2008年9月23日火曜日

2008/09/23 塩山駅⇔大弛峠

走行距離 98.48km
走行時間 07:42:44
平均速度 12.7km/h
最高速度 52.8km/h
使用車種 KHS F20-R
塩山〜大弛峠 04:45:57 37.92km 7.9km/h
大弛峠〜塩山 01:34:30 34.93km 22.1km/h



 大弛峠は標高2360m。自動車が通行できる日本最高所の車道峠だそうです(Wikipedia参照)。峠を走る者としては一度は訪れねばならない聖地ですね(笑)。今回コンパクトクランクを導入したこともあり、アタックしてみることにしました。本当は1500m級の峠で一度調整した方が良いんですが、なにしろ短気なもので(笑)。

 睡眠時間2.5時間(^^;。体調的に厳しく、かなり無理がある行程ですが、行ける時に行かないと後悔するので寝不足は気力でカバー。3:20出発、04:35新宿到着。04:58新宿発高尾行乗車、06:14高尾発松本行乗車。松本行きの車両には輪行袋に入れた自転車が6台も載っていて、ある意味サイクルトレイン状態で笑っちゃいました(笑)。みんな涼しくなるのを待っていたんでしょうね。大月辺りは雲が垂れ込めて天気が若干心配でしたが、携帯電話で見る天気予報では大丈夫そうでした。

 07:23に塩山到着。北口に出るとロードバイクの方がいてご挨拶。やはり大弛峠が目的地でした。せっかくなので情報を交換しようと、携帯電話の赤外線通信にチャレンジ。しかしお互いいまいち使い方がわからず、結局紙にメールアドレスを書いてもらいました(笑)。ロードのしんいちさんのブログはこちらです。

 睡眠不足のせいか若干腹が緩い感じでしたが(^^;、トイレを済ませ準備万端。



 塩山駅北口、信玄公の像です。風林火山の如く疾風怒濤に大弛峠を攻略したいところです。というわけで、8:00に出発。気温は低めで、峠を上るにはちょうど良い気候です。

 県道38号線(塩山勝沼線)を北上。信玄みちとも言うらしいです。セブンイレブンで昼食と補給食を調達。



 あっという間に恵林寺に到着。戦国マニアだった私としては信玄公とその家臣団の墓はお参りしたいところですが、大弛峠優先で写真のみ。



 ナビは装備していますが、道なりに広い方に行くと実はこれが国道140号線(秩父往還)。このまま進んだら秩父に行ってしまうところでした(笑)。ナビで確認し、少し引き返して細い道へ。



 県道210号線(杣口塩山線)の丸山方面。黄金色と言えませんが、良い色付きの稲。そしてその向こうは雲が垂れ込めた山で雰囲気は良いです。



 しかし!! ここからが直線のなが〜い坂でした。暑くてたまらず、強烈な直射日光が降り注ぐ中、長袖シャツを脱いでTシャツ一枚姿に。

 でもですね、私がぜーはー言いながら上っているのに、この道に面した中学校の学生が部活か何かでランニングしているんですよ(笑)。この坂を走り込んだら、そりゃぁ足腰が鍛えられますなぁ。



 先ほどの写真の直線を上りきったと思ったら、またこんな坂が続きます。

 私、以前も書きましたが、九十九折りは嫌いじゃないんですけど、直線の坂は大嫌いですorz コンパクトクランクのお陰で回転は維持できるのですが、如何せん速度が出ない(笑)。暑い上に持久力もないですしね。



 後ろを振り返り、葡萄畑越しに見る塩山市内。



 この辺は田はなく、両側が葡萄畑。それだけ勾配もきつくなっています。



 クリスタルライン(杣口林道)開始点に到着。ここまで約12km。全行程の三分の一という感じです。

 この直前に食事処があり、そこが自動販売機を見た最後でした。ペットボトルを一本補給。



 杣口林道。1.5車線という感じでしょうか。路面は整備され、走りやすいです。日陰はオアシスですが、日向に出るとオーブンで焼かれている様です。



 自動車が停まっていて、進入禁止の上部の林道でカメラを構えている人が数人いました。なるほど、雲の上に富士山がひょっこり顔を出しています。ありがたやありがたや。少し癒されました。



 アップで。送電線が邪魔ですが、むしろこんな所に送電線を通す凄さに驚嘆。



 標高は1300mもあるのに、二車線の立派な林道。でも無茶苦茶暑い〜



 うひー あんな所まで上るのか。半端ない角度なんですけど。め、目眩が… しかもまだ1000mは上らなければならない…



 現実逃避で空を見上げてみる(笑)。すっかり秋の空。



 「あんな所まで上るのか」の「あんな所」からのショット。秩父よりスケールが大きいですね。まさに壮大。でも自転車には辛いわ。オートバイは何台も走り過ぎて行きましたが、オートバイなら疲労もなく、景色が良いから楽しいでしょうね。



 アップで見ると山が重なりまくり。この写真は帰路に撮影。



 11:30、乙女湖に到着。奥に見えるのは琴川ダム。ここまで約20km。全行程の6割程度。

 広場でトイレ休憩しようとしたのですがトイレがなくて、ダムへ向かいました。トイレを済ませ、昼食。ダムは工事中でうるさかったです。水道でペットボトルに水を詰めましたが、後にこの水はとても飲めないことが判明orz 今の東京の水は美味しいですが、大昔まずかった頃の水みたいでした。浄水されてないことはないよな〜

 12:00に琴川ダムを出発。しかし1550mくらいまで上ったのに、ダムは1470m。既にヘロヘロになっているのに、80m無駄にしたのが痛いです。ここからは再び日陰のない直線の上りでしたが、とにかく足が回らない(笑)。陽射しは容赦なく照りつけ、残り少ない体力を削ぎます。



 川上牧丘林道冬期閉鎖用ゲート。ダムの広場から距離800mで70mの勾配。こんなわずかな距離なのに、10分もかかっているし(^^;。時速5km以下かよ(笑)。しかしここから14kmか… とても自信がない。

 それにしてもこの写真、腹が緩んでいる様に写っていますな(^^;。尚、この写真は帰路に撮影。上りの時は撮影の余裕もなかったです。



 景色も道路も素晴らしいのですが、とにかく暑い…

 しかしここは1.5車線しかないのに、木材を運搬するトラックが走っています。下りてくるトラックは右に傾いていて、左側を走る私は気が気でなかったです。あんなのが荷崩れたら即死。



 現実逃避…



 もうダメかと諦めかけたところ、一時平坦になりました。嘘みたい。カラマツ?の林の中をまったり進みます。



 分岐。左は川上牧丘林道、右は鶏冠山西林道。鶏冠山西林道は地図では西沢渓谷に延びる西沢スカイラインになっていますが、通年通行禁止の様で。崩落でもしているのかな。



 緩やかな勾配で本当に楽。いつまでも続いて欲しいと願う。が、2360mまで上る為にはいつまでも平坦が続く訳もなく…



 よろよろと上って行くと、金峰山が見えました。これは地図で知っていましたし、ガイド本か何かで見たこともありました。森林限界なのか山頂がツルンとしていて好き(笑)。



 金峰山の五丈岩。20mくらいある巨岩だそうで。いつか間近で見たいものです。



 アコウ沢橋付近にて。なにげに紅葉してますね。標高は1930mくらい。場所は忘れましたが、たぶんこの辺りで沢の水を補給しました。琴川ダムの水は飲めたものでなく、病気になりそうでしたから。沢の水は冷たくて美味でした。たとえ大腸菌が入っていても後悔しません(笑)。

 白状しますが、この辺で泣きが入って押しが混ざりました(^^;。左膝は大丈夫そうでしたが、右ふくらはぎは痙攣寸前。ミネラル欠乏かも。



 少しでも勾配が緩い方へ行こうと、道路の右側を走ったり(^^;。しかし大弛峠まであと5kmって… 時速20kmならあっという間ですが、ヘロヘロの私は時速7kmも怪しいくらいなんですが(笑)。あと一時間はかかりそう…



 不思議な光景。

 ここは大きなヘアピンの中に小さなヘアピンを含んでいる面白い場所で、一気に高度を上げます。



 標高2300mくらい。峠はまもなく。この辺りから道路の端に自動車が停められていました。峠の駐車場はいっぱいなんです。



 15:25頃、大弛峠到着。川上牧丘林道山梨側起点です。時間かかりすぎ。因みに、荷重移動で溝の上をショートカットしました(意味不明)。



 MTBの方と雑談。せっかくなので撮影していただきました。



 峠からは眺望が望めないんですよね。少し歩けば見晴らしの良い場所があったのかな。



 空が異様な程青いです。自動車、カットすれば良かったorz もういいや、面倒臭いから。

 予定では空中庭園…違った、夢の庭園に行くつもりでした。その為に重いのにトレッキングシューズを履いているんですから。できれば国師ヶ岳にも行きたかったんです。でも往復するだけで1時間はかかります。林道を下るのに1.5時間かかるとすると、下手すると市街で真っ暗になります。夢の庭園への往復に更に時間がかかれば、林道の途中で真っ暗に。それは怖過ぎ。というわけで、トイレを済ませて10分くらいで下りへ。赤城山みたいなことになりました(苦笑)。まぁ途中で上るのを諦めずに上りきったことに満足しましょう。悔しいけど(笑)。

 15:35くらいに下り開始。下りは快適すぎます(笑)。赤城山の大胡線程勾配がきつい場所もないので、軽めのブレーキで下って行けます。それでも排水溝の蓋が邪魔でしたけどね。防寒対策にいろいろ服を詰めてきたのですが、寒い程ではないので全く無用でした。長袖シャツ一枚で十分。



 川上牧丘林道から見る南アルプス。峠の手前で会話したMTBの方が北岳がよく見えたと話されていたので、とりあえず撮影。自宅に帰ってからカシミール3Dでどれが北岳かわかりました(^^;。標高1750mくらいから撮影。



 南アルプスは3000mクラスですものね。迫力があります。



 富士山も負けてないけど。標高1600mくらいから撮影。この高さでも送電線と鉄塔に邪魔されますね。



 乙女湖に下りてきました。しかしここで一旦上り返しがあるんですよね… とはいえ、ずっと下りで足を温存できたので、クルクルと足を回して上りきりました。



 岩肌が見えて雄大な景色。ウェブで調べたら、大烏山の雛岩だそうです。



 県道210号線(杣口塩山線)から塩山市内方面を望む。だいぶ陽が傾いていますね。

 途中、セブンイレブンに寄ってパンを購入。お腹空いた(笑)。パンを齧りながらの休憩。その後、信玄みちにあった青果店兼土産物店で巨峰ようかんを二本購入。



 怪しすぎる(笑)。まだ食べていません。お土産を渡した甥っ子は美味しかったと言ってくれましたが。

 塩山駅南口に着いたのは18:00くらい。セブンイレブンの時間とか考えると、1時間40分程度で下りてきた感じです。途中、50分で1100m下りているのを確認しました。やはり自転車の下りは素晴らしい。登山ではこうはいかないですからね。



 南口に行ったのは、電車の時間との兼ね合いですが、ほうとうが食べられたら良いなと。以前甲府で食べたことがあるので、どうしてもというわけではないですけど、ここまで来たらせっかくですから。しかし美味しそうなお店がないんですよね。止むなく駅前の店へ。電車の時刻を気にするお客さんの為、ほうとうは5分で出せると書いてありました(笑)。実際、私の後に入ったお客さんが出来上がりの時間を聞いていました。

 しかし…1100円でこれですか。駅前だけに高いですね。カボチャなんかスライスが一切れしか入ってないです。給食か(^^;。最後に巨峰が10粒くらい出たのが救いでした。

 帰路は特急かいじを利用。食事をせず30分前の普通列車に乗っても同じ時間に新宿に着いたんですけど。普通列車は立川とか三鷹辺りで混むかもしれないので、念のため。座席は確保できましたが、満員であまりゆっくりはできませんでした。秩父の方が電車が混まなくて良いです。運賃も安いし。

 帰りはそのままJRで秋葉原まで出て、つくばエクスプレスで最寄り駅まで。体がだるくて秋葉原から自走は無理でした。



 経過時間と標高のグラフ。赤城山にも増してゆっくり上昇、急滑降ですな(笑)。この日は暑かったので長袖シャツだけでダウンヒルできましたが、もう少し涼しくなったら1.5時間も下りるので凄い寒いでしょうね。



 走行ルートCG。荒川源流、憧れの甲武信岳も近いです(笑)。白石山は山容が大きくて遭難しやすいと読んだことがありますが、今回のルートは白石山より大きいですね。雄大で素晴らしいんですけど、私の能力では手強過ぎました。

 走り終えて感じたことは、体力の低下及び体重増加。夏場は全然運動しなかったですから。コンパクトクランクのお陰で急坂でもクルクル回転させて楽に上れるのですが、疲れてくればやはりクランクが回らない(笑)。勾配が10%未満の坂の場合、現時点では10km程度が最適、20kmは多すぎみたいです。まして今回の様に30km超過では、体力をつけないとキツいだけで楽しくない(笑)。大弛峠間近で遭ったMTBの方は、時間さえあれば長野側に下りて中津川林道で秩父に抜けるつもりだったなんて言っていましたが、どんだけ体力あるんだ(^^;。

 そして鞄の重さ。5kgってどうかしている… 予備電池とかいろいろ入れているんですが、もう止めます。重いと体力の消耗が酷過ぎます。ロードの方もMTBの方もろくに荷物がないんですよねぇ。自転車に載せてもヒルクライムの負荷には変わりないので、根本的に荷物を減らさないと。急坂の距離によっても変えるべきですね。15km程度ならバーナーも持てそうですが、それ以上は止めた方が良さそう。

 今回は夢の庭園に行けなかったのが残念ですので、できれば近いうちに再戦したいと思います。今度は写真も控えて、睡眠時間もたっぷりとって体調万全で臨まねば。今度は押しなしで頑張りたいです(笑)。

所要経費
 JR 新宿駅⇔塩山駅 1890円 × 2
 JR 特急料金    1300円(片道)

2008年9月6日土曜日

2008/09/06 飯能〜妻坂峠〜秩父

走行距離 71.99km(飯能駅〜妻坂峠〜西武秩父駅の走行距離は39.53km)
走行時間 04:48:08(飯能駅〜妻坂峠〜西武秩父駅の走行時間は02:57:11)
平均速度 14.9km/h
最高速度 54.5km/h
使用車種 KHS F20-R



 猛暑もやっと一息ついたので、三ヶ月ぶりの山サイクリング。今回は自転車を担ぐことをテーマにしてみました。って、担いだらサイクリングじゃないだろ(^^;。

 何故担ぐのか。秩父に頻繁に行く様になり、必然的に地図をよく見る様になりました。そこでひとつ気になるものを発見。県道73号線です。秩父側は国道140号線の浦山口から始まり、秩父さくら湖に沿って南下、大日堂を過ぎ、冠岩で終わります。その距離10km。飯能側は県道53号線の名郷で始まり、大場戸橋で終わります。その距離わずか1km。その両者の間には直線で3kmの山が聳えており、鳥首峠越えの登山道しかありません。しかしこの二つの道路は秩父上名栗線という名前もあり、両者は山を貫くなり巻くなりして繋がるべく計画された道だったのではと思われます。実際、飯能側は大場戸橋で林道白岩線が下白岩まで2km程伸びており、73号線がそのまま延長されてもおかしくありません。53号線は山伏峠付近で横瀬町に抜けており、73号線も完抜することで秩父市へのアクセスが改善されます。こんなことを考えると、繋げようとしていた場所とはどんなものなのか、興味が湧きました。

 鳥首峠を調べてみると、登山者だけでなく自転車で峠越えする方が見受けられます。つまり自転車を担げば73号線を完走できるということ(笑)。更に面白いことに、白岩は廃村になっていて、Playstationのホラーゲーム「SIREN」を作る上で参考になった場所とのこと。ホラーゲームに興味はありませんが、廃村というのも興味深いです。そんなわけで鳥首峠越えの県道73号線走行に大きく惹かれました。

 但し、問題は鳥首峠を自転車抱えて越えられる体力と技術が自分にあるのかどうか。先日尾根道を少し歩いただけで、まだまともな登山などやったことがないです(^^;。そんな人間が大荷物の自転車を抱えて登れるのか。滑落は大丈夫か。特に体力自慢というわけでもないですし。そんなわけで、願望はあってもなかなか実行には移せませんでした。

 そこで妻坂峠です。妻坂峠は鳥首峠の近くにあるのですが、山中林道がかなり山奥まで作られていることから、完抜が意図されていたのかもしれません。妻坂峠を県道がトンネル等で完抜すると、武甲山の石灰が東京方面に簡単に運べますから。その意味で妻坂峠は鳥首峠に似ています。そして自転車抱えて越えるには鳥首峠より良い点があります。距離が若干短く、標高が100m程低いのです。つまり鳥首峠への練習になります。更に、妻坂峠のルートを進むと入間川起点に到達できます。荒川制覇を目指す私としては、荒川に合流する入間川は抑えねばなりません。もう一つ理由があるのですが、これはまだ内緒(笑)。というわけで、入間川起点到達、鳥首峠越えの練習を兼ねて、妻坂峠越えをすることにしました。前置き長いぞ(^^;。

 4:15に出発。えーえー、寝坊しましたともさ。まぁ奥秩父遠征の場合は始発に乗らないとその後の時間が足りなくなるのですが、飯能までならそんなに急ぐ必要はないので。5:10池袋着、5:38飯能行き乗車、6:34飯能着。池袋でも既に厚い雲が雨を予感させましたが、飯能は靄がかかっていて更に雨が心配。このまま引き返そうかと思ってしまいました。山の中で雨が降ったら、自転車抱えていてはシャレにならないですからね。とにかく雨が降ったら引き返すことにして飯能駅から出発。



 岩根橋より入間川上流を望む。靄がかかっていて遠くの山が霞んで見えます。



 入間川に並走する道路。とても綺麗で立派。入間川に並走する主要道は県道70号線ですが、70号線は狭い上に交通量が結構あり、私は嫌いです。岩根橋を渡って南側の道を走ります。こちらは山に近い為起伏がありますが、交通量が少なく、のどかな風景が楽しめます。排気ガスもなくて空気が新鮮です。



 入間川に並走する道路より奥武蔵グリーンライン方面の山々。靄が凄いです。



 入間川に並走する道路は突然林道並みに。昨年初めて通った時も驚きましたが、今回は路面がウェットで滑りました。

 いつもは有間橋を左折して名栗湖に向かいますが、今回は県道53線を直進。小殿橋手前のトイレで一時休憩。



 県道53号線から越えるべき山が見えてきました。峰が重なっていますね。

 更に進むと、伊倉と中海戸の間に不動尊の名水という湧き水を発見。ペットボトルに補給させてもらいました。味はよくわからないです(笑)。



 名郷から県道73号線に。入間川(名栗川)もかなり狭くなります。そして少し進むと水車発見。何に使っているんでしょうね。



 県道73号線終点。鳥首峠に向かう白岩林道と、妻坂峠に向かう山中林道に分岐。この夏に熊が出たらしく、注意書きがありました。



 大場戸橋より見る山中林道。こちらは舗装路ですが、なんとなく入川林道に似ている感じ。大場戸橋で撮影会(笑)。大場戸橋からは川は山中入という沢になります。



 結構な坂ですが、路面は荒れてなくて走りやすいです。この辺までは(笑)。この後は樹林が茂っていて陽が路面に当たらないせいか、路面に苔が生えている箇所が多くて滑りがちでした。



 山中林道から左に分岐する焼岩入林道。かなりの勾配でコンクリート舗装。林業関係者専用のピストン林道です。



 一級河川入間川起点に到着。今回のサイクリングの目的のひとつを果たしました。でもいきなり大きなコンクリートの堰なので、有り難味はないです… せせらぎを予想していたのに。


 入間川起点のヘアピン。ぶれーきんぐどりふと〜とかやったら、山中入に突っ込みます(笑)。辛うじて右端に起点の石碑が写っています。



 左側に横倉林道を分岐。



 横倉林道はこれがまたやたら暗い(^^;。ピストン林道ですが、終点からはウノタワに向けて登山口がある様です。地図を見てもかなりの急坂なので、自転車を担いでは登れないでしょう。



 横倉林道分岐点から見る山中入。如何にも渓流。



 山中林道終点近く。ここから勾配が急になるせいか、路面はコンクリートに。滑る上にかなり危ない勾配なので、ここは押して。100mちょっとですけどね。



 山中林道終点にして、名郷から妻坂峠への登山道開始点。いきなり路面がなくなっていました(笑)。正面の赤い橋で沢を渡り、いよいよ登山道へ。写真は少し傾いていますね(^^;。

 一応、ここで自転車を置いて少し歩いてみました。担いで歩けるかどうか調べないとね。なんとか大丈夫そうなので、引き返していよいよ担ぎモードへ。



 名郷から妻坂峠への登山道。まだ入ってすぐの場所で振り返っての写真ですが、結構な急勾配です。



 苔むした石垣が歴史を感じさせます。由緒正しい古道ですね。



 名郷から妻坂峠への登山道に並走する沢。前日に雨が降ったはずですが、この辺りでは水量は少ないです。掬って顔を洗いましたが、冷たくて気持ち良かったです。



 F20-Rを立てかけておくのもやっとの急坂。地面は濡れ、石はゴロゴロ、根も張っていて、転がすのは困難です。



 名郷から妻坂峠への登山道に並走する沢。左側に登山道が見えますが、沢自体も水がなくて道に見えます(笑)。

 そして水が涸れたと思ったら、左折して強烈な直線登り。先日の赤沢吊橋の登りに匹敵する場所でした。岩がゴロゴロしていて足下が危ないです。自転車を抱えてきたことをかなり後悔。しかしここから峠はもうすぐのはず。ここは危険すぎて写真どころじゃなかったです。直登箇所を過ぎると、右折して幅50cmくらいで人ひとり通るのがやっとの、ほとんど踏み跡に。道の両側を植物に被われ、獣道の様です。しかし獣道が最後の難関ではありませんでした。



 妻坂峠直前の九十九折り。こいつが厄介でした。地図で荒く計測すると勾配が38%もあります。自転車を抱えて登るにはきつすぎました。これまでの疲れもあり、数歩進んではストップ。もっとも座れる場所もないので、すぐに登り再開。息があがり頭痛がする程疲れきった所で、11:10頃、妻坂峠に到着。ひー。ちょうど1時間かかりました。地図によると登り45分とありますが、自転車を抱えていたのでこんなもんでしょうかね。



 妻坂峠の大持山方面。尾根道は起伏が少なくていいですねぇ。いつかこの道も歩いてみたいです。自転車なしで(笑)。



 妻坂峠武川岳方面。お地蔵さんがいらっしゃいました。こんな所まで背負ってきた方がいるんですね…

 少し写真を撮った後、おにぎり二個で昼食。疲れていたのでこれで十分でした。それにしても登っている最中は体力全開で暑かったのですが、峠には涼しい風が吹いていて心地よかったです。さわやか〜

 携帯電話の電波が入っていたので、ブログに日記を書く(笑)。すると、秩父側から人の声がします。もう少し静寂を楽しみたかったのですが、登ってきたのは20人程度の熟年の方々。蕨山でもそうでしたが、熟年層のハイカー、登山者は多いですね。挨拶すると、当然自転車を見て驚かれました。「ウルトラバカですから」と返事しておきました。熟年の方々から見れば私は若いですが、「自転車のおにーさん」と呼ばれていました(笑)。いや、おじさんでいいですよ。



 せっかく人がいるので、記念に撮影してもらいました。自力撮影だとアングルが低くて。峠からは秩父の市街地がわずかに見下ろせるのですが、靄がかかっていていまいちハッキリは見えませんでしたorz 名郷の方は樹林で全く見えません。

 11:45頃に熟年グループに別れを告げ、秩父側に下山開始。

 蕨山もそうでしたが、峠や頂直前は急勾配なのがデフォルトなんですかね。秩父側下山路も最初は直線の急降下。滑らない様に注意して下山します。



 妻坂峠から生川への登山道。丸木橋だ〜(笑) 苔むしていてやたら滑るし。しかもこの下はかなり切れ込んだ谷なのでした。



 登山道は狭いし石はゴロゴロしていますが、名郷側より全然歩きやすいです。



 登山道のヘアピン。道幅が1mはあり、固められた路面といい、小さな重機で整備されているのかもしれません。登っている時は下りを恐れていたのですが、この路面は助かりました。但しヘアピンから飛び出すと大変なことになりますので、MTBでの走行は止めましょう。



 生川へ合流する沢。登山道を横切っていました。



 膝がだいぶきつくなっていましたが、登山道の勾配も緩くなってきて助かりました。

 それにしても登りと下りで全然違いますね。自転車でもヒルクライムとダウンヒルは違いますが、自転車を抱えての登りと下りは持久力が違いすぎます(^^;。



 12:25頃、二子林道に到着。登山道は二子林道を突っ切って続きますが、もう登山道を担いで歩くのは飽きたので(笑)、ダートとはいえ自転車で林道を下ります。しかしダートの衝撃が激し過ぎました。舗装路でもハンドルからの突き上げに腕が痺れるのに、ダートではシャレにならないです。

 前方に見えるのは武甲山。



 御嶽神社一の鳥居に到着。鳥居の奥には自動車が数台停まっていました。ここから武甲山に登るんですね。



 生川の延命水。冷たくて美味しかったです。ペットボトルにも補給しました。

 この後はほぼ舗装路。何故なら武甲山の石灰を使った工場が多数あり、大型トラックも走っているからです。石灰のせいで路面が白っぽい(笑)。

 もうヘトヘトに疲れていた上、下界は暑くて写真どころではありませんでした(^^;。



 工場地帯を抜け、西武鉄道が見えたので一休み。陽射しは容赦なく照りつけましたが、武甲山は雲だか靄の中。



 同じ場所から二子山方面を望む。場所によって雲が厚かった感じですね。



 横瀬駅を越え、13:30に西武秩父駅へ。体が火照りまくりです。とにかくアイスとばかり、西武秩父仲見世通りの一番奥の店でミルクソフトを注文。300円也。やっとホッとしました。

 お土産に舞茸の佃煮を購入。1050円也。福引券を貰ったので、ガラガラやったらお芋を使ったお菓子が当たりました(笑)。帰路の特急電車の中でありがたくいただきました。さほど食欲もなかったのでちょうど良かったです。

 池袋に到着後、約一時間走行して17:30頃に帰宅。即座に風呂に入って疲れを癒しました。

 今回のテーマは担ぎだったわけですが、かなり無茶なことだとわかりました(笑)。終わった今となっては楽しい想い出ですが、自転車11.5kg、鞄の荷物5kg、デジタル機器1kg、水1kg程度持って登るのはキツいです。テントを持った泊まりの登山じゃないんだから。しかもリュックの荷物と違って自転車はバランスが悪いですし。ほとんど筋トレです。白岩集落跡を見学するだけで、鳥首峠はやめようかなと弱気になったりして(笑)。



 CGによるルート。今回のルートは赤が県道や林道、黄色が登山道で、妻坂峠を越えて武甲山の麓に降りてきました。渓谷沿いに高度をゆっくり上げながら、妻坂峠で一気に昇降しています。オレンジ色の広河原逆川林道ルートはとにかく山肌をうねうね巻きながら高度を上げて有間峠を越えます。奥武蔵グリーンラインは山の稜線に沿っていくつもの峠を越えます。それぞれに味があって面白いですよ。


所要経費
 西武鉄道 池袋⇔西武秩父 750円×2
 西武鉄道特急券 西武秩父→池袋 630円