2014年8月30日土曜日

Blue Note Record’s 75th Anniversary Year BLUE NOTE plays BLUE NOTE

 ブルーノートレコード75周年記念と銘打った、日本人奏者によるライブ。オルガンのKANKAWAが出演するので行こうか悩みましたが、土日は出掛ける可能性があったので予約しなかったんですよね。ラッキーなことに2ndステージをUSTREAMで配信してくれたので鑑賞。靴擦れのせいで左足中指が痛いので出掛けられないし。

[日時]2014/8/30(土) 20:00開演(2nd set)
[会場]ブルーノート東京
[料金]¥6,800(USTREAM視聴につき無料)
[時間]1時間30分
[公演タイトル]Blue Note Record’s 75th Anniversary Year BLUE NOTE plays BLUE NOTE
[出演者]
 Naoko Terai [寺井尚子] (vln)
 KANKAWA [KANKAWA] (Hammond B-3 Organ)
 Nami Kano [加納奈実] (alt sax)
 Akihiro Nishiguchi [西口明宏] (tenor sax)
 Reiko Yamamoto [山本玲子] (vib)
 May Inoue [井上銘] (g)
 Sumire Kuribayashi [栗林すみれ] (p)
 Yasuhiko "Hachi" Sato [佐藤“ハチ”恭彦] (b)  Yuto Maseki [柵木雄斗] (ds)
 Takahiro "Matzz" Matsuoka [松岡 "matzz" 高廣] (per,mc,dj)
[曲目]
 01.When Johnny Comes Marching Home
 02.Blues Walk
 03.The Preacher
 04.Song From The Old Country
 05.Cantaloupe Island
 06.Cool Struttin'
 Enc1.Blue Bossa
 Enc2.Watermelon Man

 ブルーノート東京該当ページ
 ブルーノート東京ライブレポート
 USTREAM Blue Note Tokyo

[感想]
 ブルーノートの代表曲は多いけど、どれも外れなしと言える選曲。前半3曲がKANKAWAグループ、後半4〜6が栗林すみれと寺島尚子グループ、アンコール2曲は全員という構成。KANKAWAのハモンドオルガンはさすがですねぇ。そのうちどこかのライブに行こうと思います。ブルーノートでやってくれればベストですが。ちょっと異色なのは「Song From The Old Country」で、これは明らかに80年代のマウント富士ジャズフェスティバルを体験した中高年向けだと思います。実際ブルーノートはその世代の客が多い。アルトの加納奈実なんて産まれる前の話ですなぁ。寺井尚子はアグレッシブでしたが、ピアノの栗林すみれは作曲者のDon Pullenみたいにもっと弾けて欲しかったです(笑)。

 無料で楽しめたのはラッキーでしたが、オルガンとヴィブラフォンという私のジャズ二大楽器が出演なのだから、やはり行けば良かったなと少し後悔。





 マウント富士ジャズフェスティバルでの「Song From The Old Country」。前者は特に日本人の度肝を抜きました。この演奏で彼らのマウント富士での人気が確定し、その後も来日しました。

2014年8月18日月曜日

INCOGNITO@Blue Note Tokyo

[日時]2014/8/18(月) 19:00開演(1st set)
[会場]ブルーノート東京
[料金]¥9,000
[時間]1時間24分
[公演タイトル]INCOGNITO -35th Anniversary Tour- with special guest MAYSA
[出演者]
 Jean-Paul "Bluey" Maunick [ジャン・ポール "ブルーイ" モニック] (g)
 Maysa [メイサ] (vo)
 Tony Momrelle [トニー・モムレル] (vo)
 Vanessa Haynes [ヴァネッサ・ヘインズ] (vo)
 Katie Leone [ケイティ・レオーネ] (vo)
 Matt Cooper [マット・クーパー] (key)
 Francis Hylton [フランシス・ヒルトン] (b)
 Francesco Mendolia [フランチェスコ・メンドリア] (ds)
 João Caetano [ジョアン・カエタノ] (per)
 Sid Gauld [シド・ゴウルド] (tp)
 Nigel Hitchcock [ナイジェル・ヒッチコック] (sax)
 Alistair White [アリスター・ホワイト] (tb)
 Francisco Sales [フランシスコ・サレス] (g)

[曲目]
 01.PARISIENNE GIRL
 02.HATS (MAKES ME WANNA HOLLER) [vo.Tonny]
 03.SILVER SHADOW [vo.Vanessa]
 04.HANDS UP IF YOU WANNA BE LOVED [vo.Katie]
 05.DEEP WATERS [vo.Maysa]
 06.TALKIN' LOUD [vo.Maysa]
 07.STILL A FRIEND OF MINE [vo.Maysa , Tonny]
 08.COLIBRI [vo.Maysa]
 09.PERCUSSION & DRUM SOLO
 10.GOOD LOVE [vo.Katie]
 11.AS [vo.Tonny]
 12.EVERYDAY [vo.Vanessa]
 EC.DON'T YOU WORRY 'BOUT A THING [vo.Maysa]

 ブルーノート東京該当ページ
 LIVE REPORTS@ブルーノート東京
 LIVE REPORTS@モーションブルー横浜

[感想]
 インコグニート結成35周年記念ということで、かつてインコグニートの顔であったボーカリスト、メイサを迎えてのライブ。そのせいもあって立ち見が出る満員で、会場は狂乱の坩堝(笑)。私は2009年から2012年まで毎年ブルーノート東京のライブを見ていましたが、飽きて来たのか、ボーカリストのせいでパワーダウンを感じたのか、2013年は6月と12月の公演に行きませんでした。今回は久しぶりの参戦ですが、ここまで満員なのは久しぶりの様な。

 『こんばんは。ここに来れて嬉しいです。35周年記念ライブ。ありがとうございま〜す。』とブルーイの日本語挨拶でスタート。35周年を記念して、1979年のロンドン、インコグニートの初期に戻ります。後はヒットパレードの連続で、ひたすら盛り上がりました。相変わらず「Morning Sun」がないのは残念でしたが、艶やかなメイサのボーカルときらびやかなサウンドを堪能できました。トニー・モムレルの復帰も良かった。この人のボーカルも色気があります。ヴァネッサ・ヘインズは相変わらず爆弾ボーカル。パンチありすぎ。新参加のケイティ・レオーネもパンチ系ですね。個人的には艶っぽいボーカルに不足を感じていましたので、今回のメイサ参加は大歓迎でした。

 フランシスコ・サレスは前座でソロギターを演奏しましたが、本編でもギターで参加していました。ソロは環境音楽的なギターでしたが、「AS」ではロック的な荒々しいギターソロを披露していて好感。いろいろできるみたいですね。

 リズム隊はもう踊らなくなったんですかね。サックス、トランペット、トロンボーンの三人が合わせて踊る姿は名物だったんですが。楽しみにしていたんですけど。

 以下、ブルーイが話したエピソード。

 「DEEP WATERS」演奏前に話すブルーイ。『まだ作曲家として駆け出しの頃、チャカ・カーンやアレサ・フランクリンを想像しながら曲を書いていたんだ。素晴らしいボイスの彼女達を思いながらね。そして素晴らしい声の持ち主を迎える夢がかなったのさ。メイサだ。』で、メイサ登場。

 「COLIBRI」の最後の部分で曲を止めて話し出すブルーイ。『1999年にメイサと来日した。翌日に東京公演を控えて大阪にいた時、メイサが予定より三ヶ月も早く出産してしまったんだ。赤ちゃんが「僕は日本人になろうと決めた。大阪で産まれよう」ってね。赤ちゃんは知っていたんだよ。大阪は世界一素晴らしい未熟児出産の施設が整った病院があるってね。赤ちゃんは900gだった。(手で形を作りながら)こんなサイズ。だから赤ちゃんは日本人なんだよ。そして今、その子が14歳にして生まれ故郷に戻って来たよ。子供登場。大阪の子供だから大阪弁がわかるんだよ。「儲かりまっか」「ボチボチでんな。」(ボケ)。赤ちゃんのパパはインコグニートのパーカッショニストだったんだ。』ということで、メイサの子供もそれっぽくパーカッションで参加で曲へ戻る。

 9曲目のPERCUSSION & DRUM SOLO後、二人を紹介するブルーイ。『ジョアン・カエタノ、フロムマカオ。チャイニーズですよ。インコグニートは全世界の音楽家が参加してくれているんだ』。マカオはポルトガル領だったのであからさまにポルトガル系の白人男性なんですが(笑)。それでもイギリス、中南米、北米、イタリア、中国と広い国籍陣であることは確か。






アンプリファイド・ソウル[CD] / インコグニート

2014年8月16日土曜日

H ZETTRIO@すみだストリートジャズフェスティバル2014

[日時]2014/08/16(土) 15:22頃
[会場]錦糸公園
[料金]無料
[時間]1時間4分
[出演者]
 H ZETT M (key)
 H ZETT NIRE (b)
 H ZETT KOU (ds)
 
[曲目]
 01.黄昏ウィークエンド
 02.PARTY TIME
 03.HAVE A NECE DAY!
 04.WE WILL ROCK YOU
 05.Kids song
 06.パノラマビュー
 07.LOVE AND PEACE AND SWEETS
 08.MY PACE(原曲:Heigh-Ho)
 09.みんなのチカラ
 10.YOU

 すみだストリートジャズフェスティバル

[感想]
 すみだストリートジャズフェスティバルを知ったのは開催10日前くらい。無料ライブなのにT-SQUAREなんて大御所まで出演するのに驚きましたが、それ以上に驚いたのはH ZETTRIOの出演。昨年12月にブルーノート東京で見た時は感動しました。そんなわけで真夏の昼間の野外という最悪の環境ではありますが行ってみることにしました。

 生憎の曇天で暑さはないのですが、代わりに雨が心配な天気。開演予定時間の15:10ではまだリハーサルをしていました。2分くらいの短い時間でしたがPE'Zの「Akatsuki」が聴けてラッキーでした。

 開演は15:22頃。H ZETTRIOは野外フェスでも最初はスローテンポな「黄昏ウィークエンド」で開幕なのね。ご機嫌なテンポの「PARTY TIME」からいよいよパーティ開始。速弾きのキーボードソロをやったと思えば、超絶スローペース演奏でのキーボードとベースの交換とか、盛り上げ方が抜群。「HAVE A NECE DAY!」の後、『私たちはヒイズミマサユ機とニレハラマサヒロと航の三人組とは全く関係のないH ZETTRIOでございます』というMCで観客爆笑(*1)。更に晴れ男と紹介されたH ZETT NIREが『自分たちの演奏パワーで天気を持たせます』と約束。しかし直後に『しかしモントルーでは3日間雨でした』と笑いを誘っていました。この三人は朴訥ながら笑いのセンスがあります。「WE WILL LOCK YOU」はウッドベース音が最高。そこからの超絶速弾きキーボードに快感。この曲の途中で雨が強くなり、H ZETT KOUが「晴れ男どうした」と叫んで観客爆笑(笑)。私も用意の雨合羽を着込みました。「パノラマビュー」ではイントロの直後にH ZETT Mが「土砂降りやん、これ」と嘆いて観客爆笑(笑)。雨でキーボードが濡れるにも構わずキラキラした演奏。曲後スタッフに「雨大丈夫ですか?」と問われると『だいじょうぶですよ〜 お客さんが濡れているんで我々も濡れないと。むしろ前に出ます』と応じる三人。例によってぐだぐだな告知の後、『H ZETTRIO、こんな感じでやってますので、ご理解とご贔屓をお願いいたします』と笑わせていました。「みんなのチカラ」の曲中でメンバー紹介。最後はしっとりと「YOU」。これが天気で夕暮れ時だったら最高にロマンティックだったんですけどね。実際は雨でズブ濡れ(笑)。

 終演後サイン会がありましたが、グダグダしていたら早々にCD売り切れ!! いたたたた。雨合羽を着込んでいるとはいえだいぶ濡れましたし、立ちっぱなしで疲れましたし、CDは買えないとモチベーションダウン。そんなわけで雨は小降りになっていましたが、H ZETT Mが出演する夜のドリームセッションは見ずに撤退しました。

 雨が非常に残念でした。特にフェスに慣れてない人達が傘を差しちゃってステージが見えない… 野外ステージは基本雨合羽です。それでも無料で一時間のステージを楽しめたのですから満足です。H ZETTRIOの演奏は本当に楽しいですよ。モントルージャズフェスティバルやフジロックフェスティバルに出演で知名度が飛躍的に上がっている感じです。今が旬です。

(*1)PE'Zのリズム隊の三人ヒイズミマサユ機、ニレハラマサヒロ、航がH ZETTRIOの正体と言われているが、本人達はぼんやり否定している(笑)。



 リハーサル。この時は雨は降っていなかったのですが…



 同じくリハーサル。この後iPadも濡れる惨事に。



 青鼻のH ZETT Mが煽る。



 演奏開始。



 踊りの様なポーズに客席の応援団扇のコラボで、ジャニーズみたいな写真になりました(笑)。



 帰りの蔵前橋の上で撮影。こんなに晴れてしまうとは。ドリームセッションを見てくれば良かったなぁ。


 公式動画「みんなのチカラ」~「ぼくをみていた」performance by H ZETTRIO