2008年9月23日火曜日

2008/09/23 塩山駅⇔大弛峠

走行距離 98.48km
走行時間 07:42:44
平均速度 12.7km/h
最高速度 52.8km/h
使用車種 KHS F20-R
塩山〜大弛峠 04:45:57 37.92km 7.9km/h
大弛峠〜塩山 01:34:30 34.93km 22.1km/h



 大弛峠は標高2360m。自動車が通行できる日本最高所の車道峠だそうです(Wikipedia参照)。峠を走る者としては一度は訪れねばならない聖地ですね(笑)。今回コンパクトクランクを導入したこともあり、アタックしてみることにしました。本当は1500m級の峠で一度調整した方が良いんですが、なにしろ短気なもので(笑)。

 睡眠時間2.5時間(^^;。体調的に厳しく、かなり無理がある行程ですが、行ける時に行かないと後悔するので寝不足は気力でカバー。3:20出発、04:35新宿到着。04:58新宿発高尾行乗車、06:14高尾発松本行乗車。松本行きの車両には輪行袋に入れた自転車が6台も載っていて、ある意味サイクルトレイン状態で笑っちゃいました(笑)。みんな涼しくなるのを待っていたんでしょうね。大月辺りは雲が垂れ込めて天気が若干心配でしたが、携帯電話で見る天気予報では大丈夫そうでした。

 07:23に塩山到着。北口に出るとロードバイクの方がいてご挨拶。やはり大弛峠が目的地でした。せっかくなので情報を交換しようと、携帯電話の赤外線通信にチャレンジ。しかしお互いいまいち使い方がわからず、結局紙にメールアドレスを書いてもらいました(笑)。ロードのしんいちさんのブログはこちらです。

 睡眠不足のせいか若干腹が緩い感じでしたが(^^;、トイレを済ませ準備万端。



 塩山駅北口、信玄公の像です。風林火山の如く疾風怒濤に大弛峠を攻略したいところです。というわけで、8:00に出発。気温は低めで、峠を上るにはちょうど良い気候です。

 県道38号線(塩山勝沼線)を北上。信玄みちとも言うらしいです。セブンイレブンで昼食と補給食を調達。



 あっという間に恵林寺に到着。戦国マニアだった私としては信玄公とその家臣団の墓はお参りしたいところですが、大弛峠優先で写真のみ。



 ナビは装備していますが、道なりに広い方に行くと実はこれが国道140号線(秩父往還)。このまま進んだら秩父に行ってしまうところでした(笑)。ナビで確認し、少し引き返して細い道へ。



 県道210号線(杣口塩山線)の丸山方面。黄金色と言えませんが、良い色付きの稲。そしてその向こうは雲が垂れ込めた山で雰囲気は良いです。



 しかし!! ここからが直線のなが〜い坂でした。暑くてたまらず、強烈な直射日光が降り注ぐ中、長袖シャツを脱いでTシャツ一枚姿に。

 でもですね、私がぜーはー言いながら上っているのに、この道に面した中学校の学生が部活か何かでランニングしているんですよ(笑)。この坂を走り込んだら、そりゃぁ足腰が鍛えられますなぁ。



 先ほどの写真の直線を上りきったと思ったら、またこんな坂が続きます。

 私、以前も書きましたが、九十九折りは嫌いじゃないんですけど、直線の坂は大嫌いですorz コンパクトクランクのお陰で回転は維持できるのですが、如何せん速度が出ない(笑)。暑い上に持久力もないですしね。



 後ろを振り返り、葡萄畑越しに見る塩山市内。



 この辺は田はなく、両側が葡萄畑。それだけ勾配もきつくなっています。



 クリスタルライン(杣口林道)開始点に到着。ここまで約12km。全行程の三分の一という感じです。

 この直前に食事処があり、そこが自動販売機を見た最後でした。ペットボトルを一本補給。



 杣口林道。1.5車線という感じでしょうか。路面は整備され、走りやすいです。日陰はオアシスですが、日向に出るとオーブンで焼かれている様です。



 自動車が停まっていて、進入禁止の上部の林道でカメラを構えている人が数人いました。なるほど、雲の上に富士山がひょっこり顔を出しています。ありがたやありがたや。少し癒されました。



 アップで。送電線が邪魔ですが、むしろこんな所に送電線を通す凄さに驚嘆。



 標高は1300mもあるのに、二車線の立派な林道。でも無茶苦茶暑い〜



 うひー あんな所まで上るのか。半端ない角度なんですけど。め、目眩が… しかもまだ1000mは上らなければならない…



 現実逃避で空を見上げてみる(笑)。すっかり秋の空。



 「あんな所まで上るのか」の「あんな所」からのショット。秩父よりスケールが大きいですね。まさに壮大。でも自転車には辛いわ。オートバイは何台も走り過ぎて行きましたが、オートバイなら疲労もなく、景色が良いから楽しいでしょうね。



 アップで見ると山が重なりまくり。この写真は帰路に撮影。



 11:30、乙女湖に到着。奥に見えるのは琴川ダム。ここまで約20km。全行程の6割程度。

 広場でトイレ休憩しようとしたのですがトイレがなくて、ダムへ向かいました。トイレを済ませ、昼食。ダムは工事中でうるさかったです。水道でペットボトルに水を詰めましたが、後にこの水はとても飲めないことが判明orz 今の東京の水は美味しいですが、大昔まずかった頃の水みたいでした。浄水されてないことはないよな〜

 12:00に琴川ダムを出発。しかし1550mくらいまで上ったのに、ダムは1470m。既にヘロヘロになっているのに、80m無駄にしたのが痛いです。ここからは再び日陰のない直線の上りでしたが、とにかく足が回らない(笑)。陽射しは容赦なく照りつけ、残り少ない体力を削ぎます。



 川上牧丘林道冬期閉鎖用ゲート。ダムの広場から距離800mで70mの勾配。こんなわずかな距離なのに、10分もかかっているし(^^;。時速5km以下かよ(笑)。しかしここから14kmか… とても自信がない。

 それにしてもこの写真、腹が緩んでいる様に写っていますな(^^;。尚、この写真は帰路に撮影。上りの時は撮影の余裕もなかったです。



 景色も道路も素晴らしいのですが、とにかく暑い…

 しかしここは1.5車線しかないのに、木材を運搬するトラックが走っています。下りてくるトラックは右に傾いていて、左側を走る私は気が気でなかったです。あんなのが荷崩れたら即死。



 現実逃避…



 もうダメかと諦めかけたところ、一時平坦になりました。嘘みたい。カラマツ?の林の中をまったり進みます。



 分岐。左は川上牧丘林道、右は鶏冠山西林道。鶏冠山西林道は地図では西沢渓谷に延びる西沢スカイラインになっていますが、通年通行禁止の様で。崩落でもしているのかな。



 緩やかな勾配で本当に楽。いつまでも続いて欲しいと願う。が、2360mまで上る為にはいつまでも平坦が続く訳もなく…



 よろよろと上って行くと、金峰山が見えました。これは地図で知っていましたし、ガイド本か何かで見たこともありました。森林限界なのか山頂がツルンとしていて好き(笑)。



 金峰山の五丈岩。20mくらいある巨岩だそうで。いつか間近で見たいものです。



 アコウ沢橋付近にて。なにげに紅葉してますね。標高は1930mくらい。場所は忘れましたが、たぶんこの辺りで沢の水を補給しました。琴川ダムの水は飲めたものでなく、病気になりそうでしたから。沢の水は冷たくて美味でした。たとえ大腸菌が入っていても後悔しません(笑)。

 白状しますが、この辺で泣きが入って押しが混ざりました(^^;。左膝は大丈夫そうでしたが、右ふくらはぎは痙攣寸前。ミネラル欠乏かも。



 少しでも勾配が緩い方へ行こうと、道路の右側を走ったり(^^;。しかし大弛峠まであと5kmって… 時速20kmならあっという間ですが、ヘロヘロの私は時速7kmも怪しいくらいなんですが(笑)。あと一時間はかかりそう…



 不思議な光景。

 ここは大きなヘアピンの中に小さなヘアピンを含んでいる面白い場所で、一気に高度を上げます。



 標高2300mくらい。峠はまもなく。この辺りから道路の端に自動車が停められていました。峠の駐車場はいっぱいなんです。



 15:25頃、大弛峠到着。川上牧丘林道山梨側起点です。時間かかりすぎ。因みに、荷重移動で溝の上をショートカットしました(意味不明)。



 MTBの方と雑談。せっかくなので撮影していただきました。



 峠からは眺望が望めないんですよね。少し歩けば見晴らしの良い場所があったのかな。



 空が異様な程青いです。自動車、カットすれば良かったorz もういいや、面倒臭いから。

 予定では空中庭園…違った、夢の庭園に行くつもりでした。その為に重いのにトレッキングシューズを履いているんですから。できれば国師ヶ岳にも行きたかったんです。でも往復するだけで1時間はかかります。林道を下るのに1.5時間かかるとすると、下手すると市街で真っ暗になります。夢の庭園への往復に更に時間がかかれば、林道の途中で真っ暗に。それは怖過ぎ。というわけで、トイレを済ませて10分くらいで下りへ。赤城山みたいなことになりました(苦笑)。まぁ途中で上るのを諦めずに上りきったことに満足しましょう。悔しいけど(笑)。

 15:35くらいに下り開始。下りは快適すぎます(笑)。赤城山の大胡線程勾配がきつい場所もないので、軽めのブレーキで下って行けます。それでも排水溝の蓋が邪魔でしたけどね。防寒対策にいろいろ服を詰めてきたのですが、寒い程ではないので全く無用でした。長袖シャツ一枚で十分。



 川上牧丘林道から見る南アルプス。峠の手前で会話したMTBの方が北岳がよく見えたと話されていたので、とりあえず撮影。自宅に帰ってからカシミール3Dでどれが北岳かわかりました(^^;。標高1750mくらいから撮影。



 南アルプスは3000mクラスですものね。迫力があります。



 富士山も負けてないけど。標高1600mくらいから撮影。この高さでも送電線と鉄塔に邪魔されますね。



 乙女湖に下りてきました。しかしここで一旦上り返しがあるんですよね… とはいえ、ずっと下りで足を温存できたので、クルクルと足を回して上りきりました。



 岩肌が見えて雄大な景色。ウェブで調べたら、大烏山の雛岩だそうです。



 県道210号線(杣口塩山線)から塩山市内方面を望む。だいぶ陽が傾いていますね。

 途中、セブンイレブンに寄ってパンを購入。お腹空いた(笑)。パンを齧りながらの休憩。その後、信玄みちにあった青果店兼土産物店で巨峰ようかんを二本購入。



 怪しすぎる(笑)。まだ食べていません。お土産を渡した甥っ子は美味しかったと言ってくれましたが。

 塩山駅南口に着いたのは18:00くらい。セブンイレブンの時間とか考えると、1時間40分程度で下りてきた感じです。途中、50分で1100m下りているのを確認しました。やはり自転車の下りは素晴らしい。登山ではこうはいかないですからね。



 南口に行ったのは、電車の時間との兼ね合いですが、ほうとうが食べられたら良いなと。以前甲府で食べたことがあるので、どうしてもというわけではないですけど、ここまで来たらせっかくですから。しかし美味しそうなお店がないんですよね。止むなく駅前の店へ。電車の時刻を気にするお客さんの為、ほうとうは5分で出せると書いてありました(笑)。実際、私の後に入ったお客さんが出来上がりの時間を聞いていました。

 しかし…1100円でこれですか。駅前だけに高いですね。カボチャなんかスライスが一切れしか入ってないです。給食か(^^;。最後に巨峰が10粒くらい出たのが救いでした。

 帰路は特急かいじを利用。食事をせず30分前の普通列車に乗っても同じ時間に新宿に着いたんですけど。普通列車は立川とか三鷹辺りで混むかもしれないので、念のため。座席は確保できましたが、満員であまりゆっくりはできませんでした。秩父の方が電車が混まなくて良いです。運賃も安いし。

 帰りはそのままJRで秋葉原まで出て、つくばエクスプレスで最寄り駅まで。体がだるくて秋葉原から自走は無理でした。



 経過時間と標高のグラフ。赤城山にも増してゆっくり上昇、急滑降ですな(笑)。この日は暑かったので長袖シャツだけでダウンヒルできましたが、もう少し涼しくなったら1.5時間も下りるので凄い寒いでしょうね。



 走行ルートCG。荒川源流、憧れの甲武信岳も近いです(笑)。白石山は山容が大きくて遭難しやすいと読んだことがありますが、今回のルートは白石山より大きいですね。雄大で素晴らしいんですけど、私の能力では手強過ぎました。

 走り終えて感じたことは、体力の低下及び体重増加。夏場は全然運動しなかったですから。コンパクトクランクのお陰で急坂でもクルクル回転させて楽に上れるのですが、疲れてくればやはりクランクが回らない(笑)。勾配が10%未満の坂の場合、現時点では10km程度が最適、20kmは多すぎみたいです。まして今回の様に30km超過では、体力をつけないとキツいだけで楽しくない(笑)。大弛峠間近で遭ったMTBの方は、時間さえあれば長野側に下りて中津川林道で秩父に抜けるつもりだったなんて言っていましたが、どんだけ体力あるんだ(^^;。

 そして鞄の重さ。5kgってどうかしている… 予備電池とかいろいろ入れているんですが、もう止めます。重いと体力の消耗が酷過ぎます。ロードの方もMTBの方もろくに荷物がないんですよねぇ。自転車に載せてもヒルクライムの負荷には変わりないので、根本的に荷物を減らさないと。急坂の距離によっても変えるべきですね。15km程度ならバーナーも持てそうですが、それ以上は止めた方が良さそう。

 今回は夢の庭園に行けなかったのが残念ですので、できれば近いうちに再戦したいと思います。今度は写真も控えて、睡眠時間もたっぷりとって体調万全で臨まねば。今度は押しなしで頑張りたいです(笑)。

所要経費
 JR 新宿駅⇔塩山駅 1890円 × 2
 JR 特急料金    1300円(片道)

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