2008年6月28日土曜日

2008/06/28 東京湾一周東京・千葉編 足立区→金谷港

走行距離 165.78km(金谷港までの走行距離は137.9km)
走行時間 08:49:24(金谷港までの走行時間は06:57:42)
平均速度 18.7km/h
最高速度 42.6km/h
使用車種 KHS F20-R



 2月に東京湾一周東京・神奈川編を走ってからだいぶ間が空きました。3月は毎週輪行での千葉遠征、4月は秩父、小田原、5月は肋骨のひびで自転車に乗れず、6月は秩父と、いろいろありました(笑)。基本的に山の方を走りたいので、交通量が半端でない酷道(酷な道路)の東京湾沿いの千葉はあまり食指が動かないんです(^^;。しかし今回山の方は天気が怪しいので、酷暑が来る前に東京湾一周千葉編を決行することにしました。

 出発は5時。当初は4時出発を想定して3時には起きていたのですが、なんかだらけていたら5時になっちゃいました。始発電車に乗るとか制限がないので、いまいち緊張感がないですね。



 荒川河口の清砂大橋に到着。荒川河口橋と共に撮影。



 市川大橋より上流方面を望む。なんの変哲もないつまらない写真ですが、個人的には重要。何故なら、江戸川サイクリングロードを河口に下って来た時に着く場所だからです。いつもは市川大橋を見て、浦安方面に進路を取ります。逆から俯瞰で見るとサイクリングロードも川自体も広いですね。



 谷津干潟公園。遊歩道沿いに干潟は見えたのですが、時間が早くて公園内には入れず。



 国道357号線に隣接する香澄公園。隣の秋津公園を含めると全長2kmくらいの長い公園で、雑木林が都市部とは思えないです。林道走っているみたい。涼しくて気持ちよい公園でした。

 しかしこの後がしんどかったです。美浜区は道路は広くて立派なんですが、完全に自動車優先。とても自転車が車道を走れる交通量ではなく、止むなく広い歩道を走ります。それはいいんですが、道路を横断する時は歩道橋しかないです。もちろん自転車用にスロープはついていますが、何度も歩道橋を押して渡るとさすがに腹立ちます。高架にすれば交通事故がなくなるのはわかりますが、街全体が高齢化した時には生活しにくそう。



 国道14号線(千葉街道)の登戸にて。浅間神社からこの辺りまでは自転車で走る国道としては最高レベルかも。こんなに路側帯が広いんです。しかも一車線の幅自体も広く、トラックが走っても路側帯に近づくことがないです。路面も最高レベルの美しさ。こんな道路だったら、たとえ排気ガスが酷くても走りやすくて良いですね。

 しかし実際はこの後は側溝の上だけとか、20cmくらいとか、そんな路側帯ばかりでした。コンビナート辺りは路側帯がほとんどなく、幅が3mくらいある歩道を走らされました。歩道は段差や埋め戻し工事の跡とかがあってガタつくので走りにくいです。実際、翌日も手が痺れたままでした。長距離を走ったのは事実ですが、それ以上にガタつきにやられたと思います。歩行者に配慮して速度を控えなければならないのも欠点。



 内房と言えばコンビナート。というわけで、養老大橋にて、ロウソクの様に火の灯った(ガスを燃やしているわけですが)煙突と記念撮影。送電線も半端ないです。

 ここから木更津まで写真がないです。先ほども書きました様に、ただひたすらガタつく道路を走っているだけでした。あるのは工場ばかり。山の林道と違って食料や飲料の心配がないのがいいと思って走っていたのですが、この辺りは飲料の心配も必要な程、何もない場所でした(笑)。

 木更津の潮見変電所の所で16号線は左に曲がるのですが、うっかり直進してしまい新港の方へ。新港公園手前で誤りに気づいて引き返したのですが、この道路は海に向かって大量のダンプカーが猛スピードで走っていきました。埋め立てでもしているのか? それにしてはスピードがでていて、荷を積んでいない感じだったんですよね。引き返すダンプも空荷で猛スピードでしたし。わけがわからん… それからこの辺りは新日鉄の用地らしいのですが、今ここを見るとショックを受けると思いますよ。林が猛烈な勢いで切り開かれていて。無惨な姿を晒していました。

 国道16号線に戻ると、今度は素敵な道路。先ほどの登戸の写真同様に広い路側帯です。道路自体が高速道路の様に広いのに、その上自動車がほとんど走っていないです(笑)。観光客の多い夏はどうかわかりませんが、今ならお勧め走行コースです。

 しかし問題が。もうバテバテの腹ぺこでした(笑)。途中のコンビニで菓子パンを一個補給したのですが、7時間くらい走っているので本格的な燃料切れです。富津岬での食事を考えていましたが、食堂があったらすぐ入る気になっていました。ところが、高速道路の様な広い道の両側は広い空き地ばかり(笑)。ポツンポツンと工場はあるのですが、コンビニすらありません。



 そんなきつい状況の中、やっと食事処を発見。新装開店の花輪が飾られていました。地元水産問屋が経営母体とのことで、料理に少し期待できました。私が入店したのは12時少し前でテーブルも空いていましたが、食事の最中にはカウンターも一杯になってしまう盛況ぶりでした。地元工場関係者がかなり多かったです。



 あさり御膳を注文。1500円也。期待に違わない内容の料理が出てきました。刺身盛り合わせはカンパチがプリプリで、アワビさえ載っています。穴子一本てんぷら、あさりと筍の混ぜご飯、あさりのお吸い物。酢の物やお新香、更にアイスクリームもついてきました。味も良く、かなりお得感があります。このお店はお勧めです。

 お店が大混雑なので、食事を済ませるとすぐに店外へ。消化がまだで、エネルギー不足の感は否めず。しかしひたすらペダルを漕いで富津岬へ。

 魚忠から富津公園入口までは2.5kmで、すぐに到着しました。公園入口は食堂だらけ(笑)。観光地価格か、競争原理が働いて良いものが安いかは不明です。

 更に2km程林の中を走り、富津岬突端へ。



 富津岬突端にある明治百年記念展望台。面白い形ですが、どの踊り場からも景色が美しいです。狭い天辺に人がぎゅうぎゅう詰めにならないで済むので、良い構造です。



 展望台から岬の付け根方面を望むパノラマ写真。林の中を真っ直な道路が通っているがわかります。少し曲がりますが、全長2kmくらいあります。

 この場所で残念だったのは、水上バイクがうるさいこと。まぁいろいろな楽しみがありますが、あの音はなんとかして欲しいところ。あれでは陸の珍走団と大差ないです。

 20分程度まったり風景を楽しみ、次の目的地に向けて出発。しかしSuper Mapple Digitalに表示される布引海岸沿いのダートを走ったのですが、途中で進めなくなりました(^^;。止むなくメインの道に戻ろうとしますが、道全体が雨水で水没している場所もあり、得意の担ぎモード。入川谷登山道もそうだし、すっかり担ぐのに慣れてきました(笑)。



 メインの道路に復帰。林の中を走る真っ直ぐな道路。気持ちいいですわ〜 自動車もほとんど走ってなかったですし。



 富津岬の林を過ぎると、国道465号線をJR内房線に沿って南下。線路の反対側を走ってしまったので駅前が撮影できなかったのですが、大貫駅を通過。大貫妙子ファンとしては撮影しないと(意味なし(笑))。



 佐貫町駅付近。ずっと海沿いの平野を走って来たのですが、この辺は丘陵でした。森が美しいです。そして森を抜けた所がここ。林を切り拓いてつくった田んぼなので段々になっています。「棚田」とは違いますよね。

 ここを過ぎて内房線の線路を横切ると、パラッと雨が降ってきました。まずいと思いながら少し走って、民家の大木の下で天気予報チェック。雨雲レーダーに映らない程度の低い雨雲が発生しているが雨は大したことがないとのこと。安心。すると止まっている私を横目に走りすぎる自転車。負けてたまるかと(笑)、追走開始(迷惑)。丘陵の軽い坂を上ったり下りたりしながら、微妙に着かず離れず。そうこうしているうちに相手は一旦停止。勝ったと思い追い越すも、再び抜かれる(笑)。6kmくらいそんな感じで追走していると、また停止。今度は話しかけてみました。話してみると気さくな中年男性でした。相手もそう思っているかも(笑)。愛車はMR-4。後ろを走っている時からわかっていましたが、これ、格好良いですよね。ロードと小径車の間の大きさで、車体のシルバーが光り輝いています。独特の折り畳みギミックも好き(笑)。この方、笑ってしまうことに私同様Mio P350Fを使っているのでした。電池の持ちの悪さで盛り上がったりして(笑)。木更津から来て金谷港で折り返しだそうです。先行して走行開始しましたが、歩道を走っていたのですぐに抜かれました(笑)。負けてなるかと、また車道へ。



 14:55。男性のペースに引っ張られたお陰で、最後はハイペースで金谷港に到着。ここまで138km。写真はこれから乗るしらはま丸です。

 東京湾フェリー



 15:25の出航まであまり時間がないので、そそくさとチケット購入。自転車は折り畳めば手荷物として無料ですが、どうせまた久里浜港から走るのですから、畳まずに積んでもらいました。料金は320円しか違わないですし。写真はワイヤーで固定でされ、車輪止めまでされるF20-R(笑)。渡し船に乗ったり、フェリーに乗ったり、変な自転車(笑)。

 それにしても、以前自動車でこのフェリーに乗ったことがありますが、まさか自転車で乗ることになるとは思わなかった(笑)。



 40分程で久里浜港に到着。ほとんど真っ直ぐな航路なんですね。いつもの私なら甲板に出てGPSの電波をキャッチして航路データを得るのですが、さすがに疲れていて客室の一番前の座席でぐったりしていました(笑)。さすがに138kmはきついです。

 写真を撮ると、京急久里浜駅へ向けて出発。途中ペリー公園に寄りました。常々チェックしている横須賀市のサイトで、近々ペリー提督上陸式典があると知らせていましたので。



 でかっ!! 書は伊藤博文だそうです。「ペリー」は「伯理」と当てたんですね。

 2008/07/12 ペリー提督上陸式典
 2008/07/12 久里浜ペリー祭り

 ここからは経験のある道路なので、なんの問題もなく久里浜駅へ。左膝が完全に痺れちゃって、全く速度が出ませんでした。意地になって走れば自宅まで走れたかもしれませんが、ペースを考えると到着は24時(笑)。それはいくらなんでもアホすぎなので断念。

 駅前のミニストップで夕張メロンソフトとパンを購入し、燃料補給。京浜急行の快特は対面座席なので自転車を放って座るわけにもいかず、約一時間立ちっぱなしでした。燃料補給しておいて正解…

 品川駅はサミットを控えて警官が大量動員。駅のホームにもいるし。人ごみを避けながらやっと駅の外に出て、自転車を組み立て。18:15に出発し、途中で近所の書店に寄ったりして、ボロボロになりながら20:55に帰宅。



 走行ルート標高データ。後半佐貫辺りから若干の起伏がありますが、前半はほぼフラット。カシミール3Dで高度補正しているので、歩道橋の影響はありません(笑)。



 水色が自宅〜金谷港、久里浜港〜久里浜駅、赤色は輪行後の品川〜自宅。品川〜自宅も結構走っているし、横須賀の起伏さえ越えれば一周できそう。あと70kmくらいありそうだし、日の出前に走り出して、日付が変わる頃に帰りそうですが(笑)。

 輪行ではずっと立ちっぱなしの上、品川〜自宅も走ったことを考えると、金谷港から館山も走りきることができそうです。というわけで、今度「ちょっと寿司を喰いに館山まで自転車で行ってくる」サイクリングをしてみましょう(あほ)。



 東京湾一周完結。水色が今回の千葉側ルート、緑色が2月の東京神奈川ルート。自宅〜荒川河口は同一ルートで重なっています。うん、よく走りました(笑)。

 コンビナート辺りは距離が長い割にいまいち走りにくくて残念でしたが、富津岬手前辺りから気持ちよく走れました。道路が広かったり、森の中だったり。狭いながら主要道で交通量が多い国道127号線も浜金谷くらいまでならストレスが少ないです。この後に怖い隧道があるんですよね。時間的に観光に時間が取れなかったのですが、富津岬を堪能しましたし、フェリーで東京湾を渡れたので満足です。いつか一日で東京湾一周を狙ってみたいところです。

所要経費
 東京湾フェリー 金谷港→久里浜港 920円
 京浜急行 京急久里浜駅→品川駅 760円

2008年6月14日土曜日

2008/06/14 西武秩父⇔赤沢出合 荒川上流制覇(埼玉県)

走行距離 112.01km(西武秩父駅〜赤沢出合の走行距離は77.92km)
走行時間 07:21:00(西武秩父駅〜赤沢出合での走行時間は05:25:20)
平均速度 15.2km/h
最高速度 44.8km/h
使用車種 KHS F20-R



 記憶がなくなってしまう前にレポートを書きます(笑)。

 荒川サイクリングロードを走り始めたことから荒川に興味を持ち、本格的輪行のはじめは荒川上流探査の秩父行きでした。そんなわけで私の自転車生活にとって荒川と秩父は原点です。しかしさすがに上流は厳しく、三回アタック失敗。今回は四度目の挑戦となりました。

 いつもの様に池袋5:00始発の電車に乗るつもりが、つい二度寝してしまいました。なんとか5:38の飯能行きに乗り、所沢で特急レッドアロー号に乗り換え。やっぱり特急は楽ですね(笑)。F20-Rも最後尾座席の裏に載せることができました。でもレッドアロー号は飯能で折り返しの様に進行方向が前後逆になるんですよ。乗客が座席を回転させる場合もあるので、輪行の際はご注意を。座席裏が座席前になっちゃいますので(^^;。幸い私が乗った電車は乗客も少なく、最後尾に座っている方がいなかったので問題ありませんでしたが。

 通路を挟んだ反対側の女性は見覚えのある50000分の1地図を見ていましたが、甲武信岳辺りを見ていた模様(笑)。埼玉側から行くつもり? それは凄いぞ。そんな女性を尻目に、日焼け止めを塗る私(笑)。

 7:07に秩父駅到着。始発電車の場合6:53着ですので、大きな遅れになりませんでした。雨の心配もない快晴で、しかも蒸し暑さもなし。今までで一番条件が良いです。

 というわけで、慣れた道を一路奥秩父へ。途中、秩父鉄道と交差する辺りのコンビニSAVE ONで食料調達。



 毎度の日野鷺橋にて。肌もまだ白いなぁ(笑)。



 日野鷺橋より荒川上流方面を望む。新緑が眩しい。大血川林道ポタリングの時は紅葉していたんですよね。



 昨年12月に廃止された三峰山ロープウェイ。廃止される前に一度乗っておきたかったなぁ。



 国道140号線秩父湖直前より御岳山方面を望む。いつもの秩父湖直前三国建設辺りの九十九折りも、今回はインナーギアですいすい上れました。あんなにヒーヒー言っていたのに、慣れって怖い(笑)。



 9:30。秩父湖の二瀬ダムに到着。荒川吊橋が見えます。山の先のそのまた先が目的地です(笑)。



 秩父湖に沿う140号線を進むと、荒川吊橋に到着。今回も吊橋を自転車で渡りましたよ(笑)。そして更に落石ガシガシの湖岸の遊歩道を少し歩いてみました。が、すぐに鉄柵で通行止めに。奥を見ると、確かに「どうやって進むねん」という感じの歩道でした(^^;。クモの巣にも悩まされて、すぐに撤退。

 10:25。入川林道の起点、川又に到着。ここもすっかり慣れちゃいました。念の為、家に電話を入れました。



 入川林道。垂直の岩肌から落石の恐れはありますが、緑が綺麗で気分良し。



 入川林道にてとんぼ発見。とんぼと言うと赤とんぼというイメージなので、この季節に見るのは驚き。それに蝉の鳴き声がします。季節に違和感が… 後で調べると、エゾハルゼミだそうです。関東では標高800m程度からいるらしいので、平野で聞こえないのは当然。

 録音した音声ファイルをムービーにしてみました。

 入川林道 エゾハルゼミ合唱(youtube)

 Wikipediaによるエゾハルゼミ解説



 11:10頃、入川谷登山道入口に到着。左は入川谷登山道、右の入川林道は矢竹沢方面へ。登山道の先が白いのは、以前撤退を余儀なくされた崩落箇所が丸太で簡易復旧後コンクリートで補強されたからです。でも崩落の原因である水捌けが悪いので、路面はドロドロでした。今度はコンクリートごと崩落しなければいいけど(^^;。



 入川谷登山道。冬に来た時はあまりの寂しさでこの辺で心が折れそうになっていました(笑)。でもセピアカラーの世界から緑の世界に変わると寂しさが薄れます。



 森林鉄道跡は健在です。



 入川谷登山道は前々日の雨でぬかるみがちでした。おかげで全行程の3%くらいは自転車を抱えて歩いた様な気がします。ゴアテックスの靴で良かった…



 山肌から流れる滝。雨が降った時はどうなっているんでしょうね。



 木漏れ日が清々しいです。



 やっと前回到達点に到着。前回は枯れ葉が堆積して法面が見えなかったのですが、今回はばっちり。というか、法面は崩れてなかったのね(^^;。前回も枯れ葉ラッセルすれば突破できたのか… くっ、やっぱり自分はチキンだorz 尚、虫と怪我対策の為に林道から先はポロシャツの上に長袖シャツを重ね着しました。

 ここからいよいよ今回のメインイベント。



 赤沢出合到着!! やはり前回到達点から150mくらいしか離れていませんでしたorz 

 そしてここはちょっとした広場の様な空間でした。案内板やベンチがあり、結構な人数の団体でも寛げます。ここで入川は左方向の入沢と、右方向の赤沢に分岐します。写真では左端に入沢の流れが見えます。

 因みに、今回はここまでに釣り人三人と会いました。さすがに真冬とは違います(笑)。前回は往復4時間誰にも会わなかったですからね。



 標識では「赤沢谷出合」になっていました。写真を拡大してくださるとわかると思いますが、右方向に赤沢に沿って登山道は続いていますが、これがまた強烈な勾配でした。地名に「赤」がつく場合何かしら危険を意味するらしいですが、確かに赤沢はシャレにならない沢です。もう川じゃないです。



 案内板。これも写真を拡大してくださるとわかると思いますが、ここまではなだらかな勾配でした。しかしここで一旦急角度に登ります。更にその先には垂直の様な登りが… 森林鉄道はこの先にも続くのですが、当然この角度を登ることはできず、索道(ロープウェイ)で上部の鉄道と結んでいたそうです。



 赤沢出合には他にも自転車が(爆笑)。確かに下りを考えたら、自転車で来るのは便利なんです。でも他の登山客の迷惑になるので、走らないで欲しいところ。私? 終始押し歩きでしたよ。路面がシャレにならない程荒れていて、乗ったらパンクしそうでしたから。ハンドル操作を誤って川にダイブしたくないですし。そんなわけで今回の平均時速は異様に低くなっています。



 これが問題の赤沢。水飛沫を白く飛ばさない為に露出を控えたせいで全体が暗くて申し訳ないです。右側に一級河川荒川起点の石碑と共に。

 でもこれだけだとどんな具合かわからないですね。では、遺影写真で人と対比(笑)。



 岩、大きすぎ〜。水も「滝」に近い感じでザバザバ流れています。こんな感じで急角度にずっと上まで続いています。台風後とかはいったいどうなっちゃうんだろ。



 一級河川荒川起点。はい、荒川制覇です(笑)。でもですね、この先の柳小屋近く真の沢にも同様の石碑がある模様(笑)。更に甲武信岳頂上付近にも源流点が。でも自転車担いで行けるのはここが限界っぽいです。いつか完全登山モードで荒川最初の一滴を拝みたいと思います(笑)。



 そしてこれが荒川河口0km地点です。荒川と中川の間、上を首都高速が走る堤にあります。2006年12月10日に撮影。一年半かかって源流まで辿り着いた訳です(笑)。ここから起点まで荒川は173kmの長さがあります。

 Wikipediaによる荒川(関東)解説



 ここまで来たら、赤沢も少し登ってみたい。ということで、自転車を置いて登り始めます。尾根道しか歩いたことのない私には危ない道でした。写真はクリックして拡大してください。奥の方に赤沢吊橋が見えますが、左は滝の様に流れる赤沢、登山道はガレが酷いです。さすがにここはスニーカーじゃ登れません。



 赤沢吊橋まであとわずかですが、なんだよ、この道(笑)。大雨が降ると登山道も水没して沢になってしまうのかも。右上に石垣が見えますね。森林鉄道の名残でしょうか。



 赤沢吊橋に到着。こんな場所にある吊橋なので木製の質素な橋かと思いきや、やたら現代的。というか、どうやってここにパーツを吊り上げたの?



 デジカメとGPSだけ持ってやってきました。意外に大きくて立派な吊橋です。



 赤沢吊橋より上流方面を望む。まだまだでっかい岩がゴロンゴロンしている中、沢は上流に続きます。危険を意味する「赤」がつけられるのも納得。



 こっちは下流方面。沢沿いの急斜面は下りるのが怖いです。



 赤沢吊橋から伸びる、十文字峠に向かう登山道。ここからは線路跡の様な路面整備は期待できません。道と言うより踏み跡の細い急勾配を登るのみ。ここだけなら自転車を抱えて(転がして)進めますが、たぶんこんなもんじゃ済まないんでしょうね。というか、赤沢出合から赤沢吊橋まですら自転車抱えて登れないって(^^;。仮に登れても下りられない。索道希望(笑)。

 とりあえず現状の装備ではこれ以上進めないとわかりましたので、広場に戻り食事にしました。質素におにぎり三個と缶コーヒー。荷物を減らす為に今回はバーナーはなし。荒川起点に来られた満足感もあり、赤沢の流音を聞きながら至福の一時を過ごしました。

 赤沢出合はあまりに気持ち良くて帰りたくないのですが(笑)、そうも言ってられないので撤収開始。13:10。



 入川谷登山道。前回撤退地点。



 入川谷登山道。何度見ても素敵な巨岩。



 入川谷登山道の切り通し。すみません、(1)の反対側からの写真ですね(笑)。F20-Rと共に。



 入川谷登山道。被いかぶさる巨岩。左側が断崖なだけでなく、被いかぶさる様な場所すらあるので、GPSデータが滅茶苦茶になります。

 微妙な下りですが、スイスイ下りて行きました。そして入川林道にぶつかる直前に、GPSのUSBケーブル断線に気づきました。接点の接触不良かと思ったのですが違いました。これがないと充電できません。一旦止まって荷物をガサガサしていると、下山する方が追い抜いて行きました。突然現れたのでびっくり。自転車を転がしているから胡散臭く見られたのか、挨拶はなかったです(笑)。結局荷物の中に予備ケーブルはなしorz この後は本体に僅かに残った電力だけが頼りです。赤沢出合に行けて今回の目的はほぼ終わっていますので、もうGPSが使えなくても問題ないんですが。



 入川林道に戻りました。ダートとはいえ、ここはさすがに自転車も走れます。目的を達成して満足していましたので、新緑の中を走るのは最高に気分良し。新緑が道を被っているので、日差しも柔らかです。



 入川林道の養蜂場。冬に見た時は気にも留めませんでしたが、今回は違います。写真を拡大すればわかりますが、蜂がブンブン飛んでいます(^^;。そう言えば夕暮れキャンプ場付近に休憩所があるのですが、そこにはスズメバチ注意と記されていました。しか〜し、そこで休んでいたら、巨大な熊蜂が現れるし(^^;。熊蜂は攻撃性が低いらしいですが、その巨大さと羽音は恐怖そのもの。転がる様に逃げ出しました(笑)。

 14:30、川又に到着。今回も無事帰還できました(笑)。真冬ですと17:00には暗くなってしまう為、西武秩父駅に急いで向かわねばなりません。しかし初夏の今は日が長い。そんなわけで北側の140号線、栃本集落に向かうことに。ここも1.2km程度で100m上昇の厳しい坂ですが、距離が短いこともあって今回はスイスイ。進歩と言うより慣れですね。



 前回訪れた時はデジカメが画面の半分ピンボケという状態だったので、改めて栃本関を撮影。

 それにしても、栃本関から更に上の方にダンプが何台も走って行きます。駒ヶ滝トンネルを通らない抜け道なんですかね。静かな集落に似つかわしくないです。うぐいすの鳴き声を録音していたのですが、頻繁に通るダンプのせいで台無しでした。



 栃本の集落と雁坂峠方面。斜面にへばりつく様に家と畑があります。ウェブで調べた所、ここでは土が流出しない様、畑は下から上に向かって耕すそうです。美しい場所ですが、生活するのは大変ですね。

 ここで動画をば。栃本関から秩父湖まで下る動画です。時間に余裕のある方、この辺りに遠征したい方はご覧ください。かなり揺れます。

 栃本関から秩父湖まで下る (Youtube)

 更に秩父湖から道の駅あらかわ手前の国道140号線合流点までの下り動画です。こちらも興味のある方はご覧ください。

 秩父湖から国道140号線合流点まで下る(Youtube)

 道の駅あらかわでアイスを食べて一休み。そして桑の実ジャムを二個買いました。食べたことのないものなので、お土産に。結構重いんですが。後日パンに塗って食べましたが、ちょっとざらざらした食感は面白いんですけど、味は普通のイチゴジャムの方が美味しいかも(笑)。

 道の駅あらかわ付近からは交通量が増えて危険度が増しますが、特に問題なく走行。



 GPSデータがないので推測ですが、旧荒川村の蕎麦畑。思い切り斜面ですね(笑)。

 この後も140号線を走って西武秩父駅まで。途中コンビニで本日二個目のアイスを食べたのですが、これが裏目。駅に着いた時には次の電車が発車するまで5分でしたorz 結局30分後の電車に乗って池袋へ。池袋から自走で自宅に帰りました。

 今回は日焼け止めを塗ったのですが、入川林道、入川谷登山道は谷底で日差しが届き難いところに新緑で被われていた為、直射日光は問題なしでした。それどころか140号線も谷間を走っていますので、涼しくて気持ち良いくらい。秩父の夏は蒸し暑いそうですが、その直前の最も良い時期に行けた様です。

 今回の一級河川荒川起点到着を以て荒川本流の源流探しサイクリングは終了ですが、支流はまだあります。自転車プラス徒歩の登山はまだまだ続くのでした(笑)。

所要経費
 西武鉄道 池袋駅⇔西武秩父駅 750円×2
 西武鉄道 特急券(所沢駅→西武秩父駅) 510円