2010年4月25日日曜日

2010/04/25 綾瀬川遡行

走行距離 96.5km
使用車種 KHS F20-R
データリセットのため詳細データ不明



 日本で汚れの一、二を争う川、綾瀬川。自宅からは直線距離で3km程度にある川ですが、都心方向と反対側ということもあり、私はあまり行きません。せいぜい綾瀬駅に行く際に頭上に首都高速が走る綾瀬川沿いを通るくらい。地元の綾瀬川ってほとんど知らないんですよ。秩父に詳しくて地元を知らないのは、日本の歴史を知らずにアメリカにかぶれる様なものです(笑)。荒川源流サイクリングをしたことで川自体に興味を持ちましたので、身近な綾瀬川を辿ってみたい気持ちになっていました。そこへ甥っ子が入学した高校が綾瀬川起点の近くと知り、自転車通学を勧める意味も含めて急に実行することにしました。

 自宅出発は08:40。まずは綾瀬川を一旦下り、河口を目指します。09:20、河口に到着。



 立っている場所は荒川サイクリングロード左岸で、上流方面を眺めています。左から、荒川、綾瀬川、中川です。ここで綾瀬川は中川に合流し、中川は更に7km下流で荒川に合流します。首都高速が綾瀬川の上を走り、サイクリングロードに影を落としています。そしてこの湾曲が特徴的な箇所はかつしかハープ橋の真下でもあります。



 綾瀬川河口から東京スカイツリーを望む。手前に見えているのは荒川です。ホームレスの家と対比になってしまいました。



 綾瀬川河口から少し遡った場所から振り返ると、先程の場所にかつしかハープ橋がかかっているのがわかります。Wikipediaによると、世界初の曲線斜張橋だそうです。



 09:55。JRの奥に東京拘置所が見えます。ヘリポートを備えた高級マンションに見えなくもないです(笑)。



 10:15。花畑運河への水門が見えます。ゴミが浮いていて、水の色も綺麗とは言えないですね。



 もう一枚、ほぼ同じ場所から。影がやたら綺麗に映っているのは水に透明度がないからでしょうか(^^;。川の流れ自体もゆっくりしています。間違っても「逆さ水門だ〜」とは喜べない風景(笑)。ちなみに、この水門は平日の午前にしか開門されないそうです。綾瀬川の水質が悪いので、潮流の関係で花畑運河と中川に逆流しない時だけ開けていると。逆流しない時は比較的綺麗な運河の水が綾瀬川に流れ込み、綾瀬川の浄化に役立てているそうです。まぁ希釈しているだけで根本的解決とは言えないですけど。



 桑袋大橋から綾瀬川上流方面。自動車のタイヤが流れていますorz 水は変な色で透明度がないです。でも首都高速がなくなり、河岸に草木があるのでドブ川という感じではないです。



 綾瀬川岸にある札場河岸(ふだばかし)公園。札場という屋号の店の私河岸だったそうです。



 札場河岸公園の中に煉瓦造りの甚左衛門堰というものがありました。明治27年から昭和58年まで約90年間使われた水門で、埼玉県指定文化財だそうです。アーチが美しいです。



 谷古宇橋から綾瀬川上流方面。この辺りから日光街道と綾瀬川は並走しています。フリーマーケットが開催されていて、周囲は大混雑でした。



 11:03。綾瀬橋から綾瀬川上流方面。堤防の油だか錆が… まだドブ川の印象に戻っちゃいました。ここから綾瀬川は日光街道から離れます。日光街道から離れた綾瀬川の右岸にはヘルシーロードという遊歩道が設置されています。



 最初はコンクリートの堤防だったヘルシーロードもすぐに土と草の健康的な遊歩道になります。最近ありがちですが、遊歩道には桜と菜の花が植えられています。この辺の川の水はそんなに綺麗じゃないのでしょうが、コンクリートの堤防でないのでなんとなく綺麗に見えてしまいます(笑)。



 綾瀬川の佐藤橋付近。だいぶのどかになってきました。



 12:35。下沼橋から綾瀬川上流方面。田んぼの中にある下沼橋はドアミラーが引っかかりそうなくらいの、自動車一台が漸く通れる狭い橋。それなのにたまに自動車がやってきて通りました。



 下沼橋の土手を上流方面に少し進んでみました。ほとんど人が通らないらしく、わずか30メートルも進むと菜の花で地面が見えません(笑)。どう見ても引き返すことになりそうなので前進は諦めました。



 卸売団地付近の綾瀬川。この辺では数人の釣り人が見られる様になりました。清流とはほど遠いですが、さすがにドブ川の印象はないです。



 13:30。小厩橋から綾瀬川上流方面。写真では右側の綾瀬川左岸は綾瀬という地名です。



 同じく小厩橋から、今度は綾瀬川下流方面。



 県道3号線(さいたま栗橋線)の別所橋より北に100メートルの小さな橋から上流方面。鴨?が泳いでいました。



 アップで。



 13:45。伊奈ジョギングロード起点に到着。ここから約6キロメートル、綾瀬川の土手が幅1メートルくらい舗装されています。



 同じく起点。ここから先、綾瀬川の両側はほぼ田んぼになります。ジョギングにもサイクリングにも徒歩にも良い舗装路ですが、真夏の昼間は日陰がないのできつそうです。



 同じく伊奈ジョギングロード。田んぼの排水が流れ込んでいます。綾瀬川は山からの湧水ではないので、ここまで来ても水は濁っています。しかし!!HOMER'S玉手箱より伊奈ジョギングロードの記載に依ると、ここには蛍がいるそうです。残留農薬はほとんどないんですかね。



 14:10。伊奈ジョギングロード終点。



 境橋から綾瀬川下流方面。水深10センチくらいでしょうか(笑)。ここは浅いせいか、川底が見える程度の透明度があります。



 境橋から綾瀬川上流方面。水はあまりなく、川底はズブズブみたいですね。

 14:15。元荒川水循環センターで道路は左折、綾瀬川はそのまま直進します。綾瀬川に沿ってわずかに人が通行できる道がありましたので、一旦自転車を置いて徒歩で探検。そのまま大きな通りに抜けられることがわかり、自転車に戻って自転車担ぎモードに。道は湿っていて転がす気にもなれないのです。



 これがその通路。土管から畑だか田んぼからの排水が流れ出しています。そう、これが綾瀬川の水源のひとつなのです。



 川底が泥なので水が濁っていますが、よく見ると体長30センチくらいの鯉?が結構います。こちらの足音に反応して過敏に動き回り、結果として川は濁りまくり。結局綾瀬川はどこまで行っても透明な水というのはないのですね。



 元荒川水循環センター前の道路に出て来れました。左が綾瀬川ですが、水は見えません。

 なお、元荒川水循環センターは埼玉県北部の5市(熊谷市・行田市・鴻巣市・北本市・桶川市)の汚れた水を集めてきれいにし、元荒川に放流しているそうです。そんな場所に起点のある綾瀬川が汚染度ワースト上位というのは皮肉な話です。



 元荒川水循環センターを囲む様に綾瀬川も左折。水流は菜の花で全く見えず。



 左折して100メートルも進むと道路脇に綾瀬川起点石碑がありました。



 起点を振り返って。奥の方からやってきました。



 石碑の裏に下りてみると、とても川とは言えない単なるズブズブの土でした。そしてここにも元荒川水循環センターからの?排水が流れ込んでいました。起点から先には道路の下に土管が設置されているのですが、それは赤堀川に流れ込む様に繋がっているのかもしれません。

 というわけで、綾瀬川源流まで辿り着きました。Wikipediaによると綾瀬川は利根川と荒川の本流だったそうで、戦国時代の水路開削により本流が東に流れ、現在の綾瀬川が分離されたとのこと。元がそんな大河であることから綾瀬川中下流域は低湿地帯で、綾瀬川は川筋が一定せず「あやし川」と呼ばれていたとのこと。なるほど地図をよく見ると、現在でも沼や遊水池が結構見られます。そしてこの低湿地帯ということが、綾瀬川起点に関係しています。

 地図を見ると、綾瀬川起点の道路の反対側は赤堀川が流れています。しかも不自然なことに、東に進んでいた川が突然90度方向を変え、北に進んで元荒川に合流しているのです。グズグズな地盤の低湿地帯にしてはあまりに不自然な流路変更。その原因は備前堤です。石碑のある道路を更に200メートル程進むと、備前堤を史跡として解説するボードがありました。





 江戸時代、関東郡代伊奈備前守忠次が赤堀川を長さ600メートルの堤を築き、その流れを元荒川に直角に落とした。これにより、堤より下流域の村は赤堀川による洪水の害を免れる様になったと。つまり綾瀬川起点のある道路は両側より盛り上がっているわけですが、これが備前堤の名残なのでしょうね。と同時に、綾瀬川に流入する水は農業排水や生活排水に限られることになり、現在の綾瀬川が形成されたわけですね。

 ちなみに堤の高さを決めた御定杭も探したのですが、急遽ポタリングが決定した事もあり、下調べが不十分でわかりませんでした。グルグル走って探してみたんですけど。

 14:50、以上で綾瀬川調査終了。この後は久喜市の甥っ子の家に、某高校からどれくらいかかるか走ってみました。距離は17キロメートル、普通に走って50分。夜は真っ暗になる道は危険なので走れないですし、大通りは大型車が走っていて危険なので歩道走行ですね。それでも高校生ならこれくらい普通自転車通学でしょうという距離が証明されました(笑)。

 甥っ子の家からは江戸川サイクリングロードで帰宅するつもりでしたが、アイスクリームを食べたせいか腹が緩くなり(^^;、危険なので南栗橋から竹ノ塚まで輪行にしました。実際危なかったです(^^;;;;;;

 このレポートを書くにあたりいろいろ調べましたが、綾瀬川に限らず河川の歴史は興味深いです。川の汚染は都市化に伴う生活排水や工業排水が原因であり、下水道の完備に従ってゆっくりと改善されて行くのでしょう。でもあちこちで見られたのですが、タイヤとか自転車を投げ込んでいるうちはダメですね。人間の心も綺麗にならないと。

 ドブ川と蔑まされている綾瀬川ですが、ドブ川にしたのは人間です。今回起点まで遡ってみましたが、下流域との様相の違いにショックを受けました。山からの清流と違い水に透明度こそありませんが、上流は明らかに生物の宝庫でしたから。綾瀬川下流域の方は是非起点を訪ねてみて下さい。


所要経費
 東武伊勢崎線 南栗橋駅→竹ノ塚駅 500円

関連リンク
 荒川左岸北部支社(元荒川水循環センター)

2010年4月18日日曜日

2010/04/18 足立区→湘南→三崎口

走行距離 120kmくらい(足立区→三崎口は100kmくらい)
使用車種 KHS F20-R
サイクルコンピューター異状の為、詳細データ不明



 春と言えばしらす丼。って、以前も書いた気が(笑)。そう、2008/04/20 足立区→小田原サイクリングで同じ事を書いています。この時は目的のお店が大混雑で生しらすが食べられず、結局小田原駅で買った釜揚げしらす弁当を食べたのでした。しかも途中で転倒して肋骨にひびが入る怪我もした、忘れようにも忘れられないサイクリングです。今回は2年ぶりのリベンジとなります。相模湾のしらすは3/11に解禁になったのですが、不漁の為1ヶ月も待たされることになりました。

 出発は07:35。前回より1時間遅いですが、長距離走行にも慣れているので大丈夫でしょう。

 10:10、保土ヶ谷橋交差点に到着。ここまで休憩なしで、調子も良いです。ここを右に進めば権太坂で前回と同じルートになりますが、今回は鎌倉方面に向かう為に左へ。しかしここでペットボトルを補給したのは良いのですが、急に腹痛がorz トイレを借りようとコンビニを探すのですが、ここは結構な坂なんです。お腹痛いのを我慢してプチヒルクライム。井土ケ谷手前にファミリーマートを見つけて一安心。補給食とハンドタオルを購入。10:35、再出発。横浜鎌倉線をひたすら南下します。

 11:40、鎌倉市の腰越に到着。しらすやというお店が有名らしいので行ってみるつもりでした。ここ以外、あまり情報がないんですよね。しかし店の前に大行列orz 30人以上います。行列は嫌いなので、あっさり諦めます。他にもお店はあるはずですから。50mも進まないうちにしらす丼の幟がありました(笑)。どんなお店かわからないですが、とりあえず行ってみる事に。



 満福寺。源義経が兄頼朝の不興を買い、兄に心情を綴ったとされる腰越状はここで書かれたとされます(真偽は不明)。踏切が写っていますが、階段手前を江の電が走っています。本堂への階段を上らず、右側の坂を上ります。

 満福寺公式サイト



 坂の上にある駐車場隅に自転車を停めます。階段を上り、後ろを振り返ると海が見えます。



 満福寺が経営する義経庵(ぎけいあん)という茶房に向かいます。お線香の香りが…



 それもそのはず、お墓が高台にあったのです。本堂より高い(笑)。ここからは海が見えますので、海が好きだった方には最適なお墓ですね。更に奥に行くと義経庵がありました。奥まっているので、観光客はなかなか入ってこないでしょう。墓地を見た段階で引き返すかも(笑)。

 義経庵

 義経庵はまだ新しく、とても綺麗。その上お客さんも数組のみ。しらすやの行列はなんなのという感じ。働いている方も地元のおばちゃんという感じで、丁寧な応接で満足。しかも土日はピアノ演奏があるんです。リクエストも求めていました。私はジャズが好きなのでレパートリーにないかもと応えると、ポップスをジャズっぽく演奏してくれました。演奏された方のmyspaceは以下。

 hidenori



 さて問題の生しらす丼(1000円)。釜揚げしらすはふにゃふにゃですが、生しらすは歯応えがあります。しらすの磯の香りとご飯の上のゴマの香りが絶妙。とても美味。でもですね、さすがにどんぶり一杯この味だとさすがに飽きますね(笑)。しらすの和え物もついていましたが、別の味のおかずも欲しかったです。でもこのお店はお勧めですよ。あまり知られて欲しくない気もしますが(笑)。

 12:15、再出発。ここから引き返せば暗くなる前に自走で帰宅できますが、せっかく良い天気ですので、三浦半島西側を走ることに。海岸沿いの国道134号線をひたすら南下します。天気が良いこともあって自動車も自転車も多かったです。



 12:40、由比ケ浜へ。自転車担いで浜辺を歩く(笑)。小田原遠征で転倒してチェーンとスプロケットが砂だらけになったのに懲りないな。



 国道134号線と相模湾。この辺は空いていて良いですね。って、気がついたら逗子マリーナを通り過ぎていましたorz 逗子マリーナはバブル時代に流行っていましたねぇ。懐かしむつもりで寄るはずだったんですが… セゾンというレストランは今はもうないのかな。

 葉山では134号線からわざと外れ、葉山漁港へ。ラマレード・チャヤとかも懐かしいな(笑)。葉山御用邸前を通り、自衛隊武山基地へ。通りでは初々しい隊員がやたら目立ちました。この後も海から離れた134号線を走りましたので、あまり見所はないです。荒崎海岸とかに寄れば良かったです。



 台地を上ると国道134号線沿いにはキャベツ畑が。そうだ、海岸に近いキャベツ畑を見ようと、黒崎の海岸沿いへ進路変更。

 最初は畑のある普通の平地でしたが、少し奥に入ると激しく下ります。下りきると海岸に出ちゃいますので、適当な所で左折して上ってみます。



 するとこんな感じの風景の場所に。奥の方から上ってきました。中央辺りに海が見えます。



 一面キャベツ畑。素晴らしい。でも激しく農薬散布中でした(^^;。あぶねー 今回はこれくらいで許してもらいましょう(笑)。

 14:45、三崎口駅に到着。駅前の売店でお土産を購入。冷凍マグロまん5個セット(1050円)、マグロのかま炊きを2パック(840円×2)。品川からまた自走するのにこんなに重いもの買ってどうするという気もしますが、とりあえず勢いで(笑)。以前食べたマグロまんも味が薄いんでちょっと残念。

 品川まで輪行で、そこから自走。途中でサイクルコンピューターの異状に気づきました。速度はそれらしく表示されるのに、走行距離も時間も全く変化なし。途中神保町に寄って書籍の購入。帰宅後鞄の重量を量ったら5kg以上ありましたorz 19:00頃、無事に自宅到着。

 途中の腹痛はなんだったんでしょうという感じはしますが、無事生しらす丼が食べられて良かったです。湘南くらいなら往復自走できますね。ちょっとしらす丼を食べに自転車で湘南へ。オシャレなので今年は流行るかもしれませんね(大嘘)。

所要経費
 京浜急行 三崎口駅→品川駅 900円

2010年4月13日火曜日

The Robert Cray Band@BLUE NOTE TOKYO

[日時]2010/04/13(水) 19:00開演
[会場]ブルーノート東京
[料金]¥8,400
[時間]1時間10分
[出演者]
 Robert Cray [ロバート・クレイ] (g,vo)
 James Pugh [ジェイムズ・パウ] (key)
 Richard Cousins [リチャード・カズンズ] (b)
 Tony Braunagel [トニー・ブラウナジェル] (ds)
[曲目]
 01.Our Last Time
 02.Phone Booth
 03.I Didn't Know
 04.Sitting On Top Of The World
 05.Right Next Door (Because Of Me)
 06.Forever Goodbye
 07.Chicken In The Kitchen
 08.To Be True
 09.Smoking Gun
  アンコール
 10.That's What Keeps Me Rockin
 11.Time Makes Two

 ブルーノート東京というとジャズの本場なのですが、私は最近はジャズ以外をここで聴く様になっています。ブルースやファンク等、ジャズと隣接した分野ではあるんですけどね。それはともかく、実は私はこのロバート・クレイも知らないのでした。ブルーノート東京のサイトでスケジュールをチェックし、プロモーションの映像と音楽を見て衝撃を受けたのです。その曲は「Time Makes Two」。ギターの泣きもドラムの響きも最高!! 鳥肌ものでした。そんなわけで早速席を予約し、CDを2枚程予習として聴き、この日を楽しみに待っていました。

 開演前は無線LANが開放されていたのでiPod touchでブログチェックをしていましたが、相席の方がサイクリングの入門書を読み始めたのでサイクリング談義に(笑)。最近興味を持ち始めたそうですが、会社には趣味を語れる人がいないとぼやいていました。いやでもね、ロバート・クレイの方がもっと語り合える人に会えないと思いますよ(笑)。

 BGMに乗せて4人が登場。最初の一音からしてブルース独特のギター音。痺れました(笑)。ギターは当然いいんですが、ピアノ(シンセサイザー)とオルガンの絡みも最高です。オルガンって泥臭くて良いですね。ドラムとベースは派手さはなく堅実な演奏。ロバート・クレイのギターはすごくカッチリした演奏。それがまたいちいち様になっていて格好良いんです。ボーカルも力強いんですが、話す時は少し高い声で、人の良さそうなおっちゃんという感じです(笑)。

 ブルーノート東京のサイトには初日のセットリストが載っていて、第一部と第二部でだいぶ曲が違っていました。私がどうしても生で聴きたかった「Time Makes Two」は第二部に演奏されています。その為自分の見るセットでやってくれるのか心配だったんですが、最後の最後にやってくれました。時が二人を恋に導き、別れさせ、そして傷めた心を癒すのもまた時であるという、まぁありがちな歌詞なんですが、心の痛みがジンジン伝わって来る歌唱ですね。痺れました。他の曲もどれも秀逸でしたが、「Chicken In The Kitchen」はちょっととぼけた曲調で、歌詞も気が利いていて好きです。

 というわけで、すっかりブルースに染まった一夜でした。帰宅してからすぐにiTunesでロバート・クレイのアルバム買っているし(笑)。

 Robert Cray公式サイト
 BLUE NOTE TOKYO該当ページ
 初日の模様
 原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO




輸入盤CD均一 1490円Robert Cray ロバート・クレイ / This Time 輸入盤 【CD】

2010年4月10日土曜日

2010/04/10 足立区→大原漁港→養老渓谷→足立区

走行距離 240.56km
走行時間 11:26:29
平均速度 21km/h
最高速度 47km/h
使用車種 KHS F20-R



 房総半島のローカル列車と言えばJR久留里線、そして小湊鉄道といすみ鉄道。久留里線は上総亀山からの内陸部林道巡りで使いました。そこで今回は黄色い列車が菜の花の中を走るいすみ鉄道を見に行く事にしました。小湊鉄道といすみ鉄道沿いを走れば房総半島を横断することになります。養老渓谷でいのしし肉を食べ、大原漁港で海の幸を食べ、外房線や東金線沿いに走行、疲れたら近くの駅から電車で帰るという計画です。

 05:25出発。久しぶりの早朝出発に不安がありましたが、この時間なら大丈夫。いつもは荒川サイクリングロードで河口まで出るのですが、今回は走行距離を短縮する為に環状七号線を走行。小岩で国道14号線に移り、八幡まで行く事に。そこから小湊鉄道沿いのいつもの道を走るつもりだったのですが、千葉で東金街道に入ってしまいました。GPSのルート図では帰路だったのですが、往路も同じ色なので気づかず曲がってしまったわけです。この時7:10。

 07:45、若葉区の宮田という交差点手前で転倒。ガソリンスタンドから自動車が出ようとしていて、歩道を塞いでいたんです。車道は狭く自動車でいっぱいでしたので歩道を走っていたのですが、歩道を塞ぐ自動車は全く譲る気はなし。止むなく塞いでいる車の後ろ、ガソリンスタンドの敷地内に少し入って進もうとしました。が、ガソリンスタンドには鉄の段差があって、これに滑って綺麗に転倒。歩く速度でしたので致命傷ではありませんが、手の指に擦過傷と足を少し打撲しました。歩道を塞いで我関せずの自動車って多いですよね。そう言えば以前湾岸道路で大型トラック(トレーラーみたいな長いヤツ)に引っかかったことがあって、この時はなんとトラックがバックしようしたんですよ。マナー良すぎですが、危ないからさすがに止めて欲しかった(笑)。

 それはともかく、擦過傷の治療をしていると、雨がさーっと降ってきましたorz 弱り目に祟り目。止むなく自転車に傘をかけ、休憩する事に。携帯電話で天気予報を調べると、雨雲レーダーにかからない低い雲から降っているらしい。通り雨ではないので雨宿りの時間がわからず困惑しました。とはいえ、ここまで50kmを休憩なしの2時間でぶっ飛ばしてきましたので、ちょうど良い休憩。信号の多い都市部で2時間25km/hを維持するってかなり無理した走行です。

 08:08、雨も気にならないレベルになったので走行再開。

 08:56、東金市幸田のセブンイレブンでトイレと食事休憩。朝食は菓子パン一個とヨーグルトでしたので燃料が尽きました。09:20、走行再開。



 09:38、外房の豊海海水浴場に到達。海ではサーファーとモーターパラグライダーが目立ちました。写真にも左端に小さく写っています。モーターパラグライダーって楽しそうですね。

 海でボーっとしていると、ふと気づきました。何故今日はこんなに速度が速いのだろうと。小雨が降って気温が上がらず走りやすいのも一つの要因でしょう。しかし最大の要因はペダルを回し続けた事!! 練習では体力向上のため回し続けるんですが、今回は意識せずにずっと回していました(^^;。こんな長距離を走るのに回し続けちゃダメでしょう。適当に休ませないと。とはいえ、ここまできたら頑張ろうと、大原までの100km超をサイクルコンピューター表示で25km/h維持しました。最後はバテバテ(笑)。

 12:00頃、大原漁港に到着。うーん、なんにもない。漁港には買った伊勢エビをそのまま調理してくれる食堂があるとこのことで行ってみたのですが、なんかみすぼらしい(ごめんなさい)。イワシも天ぷらで、刺身で食べたい私にはいまいち。漁港から大原駅に行き、食堂がないか探してみました。一軒調べておいた店があるのですが、なんとまだ開店前orz 魚屋兼業のお店で期待していたんですが。駅前の通りをかなり遠くまで探したのですが食堂はなし。道を戻った所に寿司屋があって、これに入ろうとすると暖簾に「立ち喰い」の文字がorz 座るどころが寝転がりたいくらいの私に立って食べろと? むーりー ま、隣の駅にも食堂はあるでしょうと、大原駅に見切りをつけました。しかしこの後まともな食堂を見つける事ができないとは思いもしませんでしたorz



 12:40、西大原手前の踏切にて。Googleで調べると電車が数分で来るのがわかり、電車も撮影しました。撮り鉄か。先頭に乗っている人もカメラを構えてこちらを撮影しているし(笑)。





 12:52、上総東駅手前の踏切にて。



 13:14、山田二区辺り。空はどこに行ってもどんより。

 国吉駅を過ぎると県道85号線と交差します。85号線は結構広い道路でお店も沢山あります。が、ラーメンとか地域性のない食事なんですよ。少し探してみましたが全く当てが外れました。

 14:00、本格的に降ってきてしまったので停車。14:12、走行再開。



 復元された大多喜城。



 この辺で広い道を離れ、山の中へ入って田んぼを見下ろす(笑)。なるべくいすみ鉄道に近い所を走りたいので、アップダウンは気にしない。雨は降っているし、蛙が大合唱(笑)。



 14:40、東総元駅付近の踏切。ここも良い写真が撮れそう。



 こんな構図で電車が入ってくれば綺麗かな等と、雨の中考えていました。



 反対側の方も絵になりそう。しかし時刻表を調べると30分以上待つ事になるんです。まだ養老渓谷もありますし、時間的に厳しい。雨も気にならないレベルになったので、次の目的地に向かう事にしました。でも走り出すとそこは撮影者で溢れていました(笑)。道路が高い位置にあるので、列車を見下ろす形になるんです。10台くらい撮影目的の自動車も停まっていました。少し悩みましたが、とにかく先に進む事に。

 えっちらおっちら2分くらい坂を上ると、GPSは分岐を指示しています。撮影に意識が行っていてすっかり忘れていましたが、今回のサイクリングの目的、秘境駅の久我原駅への分岐だったのです。まるで人が住んでいると思われない林道の様な道を進むと、数軒の民家がありました。



 そして更に道路は分岐し、久我原駅へ下っています。駅への道なのに民家が全くない(笑)。道路の左に見えるのは自転車置き場。



 自転車置き場と桜と共に。



 これが久我原駅。Wikipediaによると、2007年の一日平均乗車人数は21人とのこと。少ないですよね。でも写真にわずかにショッピングカーが写っているんですが、おばあさんが列車を待っていました(笑)。軽くご挨拶。命名権により「三育学院大学 久我原駅」と表示されています。学校がある割に乗降人数が少ないのですが、これはこの学校の学生がほぼ寮生活だからでしょう。

 主要道から外れた林道みたいな道路を通り、更に駅へ向かって分岐する小道を通って辿り着ける辺鄙な駅ですから、列車でやってきて駅に降りた人からすれば何もない所に突然置いて行かれた感じがするかもしれないです。その意味では秘境駅かもしれません。しかし私みたいに逆に主要道から入って来る人間にとっては、民家も見ましたし、秘境という程のこともない印象があります。鉄道を使って行く人間と、道路を使って行く人間の感覚の違いですね。でも駅は整備されていますし、なかなか雰囲気は良いです。

 時間を見ると、そろそろ列車がやってくる頃です。急いで先程の撮影ポイントに戻ります。15:17に戻ると、撮影隊がそわそわ状態(笑)。15:21頃、久我原駅の方から列車がやってきました。





 キター(笑) 車内からも撮影していますね。鉄道会社の敷地内に入って菜の花と同じ高さで撮影すると、ボケた菜の花越しに写って綺麗でしょうね。実際、でかい望遠レンズを構えた本格的な方々がそうしていました。桜はピークを過ぎて葉桜ですし、少しピントが甘いですが、何も調べずにやってきてこれくらい撮れれば満足です。



 総元辺りから道路は上り基調に。道路自体は非常に綺麗です。線路の左側は結構低いです。



 西畑と上総中野の中間ですが、ここも菜の花が一面に広がっていて良い撮影ポイントになりそうです。

 上総中野でいすみ鉄道は終点。ここから国道465号線は千葉夷隅ゴルフ場を迂回するかの様に小湊鉄道から離れます。老川十字路で右折、養老渓谷沿いの県道81号線へ。

 16:40頃、「ちょん、まる。203」に到着。★Rio★さんのブログにいのしし鍋が食べられと紹介されていて、ここは狙っていたのです。昼食もまともに摂ってないですし、既にヘロヘロでした。

 ちょん、まる。203



 しのしし肉鍋。1200円。



 いのしし肉唐揚げ。500円。肉が堅いです。もの珍しいから注文したのですが、正直に言えば、調理にもう少し工夫が欲しいと思います。

 スタッフは良い方々で、楽しい会話で過ごせました。でもテレビの音量はもっと小さくして欲しいな。気軽に寄れる雰囲気なので、また来ましょう。17:30に再出発。さすがにもう粟又ノ滝を見る時間ではないです。

 この辺りは温泉も多く、温泉に入って列車で帰ろうか悩みましたが、まだ陽があって走れそうです。この後も小湊鉄道沿いを走りますので、真っ暗になったら列車にエスケープすれば良いということで、更に走る事に。まぁ最初から完走する気満々だったんですが(笑)。

 途中で暗くなってしまいましたが、上総牛久保からは何度か走った道になって一安心。ペダルを漕ぐのはだいぶ飽きていましたけどね(笑)。市原辺りは地理感がないので、いくら走っても市原から抜けられない感じでヘロヘロでした。

 国道16号線に出ればもう湾岸沿いに走れば間違いなく帰れるのですが、疲れた体にはえらく長い距離なんですよ。江戸川まで30kmくらいなんですが、暗いから景色もわからず単調ですし。それでも何度かコンビニで休みつつ、23:55に帰宅。なんとか午前様にはならずに済みました。

 当初の予定と異なり反対周りになったのは誤算でした。お昼頃に養老渓谷をじっくり見るつもりだったんです。お昼にいのしし鍋を食べ、大原漁港に着けば海の幸で夕食。そこから帰路は観光がないので暗くなっても構わないという計算でした。外房線や東金線沿いですので列車もある程度計算できますし。とはいえ、いすみ鉄道は完全に並走、綺麗な写真が撮れました。秘境駅の久我原駅も見られました。更にはいのしし肉も食べられました。240kmという長距離も走りきって自信にもなりました。なかなか有意義なサイクリングだったと思います。次回の房総半島遠征ではイワシ丼を食べに行きたいと思います。結局遠征の原動力は食事なんです(笑)。