2013年12月26日木曜日

Jazztronik〜Special Live Set〜@ビルボードライブ東京

[日時]2013/12/26(木) 19:00開演(1st set)
[会場]ビルボードライブ東京
[料金]¥4,500(カジュアル席 税込)
[時間]1時間23分
[出演者]
 Ryota Nozaki [野崎良太] (Piano, Keyboards)
 Ichiro Fujiya [藤谷一郎] (Bass)
 Hidenobu Karuta Ohtsuki [大槻“KALTA”英宣] (Drums)
 Yoshie Furukawa [古川淑恵] (Cello)
 Shigeru Terauchi [寺内茂] (Trumpet)
 Aya Itou [伊藤 彩] (Violin)
 Daisuke Maeda [前田大輔] (Trombone)
 Tomohisa Himeno [姫野朋久] (Flute)
 Mika Arisaka [有坂美香] (Vocals)
 Sonomi Tameoka [為岡そのみ] (Vocals)

[曲目]
 01.Life Syncopation
 02.MADRUGADA
 03.Sign of Tomorrow
 04.守破離
 05.Caravan
 06.Reminiscing (vo.有坂)
 07.Tiger Eyes (vo.為岡)
 08.Deja vu (vo.為岡)
 09.Flash Light (vo.有坂)
 10.Love Tribe (vo.為岡)
 Enc1.Christmas Waltz
 Enc2.SAMURAI
 7から10はメドレー形式

 ビルボードライブ東京該当ページ

[感想]
 「Life Syncopation」はオリジナルがハウスアレンジですが、今回はピアノ、ベース、ドラムスのトリオ形式。ハウスアレンジはキラキラしていて綺麗だけど、自分の中ではちょっと古く感じる時もあって、ジャズ基本の私にはピアノトリオ演奏はとても気持ち良く感じました。
 「MADRUGADA」はエレピの音色にやられました(笑)。
 翌年3月発売予定タイトル未定の"新曲"はアルバム発売後に「Caravan」と判明。冒頭はDave Brubeckの「Take Five」にリズムが似ているなぁと思いました。映画音楽をやりたいと思っていたので架空映画音楽として作っているそうです。
 しっとりしたボーカルの「Reminiscing」が終わるとダンスタイムで4曲メドレー。20分以上。前半がおとなしめなので、ここは盛り上がります。「Love Tribe」の最後の為岡有坂の掛け合いは聴き所でした。お見事。
 アンコールで「Christmas Waltz」。但しピアノソロバージョンとピアノとバイオリンのデュオバージョンを触りだけ軽く演奏。この辺のMCでかなり時間を取ってしまい(10分くらい?)、最後の「SAMURAI」はやや時間短めの様な。ビルボードのサイトに1stのセットリストが掲載されていますが、リストに載っている「宮城野」はやらず仕舞です。

 前半おとなしめだったのは良いのですが、MCで時間を取り過ぎという感じでした。1時間20分の公演でしたが、演奏時間にやや不満。「宮城野」の件からも当初の予定より短かったことが推測できますし。時間制限が厳しい会場ではMC控え目の方がよろしいかと。12月は3つのライブを見る為、資金の都合上今回はカジュアル席で、臨場感がいまいちなのも物足りなさに影響したかもしれません。

 終演後に翌年3月1日の日本橋三井ホールでのコンサートチケットを購入。最速販売ということで座席はなんと2列目のど真ん中でした。こんな座席は取ったことがなく、この点は大満足でした。


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2013年12月23日月曜日

quasimode feat. 有坂美香@青山Cay

[公演タイトル]quasimode Special Christmas Live 2013 X'mas Cookin'
[日時]2013/12/23(月) 19:30開演
[会場]青山Cay
[料金]¥4,000
[時間]1時間55分
[出演者]
 平戸祐介 (p,key)
 松岡“matzz”高廣 (perc)
 須長和広 (b)
 今泉総之輔 (ds)
 有坂美香 (vo)
 サポートのサックス、トランペットは不明

[曲目]
 01.Take the New Frontiers
 02.Another Sky
 03.Smoke Gets In Your Eyes
 04.タイトル不明 (vo.有坂)
 05.The Christmas Song (vo.有坂)
 06.Relight My Fire (vo.有坂)
 07.OK,Take Off (Eテレ『資格☆はばたく』テーマ曲)
 08.King Of Kings
 09.El Paso Twist
 10.All Is One
 11.Isn't She Lovely (vo.有坂)

 quasimodeは東京JAZZ 2009で短時間の演奏を見ていますが、クラブ公演は初めてなので楽しみにしていました。「Take the New Frontiers」等、quasimodeの代表曲を多く聴けて良かったです。04はスタンダードだと思いますが、タイトルはわからず。小粋で良い演奏なのにタイトルが出てこないもどかしさ… 11はStevie Wonderの楽曲。

 演奏は良かったですが、とにかく平戸さんのキャラクターに驚きました。3曲ボーカルをとった有坂さん退場の後、平戸さんが独演会を始めたのですが(笑)、太った話とか内容は取り留めないし、酔っぱらった地方のおっさんみたいな話し方で笑ってしまいました(^^;。松岡さんには酔っ払っているのかと突っ込まれるし、須長さんには「こんなリーダーですみません」と言われていました。しかしその一方、演奏はキレキレで、これが女性に人気の秘訣なのかなと感心もしました。演奏がうまくて見た目が男前で、それでいてどこか抜けていると(笑)。実際、観客の女性比率は6割を超えていました。

2013年12月13日金曜日

2013/12/13 H ZETTRIO@Blue Note Tokyo

[タイトル]H ZETTRIO First Live -An Encore Show-
[日時]2013/12/13(金) 19:00開演(1st set)
[会場]ブルーノート東京
[料金]¥6,050(アリーナR)
[時間]1時間28分
[出演者]
 H ZETT M (p)
 H ZETT NIRE (b)
 H ZETT KOU (ds)

[1st set曲目]
 01.クリスマスメドレー(赤鼻のトナカイ〜ジングル・ベル〜あわてんぼうのサンタクロース)
 02.Kids song
 03.Thriller
 04.ぼくをみていた
 05.We will rock you
 06.黄昏ウィークエンド
 07.HAVE A NICE DAY!
 08.みんなのチカラ
 09.パノラマビュー
 Enc1.LOVE AND PEACE AND SWEETS
 Enc2.YOU





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 ブルーノート東京ライブレポート ライブフォト
 H ZETTRIO "First Live"@Motion Blue Yokohama 2013/11/23

[感想]
 11月23日にモーションブルー横浜で行われた公演のアンコール公演だそうです。私は公演前夜にブルーノート東京からのメルマガでこの公演を知りました。試しに見たYoutubeに上げられていた演奏があまりに楽しいので(下にリンク)、当日朝になっていろいろ調整して昼に予約。こういうノリは嫌いじゃない(笑)。大好きな音楽家のライブもいいけど、あまり(あるいはほとんど)知らない音楽家のライブに行くのも楽しいもの。
 公演の時は何も知らなかったのですが、要するにPE'Zのリズムセクションがトリオでジャズをベースにコンテンポラリーな音楽をやるという感じ。リーダーのH ZETT MはPE'Zのキーボード、ヒイズミマサユ機。彼がソロ活動でソロピアノやったりボーカロイドやったりと多才で、その時の名義がH ZETT Mらしい。山高帽被って鼻を青く塗って。ギミックとして、両者は同一人物ではないとぼんやり否定しているそうです(笑)。そしてベースとドラムスはPE'ZのNirehara Masahiroと航で、このバンドではそれぞれH ZETT NIRE、H ZETT KOUと自称し、鼻も赤と白に塗っている様です。「らしい」とか「様だ」という文言ばかり(笑)。

 さて演奏ですが、Youtubeの演奏はちょっとブギウギとかラグタイムすら感じられて楽しく面白そうに思ったのですが、ブギウギ感は勝手な思い込みだった様です。しかしドライブ感溢れるPE'Zっぽい演奏から、茶目っ気たっぷりの演奏まで楽しめました。聴いて、見て、かなりハッピーになれます。キラキラしたピアノの響き、現代的な弾むリズム、そしてちょっとシャイな面白い個性のメンバーと、なるほど女性に人気が高いのもわかります。

 今回は相席が妙齢の綺麗な女性で非常にラッキー(笑)。私が全然知識がなかったので(昨日まで知らなかったのだから!!)、少し教えていただきました。H ZETT Mは女性にとても人気があるらしい。PE'Zのライブでもキーボードの前は女性が取り巻くとか。本公演もピアノが近いアリーナ左側が売り切れでしたし、最前列の自由席は全て女性が占拠していた感じでした。会場全体で見ると女性は半数より多かった印象。もっとも客の入り自体は7割程度で、やはり若い人(特に女性)はブルーノートに来にくいのでしょう。少し空いている方がちょっと特別な音楽の趣味の同志という感じで話し易いから良かったですけどね。

 以下個別に。

 01.「赤鼻のトナカイ」はピアノの上に置いた小さなキーボードでの簡易なソロ演奏からベースが入って、ピアノとのデュオへ。クリスマスらしいオープニング。「ジングル・ベル」ではドラムも入って本格的なジャズトリオ演奏。事前に思っていたより本格的でした(笑)。その後ツイッターでH ZETT Mの所持しているLP(!)の8割がジャズと知り、なるほどと納得。そして「あわてんぼうのサンタクロース」へ。猛烈なピアノ速弾。ビパップの狂乱を思わせます。終わりにH ZETT Mが謎の変な日本語で「ごゆっくり楽しんでいってください」と言い、笑ってしまいました。
 02.ジャングルスタイルっぽい。
 03.ご存知マイケル・ジャクソンの代表曲。冒頭ではH ZETT Mがムーンウォーク的なものも披露し、舞台が滑り易いとご満悦(笑)。単純なパターンのベースが効果的で、ピアノのアドリブが舞い踊っていました。
 04.笛も入れた楽しい演奏。
 MC 鼻の三色をモチーフにしたオリジナルカクテル「自由への遁走」の命名理由。「自由への扉」では格好良すぎるので、少し砕けたそうです。
 05.Queenの代表曲。ベースだけが奏でるオープニングが格好良いです。その後もベースがメロディを主導。
 06.一転しっとりと。
 07.パーティでもしている様な笑い声や掛け声の軽いノリから、最後は一転急速調。
 08.心地よいメロディに、メンバー同士の謎の掛け合い(笑)。「楽しく愉快なおもしろピアノ・トリオ盤」という宣伝文句に相応しい、聴く人をハッピーにさせる旋律とリズム。繰り返しが気持ち良くなるのはハウスの要素か?
 09.アドリブ?には如何にもジャズなフレーズに溢れていて好み。
 Enc1.PE'Zの流れと言うか、叫びも入ったジャズの枠をはみ出た激しく自由な曲。でも楽しい。「溢れ出るスイーツへの愛を歌った曲」と紹介されて場内爆笑。
 Enc2.一転スローバラード。演奏の興奮を収め、心穏やかに。アルバムでも最後に入っていて、世界観を閉じる締めの曲みたいですね。

[試聴]
 Spotify ☆☆☆

[参考動画]
 「みんなのチカラ」~「ぼくをみていた」performance by H ZETTRIO
 この動画に楽しさの全てが収まっています。


★★★ [ HZETTRIO ]

​​
H ZETTRIOのChristmas Songs [ H ZETTRIO ]

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2013年12月8日日曜日

Chico & The Gypsies@Blue Note Tokyo 2013/12/08

[日時]2013/12/08(日) 17:00開演(1st set)
[会場]ブルーノート東京
[料金]¥9,450(アリーナセンター)
[時間]1時間18分
[出演者]
 Chico [チコ] (g,vo)
 Joseph Gautier [ヨセフ・ゴーティエ] (g,vo)
 Mounin [モウニン] (g,vo)
 Kema [ケマ] (g)
 Kassaka [カッサカ] (g,vo)
 Juan Vicente [ホアン・ヴィセンテ](p)
 PeeWee [ピーウィー] (vln)
 Tony Ballester [トニー・バレスター] (b)
 Eric Lafont [エリック・ラフォン] (ds)
 ※以上、ブルーノート東京の表記に従う。

[1st set曲目]
 01.ALLEGRIA
 02.AMOR DE MIS AMORES (Joseph)
 03.BAILA ME (Mounin・Joseph)
 04.PHARAON
 05.PETINGO (Kassaka)
 06.MADRE MIA (Mounin)
 07.TODOS OLE (Mounin)
 08.INSPIRATION
 09.LIBERTANGO
 10.HOTEL CALIFORNIA (Joseph)
 11.DJOBI DJOBA (Mounin・Joseph)
 12.BAMBOLEO (Mounin・Joseph)
 13.VOLARE (Joseph)
 14.MY WAY (Mounin・Joseph)
 ※括弧内はメインボーカル





 ブルーノート東京該当ページ
 ブルーノート東京ライブレポート 原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

[感想]
 毎年恒例のジプシーズが来日。ジプシーズと言えばギターの多重演奏ですが、前回からのリズム隊とバイオリンを入れたバンド構成が秀逸で楽しみにしていました。しかも今回はリードギターにKemaが復帰!! Mario Reyesのギターも素晴らしかったですが、Kemaのギターは華があります。ボーカル陣は常連のBabatoがいなくなり、代わりにKassakaが入りました。

 平日と違い日曜日のせいか、ほぼ満員の客入り。店長さんに盛況を言祝ぐと、感謝と同時に原因を「Kemaが戻ってきたので」と考えていました。確かにKemaのギターは魅力的です。

 「ALLEGRIA」。ドラム、ベース、バイオリン、ピアノが入場し、演奏開始。30秒くらい後にギター陣が入場。圧倒的なKemaのギターで最初から盛り上がりました。
 「AMOR DE MIS AMORES」は日本語だと「誰よりも愛するあなた」。情熱的なホセのボーカル。
 「BAILA ME」。日本語だと「踊ろうよ」で、軽快なダンス曲。途中のJosephの声の伸びがいいです。
 「PHARAON」。Kemaをフューチャーしたインストゥルメンタル。長い演奏なのに全然飽きさせないです。
 「PETINGO」は初登場Kassakaのボーカル。ちょっとハスキーの声なので他のボーカルと差別化がいまいちかなぁと思いつつ聴いていましたが、曲の途中で「千の風になって」を日本語で挟んできました(^^;。観客大ウケ。これで一気に私を含めて観客の心を掴んじゃいました。世界中でライブを行う人達はこういうのうまいですね。
 「MADRE MIA」はMouninのボーカル。コブシ効かせまくり。
 「TODOS OLE」もMouninのボーカル。毎度のジプシー祭りでスタンディングへ。オープニングからKemaのギターが凄すぎます。例によって観客に「オーレ」と叫ばせて場内は一体化。間に挟まれるピアノソロもキラキラ輝いていました。今回の公演はピアノがかなり良かったです。
 「INSPIRATION」はKemaのギターをフューチャーしたインストゥルメンタル。中村吉右衛門版「鬼平犯科帳」のエンディングテーマに使われ、この曲を大好きだった亡き父を思い出させます。Kemaのギターを聴かせる為か、伴奏は控え目。太い音なのに超絶速弾きも本当に凄い。見入ってしまいます。
 「LIBERTANGO」はバイオリンのPeeWeeの見せ場(聴かせ場)。Astor Piazzolla(アストル・ピアソラ)作曲のタンゴの名曲で、タンゴに疎い日本人でもどこかで聴いたことのあるメロディですね。最初はバイオリンメインでロマンティックに、途中からリズムを強調して弾む様に演奏。終盤はギターと早弾き競演で大盛り上がり。
 「HOTEL CALIFORNIA」は言わずと知れたEaglesの名曲。オリジナルが既に哀愁を帯びたメロディなところに、ジプシーズの哀愁が加わって凄いことに(笑)。ジプシーズはカバーでもオリジナルレベルまで味が出せます。
 「DJOBI DJOBA」からは「BAMBOLEO」「VOLARE」「MY WAY」とヒット曲オンパレードで大団円。バイオリンやギターの伴奏も痺れます。

 というわけで、昨年と同じ編成で行われたライブは大成功だったと思います。バイオリンもピアノも陰に陽に効果的でしたし、その上Kema復帰でギターの華やかさがだいぶ増しました。これで退団したManoloみたいな明るく高めな声のボーカルが入ればバンドとしては完璧の様な。とはいえ現時点でも文句なしです。またブルーノートでお会いしましょう(笑)。

[参考Youtube動画]


 Kemaの見事なギター演奏。



 既に退団したMonaloのボーカル。



 バイオリンやピアノも入っていて、今回のライブに近い編成の演奏。



 代表曲を一通り収めた映像。