錦糸町発、8:30に上総亀山到着。到着と同時に鉄っちゃんの様に久留里線を撮影。マニアじゃないので車両形式とか知らないですよ。自転車を組み立て、トイレを済ませ、8:50に出発…したのは良いのですが、線路の終点に惹かれて長々撮影会。いかん、鉄っちゃんへの道を歩み出しているのかもしれん…



 上総亀山駅にて、JR久留里線。線路脇の菜の花が綺麗。



 上総亀山駅にて。帰りの保田駅も花で飾られていて、小さい駅ながらも心遣いがされています。



 亀山湖は釣り人が多く、写真を撮ろうとすると必ずフレームインしてきました(^^;。この写真も鳥居の前に小舟がいて、釣りをしない私としては邪魔でした(笑)。



 鴨川有料道路。ここはまだ料金を払っていませんが、さすがに有料道路は綺麗です。猿も見たいな〜

 調子良く走っていたら曲る場所を過ぎてしまい、更には引き返して曲った場所がゴルフ場への道でした(^^;。気分良く坂を下ったのですが、間違いとわかると上りの足取りは重かったです。



 今度は間違えずに香木原林道へ。この林道は寂しい場所でありながら生活道路としては重要らしく、自動車もたまに走ってきました。そんな道路でラリー競技を行うアホがいるのか… 不法投棄もかなり目立ちましたorz しかし林道の雰囲気は良いです。とても低山の林道とは思えない、森の深さを感じます。



 この林道では静止画をほとんど撮影しておらず、こんな写真しかありませんでした(^^;。



 香木原林道から東山林道への分岐。



 東山林道標識。だいぶ痛みが…

 東山林道の最初は少しきつい上り(笑)。とはいえ、低山ですのであっという間に尾根筋に。



 人も車もいないので、遊んでみました(笑)。



 尾根筋ですので、東山林道からの眺めは良いです。これは高宕山方面か。



 尾根を切り通しで削りまくって道路を作った感じです。



 林道東山1号支線。手持ちのSuper Mapple Digitalに記載のないダート林道ですが、少し入ってみました。しかし右に曲ると急角度で奥米渓谷方面に下りてしまう感じなので、すぐに引き返し。



 東山林道終点。わずか4kmちょっとですが、小さな起伏が楽しく、眺望も良い、とても楽しい林道でした。ここはまた走ってみたいです。

 香木原林道・東山林道動画

 東山林道の終点は房総スカイラインに接続しています。特に料金所もなく、勝手に入って走行開始。



 房総スカイラインを走り出してすぐ、1kmくらいで大鹿倉林道の入口に到着。この林道は三島湖の方へ行ける様です。緑溢れる夏になったら、香木原林道、東山林道、大鹿倉林道をぐるぐる廻ってみようかな(笑)。



 観光地の三島湖まで1kmしかないせいか、幅員も立派な林道です。

 房総スカイラインは自動車は多いですが、自転車が走るスペースは十分で危険はなし。しかし起伏が結構あって距離が長いので大変です。真夏は照り返しがきつそう。



 房総スカイラインから三島湖方面の眺望。ここは高架橋で(名称失念。梅の木台とかだった?)、三島湖方面の眺めが良かったので停車して撮影。そして撮影中、ガサッと音がしました。鳥かなと思ったのですが、音が大きすぎます。音の源は反対車線側の森です。ちょっと危険ですが反対車線に渡って森の中に目を凝らすと、一匹の猿がいました(笑)。おー、ここで見られるとは。しかし撮影しようカメラを構えると、木から転がる様に姿を消しましたorz

 房総スカイラインの自転車通行料金は30円でした〜(笑) ここからは一般道を走ります。



 君津市東日笠付近にて。上り勾配の標識はよく見ますが、下り勾配の標識は気にしたことないなぁと撮影。

 しかし本当はこんな余裕はありませんでした。実はこの道路、予定外の道路だったのです(^^;。ルートを選定している時、二つ選択肢がありました。どうにも決め難くて、両方のルートをGPSに入れておいたのです。で、その選択肢の別ルートに紛れ込んじゃったんですね。そのルートを進むと三島湖を経て出発点に戻ります(笑)。途中でおかしいと気づきルートを修正しようとしましたが、自分が作成したルートの線が邪魔で位置がよくわからない(笑)。あちらに進んでは戻り、こちらに進んでは戻りして、最終的に2.6kmも戻らねばならないことが判明。しかも先程の激下り注意の場所を上り返さねば(^^;。今回はここでかなり精神的、体力的に消耗しました。たぶんここがスムースに行っていれば、館山に辿り着けたのでしょうね。

 国道464号線、富津市新田付近は桜が綺麗でしたが、近くに採石場があり、山が崩されまくっていました。自転車で走るまではこんなに酷いことになっているとは思ってもいませんでした…

 湊川河口に辿り着いたのが16:00。T秘境と迷い道でかなり時間を取られてしまいました。ブログに経過報告を書き、ダッシュで館山を目指します。

 しかし聞いてはいましたが、海沿いの国道127号線は極悪だぁ。幹線道路なので交通量が多いのに道路は狭い。それにトンネルが恐怖そのもの。逃げ場が全くないです。自動車の流れが途切れた隙に全力走行で逃げ切るだけ。明鐘トンネルとか勘弁して欲しいです… できれば二度と走りたくない…

 トンネルの恐怖であまりに精神が削られてしまい、鋸山は見ましたけど撮影はできず。というか、町が邪魔なのでどこか撮影ポイントが先にあるだろうと進めていたら、いつの間にか通り過ぎていました(苦笑)。ここは東京湾一周千葉編の際にじっくり見て撮影もしましょう。

 17:10に道の駅きょなんに到着。館山まで残り20km。恐怖のトンネルもまだあります。どう考えても館山到着は19:00近く。そして食事をしたら20:00近く。帰宅したら24:00(笑)。無理。ここで安房勝山まで走って内房線に乗って館山に行くというナイスアイデアが浮かんだのですが、道の駅でお土産を探しているうちに時間がギリギリになってしまいアウト。そのお土産もろくなものがないし… お土産に関してはその後千葉駅構内で鰯の銚子煮を買いました。銚子に行ってないのに(笑)。

 館山行きがダメになったので、次善策としてネットで評判を知っていた保田漁港のばんやという食事と温泉場へ。ここで軽く食事をして温泉に入り、近くの保田駅から帰宅することにしました。注文したのはばんや寿司。



 暗いのにストロボを焚かなかったのでボケてますが、この寿司をどう思います? 1500円です。カジキとトロはネタが大きめですし、さざえがネタで入っているのは立派ですよ。でもネタの乾き具合といい、なんとなく場末の寿司屋のランチメニューという感じがしました(^^;。握りも今時珍しい角張った機械握りで、シャリは小さめ。勿論わさびは粉わさび。う〜ん… それに、大きな店舗にお客さんが多かったのは事実ですが(200人以上いたかも)、この握りが出てくるまで時間がかかりすぎ。店員さんも忙しいせいか素っ気ないというかてきとーというか。水やお茶も当然セルフサービスですし。一見のお客さんだけで十分儲かっているからサービスの質なんてかんけーねーという感じ。寿司以外は良い料理かもしれませんが、私はもうここには来ないです。食事がこれでは風呂も期待できないので、即座に保田駅から輪行で帰宅しました。

 房総半島中央部も低山の林道が素敵でした。とにかく無理せず上れるのがいい(笑)。それでいて尾根からの眺望が良いです。房総スカイラインは環境破壊で問題があるかもしれませんし、眺望はいまいちでしたが、この時期に走るのには気持ち良いです。真夏に走ったら死んじゃうでしょうけど(笑)。できれば夏にもう一度林道巡りをしてみたいです。しかし最後の食事を失敗したのが無念。やはり館山に輪行して寿司を食べれば良かったですorz

 T秘境については2008/03/29 上総亀山→保田 T秘境編に記します。

 上総亀山-林道めぐり-保田プロフィールマップ(T秘境部分を削除)



 所要経費
  JR 2300円(青春18きっぷ1回分)

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