2015年9月16日水曜日

大貫妙子@ビルボードライブ東京

[日時]2015/09/16(水) 19:00開演(1st set)
[会場]ビルボードライブ東京
[料金]¥7,900
[時間]1時間11分
[出演者]
 大貫妙子 (vo)
 林立夫 (ds)
 沼澤尚 (ds)
 鈴木正人 (b)
 フェビアン・レザ・パネ (pf)
 小倉博和 (g)
 森俊之 (Electric Piano, Organ, Synthesizer)

[曲目]
 01.色彩都市
 02.WONDERLAND
 03.会いたい気持ち
 04.都会
 05.新しいシャツ
 06.はるかな HOME TOWN
 07.Deja vu
 08.夢のあと
 09.Meu Namorado / 私の恋人
 10.BERIMBAU DO BEM
 11.あなたと私
 Enc.いつも通り

 ビルボードライブ東京該当ページ
 ビルボードライブ インタビュー
 ビルボードライブ 公演記事



[感想]
 狭い会場で浴びるツインドラムの躍動感は強烈でした。どの曲もそれが感じられましたが、特に「都会」は凄かったです。
 MCで面白かったのは「会いたい気持ち」について歌い納めを考えていること。『「手紙じゃなくて電話じゃなくて気持ちを伝えたいから」という歌詞は時代が違う。「川沿いの近道通って自転車をとばそう」なんて歌詞も(物理的に)危ないから(笑)。』という理由だそうです(笑)。またビルボードの定番でアンコールはバックの幕が上げられ街の夜景が見えるのですが、その際に「皆さんもこの夜景の中に帰ってください」と笑いを取っていました。

 なお、9/29にも公演があり鑑賞しましたが、残念ながら内容は同じでした。

2015年7月3日金曜日

八神純子 with 後藤次利@ビルボードライブ東京

[日時]2015/07/03(金) 21:35開演
[タイトル]八神純子 with 後藤次利 “The Night Flight 2” feat. 村上"ポンタ"秀一、佐藤準
[会場]ビルボードライブ東京
[料金]¥6,000(カジュアル席)
[時間]1時間28分
[出演者]
 八神純子 (Vocal)
 後藤次利 (Bass)
 村上”ポンタ”秀一 (Drums)
 佐藤準 (Keyboards, Piano)
 松野"Kay-Ta"啓太 (Guitar)
[曲目]
 01.サマーインサマー 〜想い出は、素肌に焼いて〜
 02.想い出のスクリーン
 03.ポーラスター
 04.コルコバード(Corcovado)
 05.イパネマの娘(The Girl From Ipanema)
 06.サマータイム(Summertime)
 07.スムース・オペレーター(Smooth Operator)
 08.G.E.W.S.[Get Will Soon]
 09.I'm A Woman
 10.みずいろの雨
 11.夜間飛行
 Enc1.パープルタウン 〜You Oughta Know By Now〜
 Enc2.ラブ・シュープリーム 〜至上の愛〜
 Enc3.Mr.ブルー 〜私の地球〜
 Enc4.スマイル(Smile)

 ビルボードライブ東京該当ページ

[感想等]
 バンドが先行入場し演奏を開始。続いて八神純子が入場。黒い衣装に中折れハットでやや男性っぽく。しっとりと「サマーインサマー」。
 松原正樹の代役として登場した松野"Kay-Ta"啓太のギター紹介から、重厚なカッティングギターをフィーチャリングして「想い出のスクリーン」。
 「ポーラスター」では八神純子の高音が全く衰えていないことに驚き。冒頭のピアノだけの伴奏の部分が強烈な印象。
 04から07は洋楽のカバー。夏の公演ということで夏に因んだ楽曲をセレクト。「イパネマの娘」ではため息をいっぱい(笑)。
 「G.E.W.S.」は八神純子が退場してインストゥルメンタル。病気で出演キャンセルになった松原正樹の為、「すぐに病気が治ってギターを持って演奏できる様になってね」という願いを込めたオリジナル曲だそうです。全体としては爽やかな夏という調子の曲で懐かしのフュージョンという感じですが、ちょっと「A Night In Tunisia」っぽいメロディが出て来た様な。
 八神純子再登場。前半と対照的に女性っぽくぴったりした白いドレスにお色直しし、「I'm A Woman」。
 「みずいろの雨」。八神純子の本領発揮。艶があって伸びやかな高音。
 「夜間飛行」。ステージのカーテンが開いて夜景が見える中でロマンティックに。
 アンコールは「パープルタウン」。大盛り上がり。演奏後、バンドは退場。
 会場から見える『夜景が綺麗なので』と、八神純子のピアノによる弾き語りコーナー。まさかこれが聴けるとは思いませんでした。特に「Mr.ブルー」は鳥肌ものでした。
 最後はマイクなしでチャップリン作曲の「Smile」。健康でまた会えます様にと。

 私が中学生から高校生の頃にハマった八神純子を40年ぶりくらいに初めて生で見て聴くことができました。当時はヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)全盛期。ブレイクしたのは「みずいろの雨」ですが、私がハマったのは「思い出は美しすぎて」。購入した同名アルバムには「雨の日のひとりごと」「さよならの言葉」等、可憐な楽曲と歌唱に溢れていました。それだけに「みずいろの雨」以降の音楽的外面的変化には大変驚いた想いがあります。ポプコンから世界の音楽祭に参加する様になり、世界の人との交流から意識がかなり変化した様です。外面も清楚なお嬢様(実際彼女は生粋のお嬢様)風からアメリカナイズされた派手目に変わりました。正直私はついて行けませんでした(笑)。

 そんな彼女もアメリカに移住しアメリカ人と結婚、子育てを終え日本でもライブをする様になり、今回のライブ参加となりました。自分の中で彼女とその音楽をどう受け止めるか期待と不安がありましたが、音楽は本質的には全然変わってないですね。加齢による声の衰えを心配しましたが、高音は伸び、声量も見事。参考の為に過去のライブ盤を聴いてみましたが、今より少し線が細い様な。現在はボリューミーでボーカリストとして進化している感じです。

 演奏曲に「思い出は美しすぎて」がなかったことだけが残念。イントロのギターが痺れるんですけどねぇ。八神純子と言えば「みずいろの雨」なのでしょうが、わたし的には「思い出は美しすぎて」が一番です。

 バンドも良かったですが、ベースがモコモコしたのが残念。カジュアル席だからでしょうか? 直前に見た菊地成孔や小松亮太のライブでコントラバスのブンブン響く音を聴いていましたので、解像度の低さに物足りなさを感じました。

 チケットは完売で、客層はさすがに50代以上中心という印象。男女比はやや男性が多い感じでした。

 ビルボードライブでの公演も二回目でレギュラーになりつつある感じで、来年もあれば楽しみです。


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 これは2014年のビルボードライブ東京でのライブ録音です。

2015年7月1日水曜日

Dr. Lonnie Smith@ブルーノート東京

[タイトル]Dr. LONNIE SMITH TRIO
[日時]2015/07/01(水) 17:00開演
[会場]ブルーノート東京
[料金]8500円(Jam Session会員につき半額の4250円)
[時間]1時間25分
[出演者]
 Dr. Lonnie Smith (Hammond B3 Organ) [ドクター・ロニー・スミス]
 Jonathan Kreisberg (g) [ジョナサン・クライスバーグ]
 Joe Dyson (ds) [ジョー・ダイソン]

[曲目]
 01.BACKTRACK
 02.MELLOW MOOD
 03.FRAME FOR THE BLUES
 04.50 WAYS TO LEAVE YOUR LOVER
 05.UP JUMPED SPRING
 06.MY FAVORITE THINGS
 07.INTRO ~ PLAY IT BACK

 ブルーノート東京該当ページ
 原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO(ライブレポート)





[感想]
 Lou Donaldsonからの繋がりで興味を持って行ってみました。Lou Donaldsonのビバップ〜ソウル〜ファンクとはだいぶ違いました。唯一無二の世界観です。「MY FAVORITE THINGS」という超有名な曲すら、スペーシーな独特の演奏でした。

[参考動画]
 Dr. Lonnie Smith Trio * Backtrack... [Kreisberg,Blake]
 「BACKTRACK」
 Dr. Lonnie Smith Trio, Mellow Mood.
 「MELLOW MOOD」
 Dr. Lonnie Smith Trio * Frame For The Blues [Kreisberg,Blake]
 「FRAME FOR THE BLUES」
 Dr. Lonnie Smith Trio * 50 Ways To Leave Your Lover [Kreisberg,Blake]
 「50 WAYS TO LEAVE YOUR LOVER」
 Dr. Lonnie Smith Trio * Beehive + My Favourite Things [Kreisberg,Blake]
 「MY FAVORITE THINGS」
 Dr. Lonnie Smith "Play It Back" Chicago 3/25/16
 「PLAY IT BACK」

2015年6月27日土曜日

小松亮太 with ラスト・タンゴ・センセーションズ@赤坂区民センター・区民ホール

[日時]2015/06/27(土) 19:00開演
[タイトル]小松亮太 with ラスト・タンゴ・センセーションズ 〜魅惑のアルゼンチン・タンゴ・ナイト〜
[会場]赤坂区民センター・区民ホール
[料金]¥3,000(Kissポート倶楽部会員は¥2,500)
[時間]1時間41分
[出演者]
 小松亮太 (バンドネオン)
 鈴木厚志 (ピアノ)
 田中伸司 (コントラバス)
 近藤久美子 (ヴァイオリン)
 鬼怒無月 (ギター)

[曲目]
 01.目覚め
 02.小さな喫茶店
 03.エル・チョクロ
 04.首の差で
 05.風の詩〜THE 世界遺産
 06.グスコーブドリの伝記〜メインテーマ
 07.ジェラシー
 08.リベルタンゴ
 09.1980年代
 休憩
 10.オブリビオン
 11.アディオス・ノニーノ
 12.我々はあまりにも若かった
 13.我が街へのノクターン
 14.エル・アランケ
 15.ブエノスアイレスの冬
 16.五重奏のための協奏曲
 Enc.ラ・クンパルシータ

 Kissポート該当ページ
 小松亮太ブログ









[感想等]
 小松亮太のブログを見ていたらこの公演を発見。公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団が主催するもので、非営利の財団の性格からチケットが格安です。全席完売でも収益は100万円程度ですが、赤坂区民センター・区民ホールの利用料は僅か1万円程度ですから、この価格が成り立つ様です。

 赤坂区民センター・区民ホールは400席程度ですが、客席に大きな傾斜がつけられとても見易い会場でした。とても公共ホールとは思えません。ただ座席は幅が少し狭いです。音響設備や照明設備は民間ホールに比べれば見劣るのでしょうが、会場が狭いので大規模な音響設備は不要ですし、ダンサーが踊るわけでもないので照明設備は普通の物で十分です。

 客席は女性客優勢。シアター1010同様、男性は全体の15%くらいしかいませんでした。客の年齢層の中心は50歳以上ですね。

 公演は20分程度の途中休憩を挟み、前半46分、後半55分程度でした。

 「目覚め」はネスカフェゴールドブレンドのCMで有名な曲をタンゴとして編曲したもの。小松亮太は「ダバダ」とあだ名をつけているそうです(笑)。演奏開始直後に客席の一部で騒動がありましたが無事収束。

 「小さな喫茶店」「エル・チョクロ」は1950年代にタンゴが世界的にブームになった時の有名曲。後者はアメリカで英語詩を付けて「Kiss Of Fire」としてリバイバルされた曲。

 ここでタンゴ講座コントラバス編を8分程。コントラバスが奏でるリズムの紹介がありました。タンゴ啓蒙講座ですが、私は三回目なのでちょっと退屈しました。

 「首の差で」はバイオリンの音色がいいですねぇ。

 バンドネオン講座。例によってアコーディオンとどこが違うかという初歩的なもの。

 「風の詩〜THE 世界遺産」は小松亮太が作った『THE 世界遺産』というテレビ番組のテーマ曲。さすがにバンドネオンがメインで聴かせてくれます。

 「グスコーブドリの伝記〜メインテーマ」はバンドネオンとギターのデュオで。デュオでの演奏はたぶん初めてで新鮮でした。

 「ジェラシー」はデンマークのバイオリニスト、ヤコブ・ゲーゼ(Jacob Gade)が作曲。バイオリニストの曲だけにバイオリンが本当に華やかです。近藤久美子が会場を練り歩いて演奏していましたが、演奏後に小松亮太が「踊り子さんに触れない様に御願いします」と言って笑いを誘っていました(笑)。

 「リベルタンゴ」は言わずもがなですね。演奏しないとクレームが来ちゃうという、アストラ・ピアソラ(Astor Piazzolla)の代表曲。各楽器にソロの見せ場があってそれぞれ素晴らしかったです。

 「1980年代」はピアニスト、オマール・バレンテ(Omar Valente)が作曲。1990年代、日本滞在中に赤坂のライブハウス「ノスタルヒアス」で演奏していて、小松亮太は彼と仲良くなったそうです。そして日本人に自分の曲を演奏して欲しいと楽譜をくれたとのこと。バンドネオンやバイオリンの哀愁のメロディも魅力的ですが、やはりピアニストの曲だけにピアノが緩急自在でドラマティックで素晴らしい。とても一曲とは思えない曲調です。2012年4月1日のブルーノート東京で初めて聴いて以来、私は大好きになりました。大貫妙子との共演アルバム「Tint」に収録されています。

 「オブリビオン」「アディオス・ノニーノ」はアストル・ピアソラ作曲。後者はピアソラが父への追悼に作った曲。

 「我々はあまりにも若かった」はレオポルド・フェデリコ(Leopoldo Federico)という半年前に亡くなった天才バンドネオン奏者が作曲した曲。80代にして名人芸だったそうです。バンドネオン、コントラバス、バイオリンで演奏。

 「我が街へのノクターン」はアニバル・トロイロ(Aníbal Troilo)作曲。アニバル・トロイロ楽団は若きアストル・ピアソラが所属し、そこで腕を磨いたそうです。楽曲は途中に詩の朗読が入っていて個性的ですが、個人的にはピンと来ないです(笑)。

 「エル・アランケ」はフリオ・デ・カロ作曲で、この人もピアソラに多大な影響を与えたそうです。古典タンゴなので楽曲がロマンティックであったり情熱的であったり重層的です。

 「ブエノスアイレスの冬」「五重奏のための協奏曲」はアストル・ピアソラ作曲。後者はタイトル通り各演奏者に聴かせ所満載でした。ただ少し曲が長い印象。古典タンゴや昔のジャズ(ビバップ)は短くても内容が濃厚で、個人的にはそういうのが好みなのです。

 アンコールは「ラ・クンパルシータ」。例によってメンバー紹介を挟みながらの大団円でした。

 定番曲でもアレンジを変えていますし、演奏時間も他のライブと同じで3000円は本当にお得なライブでした。

[過去のレポート]
 2012/04/01 小松亮太@Blue Note Tokyo
 2014/02/23 小松亮太 with Special Guest 大貫妙子@ビルボードライブ東京
 2014/12/12 小松亮太&オルケスタ・ティピカ@シアター1010

2015年6月7日日曜日

2015/06/07 伊勢崎駅→赤城山→沼田→八木原駅

走行距離 101.24km(伊勢崎駅→赤城山→沼田→八木原駅は92.95km)
走行時間 07:09:17(伊勢崎駅→赤城山→沼田→八木原駅は06:40:14)
平均速度 14.1km/h(伊勢崎駅→赤城山→沼田→八木原駅は13.9km/h)
最高速度 53.1km/h
使用車種 KHS F20-R



 東武鉄道シリーズ第四弾です。今回は伊勢崎駅から赤城山を南から北へ縦断、その後は利根川沿いを体力と時間のある限り南下するという計画です。とはいえ、一応渋川駅、高崎駅、前橋駅辺りをゴールと想定していました。赤城山と言えば、サドルに括り着けた輪行袋を落としてなくしたり、小沼に近い場所まで上りながらタイヤのサイドカットで走行不能に陥ったり、中腹の温泉で気分が悪くなったりと、なかなか相性の悪い山です。今回は無事に走ってイヤなイメージを払拭したいところです。

 なお、今回はGPSデータを飛ばしてしまいましたので、全ての画像に位置情報があるわけではありません。

 05:20、自宅を出発。05:45、草加駅発。07:44、伊勢崎駅到着。



 最初に伊勢崎駅に来た時は工事中でしたが、今では立派な駅舎です。でも北口駅前はお店も何もありません。



 群馬県道74号線から赤城山。収穫中の小麦の色が鮮やかでした。赤城山は晩秋から初冬に訪れていて、初夏の風景は初めてかも。

 三夜沢の赤城神社でトイレを借りて、いよいよ群馬県道16号線(大胡赤城線)を上ります。



 滝沢温泉分岐到着。気温19℃。平地は青空でしたが、16号線に入ると雨が降ってもおかしくない曇り空で、気温低めでした。



 この辺はまだ道路が広くて良いです。



 赤城温泉郷分岐に到着。気温15℃。ますます良い感じです。



 赤城山山頂へはこちらへ。冬期は閉鎖される道路です。



 冬期閉鎖されるだけあり、九十九折りは勾配がきつく道幅も狭く自動車には酷な道路です。自転車的には森の樹木が陽射しを遮ってくれるのでありがたいです。



 群馬県道16号線からうっすらと前橋市街が見えました。



 牛石峠に到着。ここから一旦なだらかな下りです。



 もう一度上り返し、八丁峠に到着。それにしても自動車も人も多いです。



 八丁峠のつつじ。

 大沼に向けて下り、ビジターセンターへ。いやぁ、観光バスも来ていますし、駐車場は自動車でいっぱい。こんな光景は初めて見たかもしれません。私が赤城山に来るのは晩秋から初冬でしたので人が少ないのです。先月初めて春に来ましたが、その時は夕方6時(笑)。どう考えても観光客がいない時ばかり来ていたんですね。しかし賑やかなのは良いのですが、赤城神社も人で溢れ、とても御参りできる状態ではありませんでした。駐車場入りする自動車が車道に溢れていましたし。そんなわけで大沼では何もせず、北麓へ抜けることを選択。



 外輪山を形成する五輪峠で、前橋市と沼田市の境です。道路を撮影した写真がピンぼけでこんな写真しかありませんでした。最近ピンぼけが多いなぁ… 目も老眼が進行していますし。

 県道251号線をぐわーっと下りて行きます。ここは以前は有料道路だったそうで、道幅が広くて走り易いです。自分の自転車も結構な速度ですが、バイクが恐ろしい速度を高度なテクニックで走っていました。

 標高750mの分岐を直進すると前回通った薗原ダムに続く道ですが、今回は左折して県道251号線をそのまま進みます。しかしここからがキツい。赤城山から猛スピードで下りてきましたが、後に掲載する走行ルート標高図の通り、結構な上り返しです。精神が一旦下りモードに入っていましたので心の切り替えができません(笑)。



 そんなわけで樹林帯の切れ目からは高い標高らしい良い景色が見えます。



 それでも下り始めると一気に進みました。沼田赤城線は沼田市と昭和村を通っていますが、ここの畑は凄いですね。赤城山を大々的に開拓して広大な畑が作られていました。そう言えば私がスーパーで買うほうれん草は赤城高原を謳っています(笑)。片品川の奥に見えるのは武尊山でしょうか? GPSデータがないので撮影位置に自信がありません。

 岩本駅近くの久呂保橋で利根川を渡り、国道17号線へ。国道17号線は利根川沿いで道が狭いのに幹線道路ということで大型車が多数走っており、自転車には全く楽しくない道路です。



 利根川の渓谷。渓谷にある道路ですから狭いのはどうしようもないです。



 ほんの短い距離を走りましたが、渓谷沿いの国道17号線は危険と判断。綾戸橋を渡り、対岸の県道255号線を走ることにします。写真は綾戸橋から撮影。

 しかし幹線道路ではない県道255号線は雨量が一定量を超えると通行止めになる林道の様な道路であり、狭い道をアップダウンさせられました。それでも3.5km程走って津久田駅付近まで来ると、道路も山の中という感じではなくなりました。



 赤城町樽で上越線を陸橋で跨ぎましたが、そこからの景色はなかなかのもの。これは方向的に子持山ですかね。



 榛名山。



 陸橋を下りるといちご園が多くありました。地図には「いちご団地」なんて表記があります。その中の一軒が道路沿いで営業していましたので、苺のジェラートを堪能。250円だったかな。疲れた体に冷たく甘いジェラートは最高の御馳走です。

 須田いちご園
 だんべー.com 須田いちご園

 大正橋を渡って渋川市街へ。国道17号線は相変わらず大型車が多いですが、平地ですので歩道が整備されており、私はそこを走行。それでも大型車ばかりの道路を走るのはあまり気持ち良くはないです。そんなわけで渋川伊香保ICを越えた所にあったセブンイレブンで休憩し、サイクリングの終了を決定。



 以前から気になっていたスカイテルメ渋川という温泉に向かいました。建物が面白い形状です。温泉は二階にあり、赤城山と榛名山を望めます。料金が510円と安いのも嬉しいです。

 内湯は広く、露天風呂もまぁまぁの広さでしたが、露天風呂は湯に浸かると景色が見えないのが残念。こちらから景色が見えると言うことは山からも風呂が見えちゃうということですから仕方ないのでしょうが。

 スカイテルメ渋川



 スカイテルメ渋川を出ると麦畑の奥に夕陽に沈む榛名山が見えました。

 景色はのどかですが、帰りの列車の都合上ここからダッシュ(^^;。温泉で最後の体力を使い果たしたのに… 駅に近づくと駅舎が線路の反対側とわかり、踏切を急いで探しました。発車5分前くらいに八木原駅に到着。18:36、八木原駅発。吾妻線、両毛線で伊勢崎駅へ。東武鉄道で草加駅へ。21:37、草加駅着。帰宅は22:10でした。



 走行ルート標高図。大胡赤城線の勾配がエグイです(笑)。でも前半ですのでそんなにきついとは感じません。一回下ってからの上り返しの方が厳しかったです。カシミール3Dによると累積獲得標高は2600m。

 最初の頃は山頂の大沼に辿り着くだけで夕方になり体力ヘロヘロになっていたのに、今は更に北に下りて赤城山をグルッとほぼ周回できる様になったのは嬉しいですねぇ。国道17号線の道路事情が良ければ完全に周回できたのにと思うと少し残念です。初夏とはいえ気温があまり高くなく、沢山上って沢山走れて、コンビニの菓子パンばかりだった食事以外は満足度の高いサイクリングでした。赤城山に対する相性の悪さも少し払拭できました。

所用経費
 東武鉄道 草加→伊勢崎 881円(株主優待乗車券 IC正規料金は1059円)
 JR吾妻線・両毛線 八木原→伊勢崎 496円
 東武鉄道 伊勢崎→草加 881円(株主優待乗車券 IC正規料金は1059円)

2015年5月30日土曜日

2015/05/30 新藤原駅→日塩もみじライン→会津高原尾瀬口駅

走行距離 69.4km(新藤原駅→日塩もみじライン→会津高原尾瀬口駅は61.23km)
走行時間 04:58:12(新藤原駅→日塩もみじライン→会津高原尾瀬口駅は04:32:11)
平均速度 13.9km/h(新藤原駅→日塩もみじライン→会津高原尾瀬口駅は13.4km/h)
最高速度 52.7km/h
使用車種 KHS F20-R



 東武鉄道シリーズ第三弾です。今回は東武鉄道北端の新藤原駅から日塩もみじラインを走り、更に北上して福島入りを狙います。



 05:05、自宅出発。05:25、草加駅発。08:02、新藤原駅到着。3時間かかりましたが、2.5時間は電車に乗っている時間ですのでほとんど疲れません。

 08:19、サイクリング開始。国道121号線を北上します。



 08:37、日塩もみじライン藤原料金所に到着。料金は出口で支払います。



 どこまでも上って行く様な坂と青い空。日塩もみじラインはそこらの林道と異なり有料道路ですので、道幅は広く路面も綺麗です。



 鬱蒼とした森の中に見える橋は川治温泉の橋ですかねぇ。



 もみじラインというだけあり、道の両端には各種の楓が見られました。木の案内表示もあって親切です。



 秋でもないのにこんな色の楓も。



 日塩もみじラインはカーブの番号表示もカエデです。



 10:18、富士見台駐車場に到着。



 左奥は女峰山だそうです。富士山は見えませんでした。



 10:27、峠の茶屋に到着。林道の茶屋は廃業が相次いでいる印象ですが、こちらは有料道路にあるせいか健在。窓際の席ですと白滝が見えます。



 まいたけ天もりそば。1300円だったかな。天婦羅は野菜たっぷり。抹茶塩もいいですが、私は出汁に浸けて食べるのが好きです。蕎麦も喉越し良くて美味でした。このお店は標高1170mくらいにある為、蕎麦が来るのを待っている間に体が冷えてしまいました。油断。



 白滝。他に観光客がいて、写すのはこれが精一杯。



 茶屋からエーデルワイススキー場手前辺りは尾根筋にあたり、勾配も緩やかで走行も軽やか。高原の涼しさ満点で、下るのがイヤになります(笑)。



 スキー場の先から那須塩原で、道は本格的に下りになり1300mから600mまで下ります。



 塩原料金所。下り始めると早いです。自転車の料金は50円!!(笑)

 料金所を過ぎた辺りは新湯で共同浴場等もありかなりそそられましたが、風呂に入るにはまだ先は長いので我慢です。



 更に下ると森の切れ目から塩原の集落と弥太郎山が見えました。山肌に刻まれた県道266号線のギザギザぶりが私を誘います(笑)。



 箒川沿い国道400号線湯の香ラインを西に進みます。写真は振り返って撮影。



 この箒川がかなり綺麗で、下界の暑さもあって川遊びしたい欲求に駆られました。



 湯の香ラインは栃木県と福島県の県境にあり、かなりの辺境。民家はほとんどありません。



 標高600mですが、下界は暑いです。しかもこの後は200m程度上らされました。



 湯の香ラインを見下ろして。だいぶ上ってきました。

 尾頭トンネルを抜け、しばらく下ると野岩鉄道と並走する国道121号線に合流。上三依塩原温泉口駅へ寄ってトイレを拝借。ここから南下すれば新藤原に戻れますが、今回は更に北上して福島入りを目指します。



 不動滝。国道から見下ろしているだけなのに、なかなか立派な滝に見えます。下りて見上げたら迫力あるでしょうね。



 不動滝を500m程過ぎると野岩鉄道男鹿高原駅への道が分岐。1.5車線程度の細い道です。今回は男鹿高原駅を訪れてみるつもりでした。



 カーブした先は広々とした場所。ヘリポートもありました。この道路周辺に民家は全くありません。更にその先に鉄道の変電所がありました。



 国道の分岐から650mで男鹿高原駅に到着。秘境駅と言われる駅です。Wikipediaによると、2012年の乗車人員は365人。一日に一人しか乗車がないのです(笑)。凄まじい… この道の手前の国道121号線周辺にも、民家は数軒しか見当たりませんでした。

 Wikipedia 男鹿高原駅



 駅から先は砂利道となりゲートで封鎖されていましたが、そのまま杣道となる様です。



 駅入口の通路にあった自転車。えーと、通勤等に使われている自転車でしょうか?(笑) 前述の通りこの近辺に民家はありませんので、自転車でないと駅まで来るのは大変です。しかもここは熊も出没する辺鄙な場所ですので、歩いては移動したくないでしょうね。



 通路に貼ってあったお知らせ。自ら秘境駅を名乗っています(笑)。ホームの待合室にも新聞に載った秘境駅記事が置いてありました。



 会津高原尾瀬口方面。奥に長さ3kmに及ぶ山王トンネルの入口が見えます。ホームは鉄骨製で古びたり鄙びたりという印象はないです。



 新藤原方面。



 名称通り、標高が高い場所にあります。



 入口通路から線路を見下ろして。道路に比べて線路が下にあるのがわかります。右側の道路は山の中へ続いていますが、たぶん登山道レベルでしょう。

 この駅は建物は古めかしくないですし、電車一本で浅草に繋がっていて「秘境」とは縁遠い感じはします。しかし駅のホームでは虫と鳥の音色しか聞こえませんし、駅から出れば道路はすぐに山に繋がっています。そういう点では秘境駅と言われるのも納得です。



 男鹿高原駅を出発し、国道121号線に復帰。3km程走ると山王トンネルに到着。実は数年前から私はここに来たかったのです。いやトンネルではなく、旧道があるらしいのです。但し廃道になって久しいらしく、薮化している箇所もあるとか。Super Mapple Digitalの表示では破線の登山道扱い(笑)。今回は入口こそ気付きませんでしたが、確かに山の上の方に道があるのは確認しました。来年あたり突入してみますかね。



 山王トンネルを抜けると念願の福島県!!



 更に進んで。ひたすら山の中。

 そして丁字路へ。右折すると会津田島方面。左折すると会津高原尾瀬口駅方面。会津鉄道に沿って左折します。



 山をバックに可愛らしい会津鉄道の列車。



 3km程走ると会津高原尾瀬口駅が見えましたが、スルーして更に100mちょっと進んで夢の湯へ。事前の調査では露天風呂があるということで行ったのですが、日帰り湯は内風呂だけなんですかね。流し場は5個か6個で、大きな窓から荒海川と山が見えました。鄙びた景色は素敵です。ただ虫が入らない様に窓は固定されていて開けられませんでした。その為サウナとは言いませんが室内は結構暑いです。湯は掛け流しで嬉しいのですが、室温が暑い上に湯も少し熱く、長居は無理の様な気がしました。露天風呂で涼みながらのんびり温泉に浸かりたかったです。

 御宿夢の湯



 温泉から駅まで300mも離れてませんので、時間ギリギリまで温泉に入っていました。しかし駅の入口がわからず少し焦りました。この建物の中の階段を上るんですね。



 16:23の列車に乗車。野岩鉄道は会津高原尾瀬口駅と新藤原駅を結んでいますので、今回の乗車で完全制覇(笑)。



 野岩鉄道に乗車中、川治湯元駅付近の鉄橋から撮影。下の細い橋が架かる川の合流部分に前回訪ねた薬師の湯がありました。その時も野岩鉄道の鉄橋を「高いなぁ」と思いながら見たのですが、上から見てもその高さがわかります。野岩鉄道はトンネル部分がかなり多く、また男鹿川を渡る鉄橋も多く、ローカル線にしては設備投資がかかりすぎの様な… 実際に酷い赤字っぷりみたいです。私が乗った列車も10人は乗ってなかったですし。

 19:55、草加駅到着。乗り換えこそ一回ですが3.5時間かかりました。さすがに福島から普通列車で帰るのは大変です。草加駅から自走し、帰宅は20:30でした。



 走行ルート標高図。日塩もみじラインは尾根筋の平坦部分が長いと思ったのですが、意外にそうでもなかった様です。勾配が緩くなった区間で安心しちゃったかな。感覚が麻痺していますね(笑)。

 今回は日塩もみじラインの走行、福島県入り、野岩鉄道乗車、秘境駅の男鹿高原駅訪問をテーマにしていましたが、無事全て行えました。暑い一日でしたが日塩もみじラインは標高が高く涼しくて快適でした。下界に下りてからの福島県入りはやや暑さにやられましたが、温泉に入って汗を流してさっぱりした状態で帰ることができました。ここ数年行きたいと思っていた秘境駅にも行けました。走行距離こそ少なめですが、今回はいろいろテーマをこなせて大満足です。

所要経費
 東武鉄道 草加→新藤原 881円(株主優待乗車券 IC正規料金は1358円)
 野岩鉄道 会津高原尾瀬口→新藤原 1070円
 東武鉄道 新藤原→草加 881円(株主優待乗車券 IC正規料金は1358円)
 日塩有料道路 50円