金峰山登山は2010年9月4日以来。縦走路を往復するだけの登山ですが、標高2600m以上は真夏の今からすると最高の避暑地です。そんなわけで前日の大弛峠ヒルクライムに続いての野外活動(笑)です。
早朝3:30に目覚ましが鳴って目覚めました。前夜は雲がかかっていて月しか見えませんでしたが、空には満天の星が輝いていました。凄い。感動です。前日の疲れもあってグダグダしながら着替えや朝食。管理事務所へ移動してトイレを済ませ、4:30をだいぶ回った頃に自動車を大弛峠に向けて出発。パワーがないので速度制限の30km/h程度の走行ですが、なかなか大弛峠に着きません。前日はよく自転車で上ったなぁと改めて思いました(笑)。
5:20頃に峠に着きましたが、長野側の道路もだいぶ下の方まで駐車されていましたので、引き返して山梨側に駐車することに。その方が帰る時楽ですしね。道路脇に停めるのは初体験ですので、他の大型乗用車が擦れ違えるか確認する為、しばらく様子見していました。大丈夫と判断して出発。大弛峠を発ったのは5:45頃。
しかしどうも体調が変です。開始早々いきなりの急登なので息が荒くなるのはおかしくないんですが、それにしても荒すぎます。でも前日の疲れのせいかと思って歩きました。
こんな普通の登りでもゼーゼー言っちゃって…
朝日峠に到着。
森林の中の道ですので基本的に眺望はないのですが、たまにこういうビュースポットが現われるので元気が回復します。
朝日岳直前の岩場からの眺望。ここは本当に格好良い場所です。
長野側パノラマ。
山梨側パノラマ。富士山と南アルプス。
朝日岳に到着。正直に言えば、今回はここで引き返すべきでした。明らかに体調が変ですし、復路を考えるとまだ全体の1/4しか歩いていないのですから。でも逆に言えば、あと1/4で金峰山というのが無理する原因なんですよねぇ。
朝日岳を過ぎると絶景のビューポイント。金峰山の五丈岩と奥に南アルプス。
しかしこの急降下のザレ場が怖い。
鉄山辺りは全く眺望がなく、体調不良の中ひたすら森を歩きます。救いは涼しいことと、木の香りが心地よいこと。シラビソの香りなんですかねぇ。
08:10、灌木を抜けると岩場の金峰山に到着。五丈岩のある山頂はもう少し先ですが、とりあえず森は抜けました。しかしこの時点で体調はボロボロ。腹痛はするし、腕が震え始めました。紫外線の強い陽射しの中、ヘタって座り込みました。
長野側には浅間山が見えました。
この岩の稜線を越えれば五丈岩です。
富士山には雲がかかり始めていました。
ここから最後の気力を振り絞って巨大な岩場を乗り越えて行きます。いや、前回来た時はこんなのを乗り越えるのは楽でしたし、初めての経験に笑いが止まらない程楽しかったのですが…
金峰山から瑞牆山、奥に八ヶ岳。
瑞牆山は本当におもしろい形ですねぇ。いつか登ってみたものです。
左奥に五丈岩の先端が見えてきました。が、もうここでダメ。先に進めなくなりました。ヘタりこみました。巨大岩をもう少し乗り越えれば五丈岩ですが、それをやったら戻れる気がしません。しばらく休息して撤退。山頂で食べようと吉田のうどんのカップ麺と大量の水、そしてバーナーを用意したのに、荷物を抱えたのが無駄でしたorz
やっと灌木まで辿り着き、数十メートル下ると腕の震えが止まりました。体調不良による高山病? そこでまた休息し、もう一度登ってみました。灌木を抜けると腕が震えます。やっぱりダメです。下りなのに息が荒いのもおかしいですし。諦めて一刻も早く大弛峠に戻りましょう。
朝日岳のザレ場ビュースポットから金峰山の五丈岩。早くも雲がかかり始めました。
これじゃ五丈岩からの眺望もダメかもしれません。
往路でパノラマ写真を撮影した朝日岳近くの岩場もこの有様。長野側は晴れているのですが、山梨側はガスでほとんど見えなくなりました。
大弛峠の森の中に置かれた自転車。「ULTRA RIDE」なんちゃらという文字が見える紙が入っていますが、もしかしてここまで自転車で上ってきて、更にトレラン? 化けものですか(^^;
11:31頃、なんとか大弛峠に辿り着きました。なんと復路は3時間近くかかっています。ボロボロです。富士山九合目くらいの足取りの重さでした。自動車に装備を積み込み、琴川ダムに向かいます。琴川ダムでトイレを借りましたが、下痢していました… 朝の「飲むヨーグルト」が原因かなぁ… それとも朝の早い時間に食事してすぐに歩き始めたことが悪かったか。いずれにせよ体調不良の原因はこの辺りだと思います。
琴川ダムから大弛峠方面。どんより曇り空。
琴川ダムから市街地方面。快晴(笑)。入道雲が夏を感じさせる様に、気温が30℃ありますし、日向にいると陽射しが痛いです。自動車も熱せられるだけですので撤退します。
金峰山登山ルート標高図。
五丈岩に辿り着けなかったのは残念ですが、体調不良では仕方ないです。しかし夏休みのせいか人が多くて残念でした。時間が早かったのでそれでもマシだったんでしょうが。体調を整えて、また秋にでも訪れましょう。
自動車でクリスタルラインを下りきると国道140号線を南へ。今回はヒルクライムと登山の他に、もうひとつ重要なミッションがあるのです。
ミッションとはこれ(笑)。藤稔(写真上「ふじみのり」)とレッドクイーン(箱入)。レッドクイーンは道端の観光農園で購入したものですが、藤稔はJAフルーツ山梨の直販所にわざわざ足を伸ばしたのです。2010年の金峰山登山の際にここで初めて藤稔を買ったのですが、粒の大きさといい甘さといい、素晴らしいぶどうでした。その二週間後に秩父に遠征した際にわざわざ山梨に足を伸ばして直販所に行ったのですが、既に時期が終わっていました。止むなくピオーネを買いましたが、これも十分美味しかったですけどね。2011年は富士登山と時期が被って買えず。そんなわけで今回は満を持しての購入です。
携帯電話との比較。粒の直径が最大で4cmくらいあります。そして皮を剥けば滴る甘酸っぱい果汁。1房800円の価値はあります。ご近所さんのお土産用にも買ったので結構な散財。これ、本当にお勧めですよ。
JAフルーツ山梨
レッド・クイーンは3房で1500円でした。甘みはたっぷりですが、粒は普通の巨峰レベルで、藤稔に比べるとだいぶ劣ります。
買い物が終われば帰路へ。中央自動車道は大混雑で、帰宅は18:40頃。4.5時間くらいかかりました。下痢の為に昼夕食はなしでしたし、散々な帰路でしたorz とはいえ大弛峠ヒルクライムは快適な環境での楽しいものでしたし、体調不良とはいえ金峰山登山では綺麗な富士山が眺められ、二年ぶりに藤稔を大量購入できて大満足な二日間でした。また藤稔を買いに行きたいです(え?)
所要経費
首都高速 千住新橋→高井戸 900円(通常900円)
首都高速 高井戸→加平 900円(通常900円)
中央自動車道 高井戸⇔八王子 往路300円、復路400円(通常600円×2)
中央自動車道 八王子⇔勝沼 900円(通常1800円)
ガソリン代 3287円
ぶどう代 7800円
参考データ
自動車走行距離 364km
燃費(メーター値) 16.5km/l
燃費(給油ベース) 15.5km/l
給油 23.48L