2011年10月10日月曜日

2011/10/10 下栗の里

走行距離 32.45km
走行時間 02:53:45
平均速度 11.2km/h
使用車種 KHS F20-R



 昨夜は乗鞍スカイラインヒルクライム後の自動車での長距離移動でぐったり。まさしく泥の様に寝ましたが、おかげで体力と気力が復活。本日は遠山郷の中でも「天空の里」や「日本のチロル」と呼ばれる下栗の里へヒルクライムを行います。三日連続ヒルクライムという猿っぷり(笑)。エコーライン40km、スカイライン30kmと、往復の距離が短いので景色を楽しみながらの短時間ヒルクライムでしたから、体力は消耗していませんけどね。

 日本のチロル「下栗の里」

 標高800m以上に耕地や民家が点在する下栗の里。日本の原風景が残る場所と言われ、一度は見てみたいと思っていました。奥秩父の栃本も似た様な場所にありますが、こちらは斜面の切り拓き方が大規模です。



 道の駅遠山郷。昨日は夜だったので、景色がわかりませんでした。綺麗なところですねぇ。



 お約束の撮影。

 08:35に出発。



 和田大橋から遠山川上流方面。のどかな景色に癒されます。



 国道152号線を北上します。国道152号線は東に3000m級の南アルプスと西に1800m級の伊奈山地に挟まれたV字谷を南北に走っています。実はここは中央構造線上にあり、その事実からも如何に険しい地形か想像できます。南北に山脈が走っている為、東西の交通が極めて不便。更に国道152号線は長野県の上田から静岡県の国道1号線、つまり海沿いまで250kmに及んでいますが、南は1000mの青崩峠、北は1300mの地蔵峠の不通区間があり(兵越林道、蛇洞林道により迂回)、南北の交通も厳しいのです。南アルプス、伊奈山地、青崩峠、地蔵峠に挟まれた隔絶された区間こそが、その交通の厳しさ故に秘境とされてきた遠山郷なわけです。口上が長いよ(笑)。



 サカイ引越センターCMロケ地の手作り案内板を見つけました。「感動がエンジン篇」というCMの撮影が、ここの旧木沢小学校で行われた様です。下栗の里の映像も出てきます。

 Youtube「いいなCM サカイ引越センター 「感動がエンジン」篇」



 上村川の橋。名称失念。短い橋なのに意外に立派で、古さに味わいがあります。ここを渡るといよいよヒルクライム開始。



 下栗の里への道。道の規格は林道レベルで危なっかしいですが、木漏れ日が綺麗です。



 須沢の集落。斜面に貼り付いてますねぇ。



 これはなんだろう…



 と思ったら、個人用のモノレールの様です。だいたいの家に車道が接続されているみたいですが、例外もある様です。



 道路脇に見かけたもの。蜂の巣箱でしょうね。



 下栗の里は中根、屋敷、大野等にも集落がありますが、ここが中心の本村みたいです。この案内板の先に聖岳・光岳登山口『易老渡・便りが島』に続く道があり、そちらに屋敷等があります。次はそちらも見てみたいのですが、台風の影響で2013年春まで通行止めの様です。

 そしてここから、天空の里らしく九十九折りが始まります。



 下栗の里には最大斜度38度の畑があるそうですが、ここもかなりの斜面。奥に聖岳と兎岳が見えます。九十九折りでは何枚も写真を撮りましたが、基本的に同じ構図でした(^^;。



 下栗の里案内図。集落の配置がわかりやすいです。ここは既に標高979mですが、まだまだ集落は上の方にあります。



 この案内板もわかりやすいです。いつか聖岳とか登りたいですねぇ… そんな技量が身に付く日が来るのかしらん。

 九十九折りを上りきり、10:57頃に食事処のはんば亭に到着。ここは地図を見ると「半場」という集落があったみたいで、そこからお店の名前が付けられた模様。お昼には少し早いので、先に天空の里ビューポイントに行ってみることに。



 天空の里ビューポイント入口。入口部分は軽自動車でも入れそうな程、広く整備されています。地元の方々が自ら整備されたそうです。



 わかりやすい案内板。



 ロープと柵のある登山道を進みます。歩きやすいです。



 天空の里ビューポイントに到着。



 標高850mくらいから950mくらいにかけて、南東の斜面に集落が広がっています。高度の高い場所は日照時間が長いのですが、南東ですから陽射しが強いです。高地は寒暖の差が激しく、作物によっては身が締まって美味しくなるとのこと。また谷筋なら水害の恐れがありますが、ここまで標高が高ければそれもありません。平地の人間からすれば理不尽に不便な場所ですが、実は合理性もあるんですね。

 それにしても、太陽がまぶしいです。ビューポイントからは真南を見る為ですが、標高が高いので太陽の角度がなかなか高くならず、逆光に悩まされます。ここは午後の方が良い写真が撮れそうです。



 アップで、画像も拡大。



 自転車乗り的には、畑と民家の中を九十九折りが続いているのは興奮します。上っていて笑いが止まらなかったです。他人からは変態にしか見えない(笑)。

 いつまでもいたい場所でしたが、お腹も空いてきましたのではんば亭へ戻ります。土日祝日のみ営業で、地元の女性が切り盛りしています。農産物販売所も併設。



 天空そば定食1000円とリンゴジュース200円。素朴な味ですが、美味しかったですよ。

 遠山郷観光協会 はんば亭
 食べログ はんば亭

 ここではキビを使ったクッキーを買いましたが、これが非常に美味しかったです!!

 本当はしらびそ高原まで行くつもりでしたが、さすがに三日連続ヒルクライムで疲れもありますし、前日の恐怖の山道をまた今夜走るのは気が引けました。できれば明るいうちに山を抜けたいので、これにて撤退することに。



 お茶も植えられていましたが、本当に急峻な斜面ですねぇ。



 山肌に張り付く集落。奥は聖岳と兎岳。道の下に家があり、更に下に道がある…



 斜面側の屋根は既に斜面に接触していますね。建物の内部はどうなっているのか興味があります。



 似た様な写真が多くなりましたが、聖岳と兎岳をバックにF20-Rを撮影。道の端に停めるのも気が引けます。風が吹いて倒れたら斜面を転がり落ちていきますから(^^;。



 須沢の集落と聖岳と兎岳。時間が経って太陽が高くなったせいか、写真写りが良くなりました。



 聖岳と兎岳をアップで。

 この後順調に下っていたのですが、152号線に辿り着く前にパンクしましたorz しかも何故かパンク箇所はサイドで、見つけるのに時間がかかりました。

 15:11、道の駅遠山郷に戻りました。自転車を畳み、隣のかぐらの湯へ移動。かぐらの湯は建物も温泉も綺麗でした。露天の打たせ湯で三日間の筋肉の凝りを解してまったり。
 
 遠山温泉郷かぐらの湯

 夕飯には早いですが、せっかくなので食事もしましょう。実は帰路にお肉の店も見つけました。本格的な地元の山の肉を食べたかったのですが、時間が中途半端だったこともあって断念したのです。今回はかぐらの湯内のレストラン「味ゆ〜楽」で妥協しましょう。そして山の肉と言えば鹿と猪です。



 名称はたぶん遠山ジンギス丼。900円。卵でとじた鹿肉ですね。柔らかくて美味しいです。携帯電話のカメラなので画質悪し。



 猪肉の野菜炒め。レシートによると名称はジンギス焼き? 脂が乗っていて美味しいですが、ちょっと食べ過ぎで苦しい…

 味ゆ〜楽

 17:20、満喫した長野を撤退開始。小川川沿いを走る時はギリギリまだ明るくて、前夜の真っ暗なプレッシャーはありませんでした。18:30に中央自動車道に入り、21:30頃に中央自動車道終点の高井戸へ。中央自動車道はちょっと混んでいて時間がかかりました。その後は首都高速を飛ばしましたが、燃料計の警告灯が点いちゃって焦りました。すぐに燃料が尽きるわけではないですが、事故とかで渋滞が起きると余計に燃料を喰いますからね。なんとか首都高速を降りる所まで保ってくれて助かりましたが、それもこれも相模湖辺りの渋滞が悪い… 近所のガソリンスタンドに寄って22:30に帰宅。5時間もかかってヘロヘロです。



 走行ルート標高図。距離も短いし、標高で300から1100mなので大したヒルクライムではないです。



 下栗の里鳥瞰図。上が北。左(西)の谷筋が国道152号線。右(東)の谷筋は遠山川。



 別角度で。道路が凄い所を走っていますが、九十九折りも強烈。地図には集落も点で描かれていますが、凄い場所にありますね。「耕して天に至る」と言われますが、本当に集落が尾根筋まで上り詰めています。

 下栗の里にせよ秩父の栃本にせよ、そこで暮らすのは大変だと思います。畑は平地でも耕すのは大変なのに、30度を越える斜面の畑の苦労はいかばかりか。それでも山との共存は見事だし凄いです。

 というわけで、三日間ひたすら上る、ストレス依存症の様な自転車旅でした。とはいえ美しい自然の中を走るのは楽しいです。乗鞍の壮大な景色の中を走ると心が開放されます。一方、下栗の里では過酷な自然環境と共生する人の生活が見られて安らぎました。自動車の移動距離が900kmを越える強行軍でしたが、できればもっとゆっくり廻りたい旅でした。

 参考サイト
  遠山郷観光協会
  南信州・遠山郷 下栗の里



 今回の長野土産。食べ物ばかり(笑)。これに後日配送される飛騨牛も。



 後日届いた飛騨牛。3800円。すき焼きで美味しくいただきました。



 同時配送の飛騨牛の佃煮。1500円。これも味がじわっと来る感じで美味しいです。


所要経費
 首都高速 千住新橋⇔高井戸 560円×2(通常700円)
 中央自動車道 高井戸⇔八王子 往路300円、復路400円(通常600円×2)
 中央自動車道 八王子⇔松本 2200円(通常4350円)
 中央自動車道 松本⇔松川 1100円(通常2200円)
 中央自動車道 松川⇔八王子 2450円×2(通常4850円)
 安房峠道路 400円×2(通常750円×2)
 ガソリン代 不明

参考データ
 自動車走行距離 913.9km
 自動車燃費 19.7km/l

2011年10月9日日曜日

2011/10/09 乗鞍スカイライン

走行距離 30.33km
走行時間 02:45:39
平均速度 11km/h
使用車種 KHS F20-R

自転車参考記録
    所要時間 距離 平均時速
 上り 02:11:25 15.85 7.2
 下り 00:34:14 14.46 25.3



 前日のエコーラインヒルクライムが効いたのか、深夜の警告音騒動で疲れたのか、ぐっすり寝過ぎました。道の駅からの山間のドライブを楽しみつつ、平湯峠に到着したのは10:30。

 10:53、平湯峠を出発。



 乗鞍スカイラインゲート。今日も良い天気。

 平湯峠からはいきなり急勾配が始まります。ウォーミングアップもないうちの激しい上りに息が上がります。



 早々と夫婦松駐車場で一息(笑)。いや、前回はここに寄らなかったので来たかったのが本音。日影平山、丸黒山方面の眺望ですが、なかなか見事でした。



 標高2007m。乗鞍スカイラインから穂高連峰を望む。手前の山も乗鞍の一部ですが、紅葉はなんかいまいち。



 標高2065m。九十九折りの強烈な勾配も、空の青さに気にならないのです。少しは成長した?(笑)



 ふと日陰を見ると霜が下りていました。標高2138m。



 標高2243m。前半の九十九折り終盤所。紅葉は完全に終わってますね。



 天空への滑走路。



 乗鞍スカイラインから四ツ岳、そして雪の回廊で有名なヘアピンが見えてきましたよ。



 こんな高所に巨大なヘアピンを作ったものですねぇ。



 ヘアピンを上りきると、お約束の景色が見えます。乗鞍スカイラインから猫岳。雪がなくても綺麗です。



 標高2577m。乗鞍スカイラインから大丹生岳。ここは6月には斜面に雪が数メートル積もっていました。今は跡形もなし。



 大丹生岳と硫黄岳の稜線を横切る所から穂高連峰が見えました。



 アップで。左端に槍ヶ岳も見えますね。



 桔梗ヶ原を突っ切るスカイライン。



 標高2647m。大黒岳と恵比須岳が見えてきました。森林限界を超えているので桔梗ヶ原はツルンとしています。



 13:36、スカイライン終点に行く前に、乗鞍エコーライン終点に寄りました。前日は霧が多くて空の抜けがいまいちでしたが、本日は霧がなくて素晴らしい眺めです。



 昨日上ってきたエコーラインを眺める。まだ前々夜の雪が日陰の路肩に残っています。



 昨日も眺めた鶴ヶ池。池はエメラルドブルーで綺麗。



 13:51、乗鞍スカイライン終点に到着。



 乗鞍スカイライン終点から鶴ヶ池。水が減っちゃうとみすぼらしいなぁ… 奥がエコーライン終点です。

 さて、ここから登山を楽しむつもりでした。空模様も素晴らしいし、剣ヶ峰が楽しみです… って、あれ? 自転車の鍵がない… がーん。前日寝る時にポケットから鍵を出して自動車の小物入れに入れたままでしたorz 出発が遅くなったので確認が甘かった様です。ショック… さすがに鍵なしで畳平に3時間も置いておくのは心配… 止むなく登山は断念。何をやっているんでしょうね。乗鞍は自転車には最高だとわかりましたのでまた来るでしょうし、その時の楽しみにしておきましょう。鍵がないので食事も断念し、トイレに寄ってダウンヒルに移ります。あーあ。

 14:02、ダウンヒル開始。昨日よりは気温は高いですが、それでもダウンヒルは防寒着を着込まないと軽く死にます(^^;。



 乗鞍スカイラインから烏帽子岳と大丹生岳。こんなに天気が良いのになぁと、登山できないショックを引きずっています。



 乗鞍スカイラインから硫黄岳。この稜線を歩いたら気持ち良さそうです。



 14:40、平湯峠に到着。



 平湯峠は結構紅葉が綺麗でしたが、局地的な感じの紅葉でした。

 平湯峠の駐車場では、同じくヒルクライムを終えたフラっとさんと会話。Bianchiの小径車乗りで、ミニベロ同士で親近感がわきます。四国からの遠征だそうで、私より大変ですね。しかもジムニーだから車中泊でもスペースは狭いですし。でも若さ溢れる感じでいいですねぇ。私も若い頃斜に構えず、もっとアウトドアしておけば良かったです(笑)。

 フラっとさんのブログは以下。

 ジムニーどうでしょう

 会話を終えると、私は平湯温泉街へ。前回利用したアルプス街道平湯へ。今回は温泉には入らず、レストランのアルプスホルンへ直行。



 ほうばみそ定食1980円。



 味噌の味と香りに包まれた飛騨牛美味しすぎ。この三倍は食べられます(笑)。

 アルプス街道平湯

 お腹がいっぱいになったので、国道158号線を東へ進み、乗鞍高原の湯けむり館へ。前日のエコーラインヒルクライムのデポ地付近にあります。この温泉を訪ねたのは初めてですが素晴らしいです。露天風呂の縁に腰をかけながら乗鞍岳が見られます。絶好のロケーション。そして乳白色の温泉がまた良いです。酸性が強くお肌つるつるになります。硫黄の匂いが強いのも温泉らしくて好き。10km離れた乗鞍岳山中から引き湯しているそうで、乗鞍ヒルクライムをした身にはぴったりな温泉です。入館料は700円と安いですし、ここはお勧めです。

 湯けむり館

 温泉後は南信濃へ向かいます。180kmくらい離れた場所への移動です。強行日程(笑)。国道158号線で松本まで、そこから長野自動車道へ入ります。諏訪湖で中央自動車道を南へ。右手に駒ヶ岳等の南アルプスがありますが、夜間なので見えずに残念。松川ICで高速を下りましたが、ここから東の国道152号線(秋葉街道)へ行くのが大変。秋葉街道は中央構造線上にある為、山脈が南北に走り、東西の交通が難しいです。小川川(ややこしい名前)沿いの県道251号線(上飯田線)を進みましたが、ここは一体なんなんだろう… 法面は山の岩肌、反対側は川という、如何にも林道という道路。一部は1.5車線道路で、擦れ違いは待避所でするしかないにも関わらず、地元の方が街灯もない真っ暗な山道をぶっ飛ばしていました。怖いので待避所で先に進めましたが、昼間でも走りたくない道路です。あんな真っ暗な中、待避所にバックできるのか疑問でした。でも三遠南信自動車道が開通するまではここを走らないといけないんですね。地元の方の三遠南信自動車道への想いが理解できます。

 21:50、飯田市の道の駅遠山郷に到着。4時間も自動車を飛ばしたこともさることながら、暗闇の山道に精神が消耗しました。急いでベッドメイクして、遠山川のせせらぎを聞きながら就寝しました。

 道の駅遠山郷


 下栗の里編に続きます。


乗鞍参考サイト
 のりくら観光協会 乗鞍高原公式サイト
 飛騨乗鞍観光協会
 乗鞍大雪渓 WebSite