[日時]2010/02/10(水) 19:00開演
[会場]ブルーノート東京
[料金]¥8,400
[時間]1時間20分
[出演者]
Booker T. Jones(organ, g, vo)
Troy Gonyea(g)
Vernon Black(g)
Jeremy Moses Curtis(b)
Darian Gray(ds)
[曲目]
01.Pound It Out
02.She Breaks
03.Green Onions
04.Born Under A Bad Sign
05.Jamaica Song
06.The Dock Of The Bay
07.Hold On I'm Comin'
08.Ain't No Sunshine
09.Potato Hole
10.Soul Limbo
11.Hip Hug Her
12.Time Is Tight
13.Hang 'Em High
正直に告白すると、私はこの方を知りませんでした(笑)。私はジャズが基本なのでソウル系はわからないんです。ブルーノートのサイトでスケジュールを見て、その音楽をiTunes等で試聴しているんですが、その時に引っかかったのが「Green Onions」でした。このオルガンの格好良いこと!! インストということもあってジャズに近いですし、これは一度聴いてみようと思ったのです。
観客の入りは6〜7割程度。天気が悪いこともありますし、音楽界への貢献度の割に日本ではメジャーではないですからね。私も知らなかったし(笑)。でもゆっくり座って見られて安心でした。
まずは登場のソフト帽姿からして格好良すぎです。正装というわけではないのに上品で。どっかのオリンピック選手も見習おうよ(笑)。
1は新作アルバム「Potato Hole」から。当該アルバムは2010年グラミー賞ベストポップインスツルメンタルを受賞。ギターの分厚いロック調の曲で、いまいち肩透かし。とはいえ、悪い曲や演奏というわけではないです。ソウル系を想像していたのに違っていただけで。
2も同じく同アルバムから。こちらの方がソウル寄りで好み。
3は1962年、デビューアルバム収録曲。彼が18才(高校生!!)の時に発表したという古の名曲。先ほども書きましたが、この曲を聴いてショックを受けてライブ鑑賞を決めたので、生で聴けたのは感動でした。
4は1967年、アルバート・キング(Albert King)の同名アルバムに収録された曲で、Booker T.が作曲。タイトルからモロわかりな内容ですが、不運な男の嘆き節をBooker T.が歌い上げてます。如何にもR&Bという内容ですなぁ。渋すぎ。
5は「午後の紅茶」のCM(サーフィン篇)のBGMに使用された曲。滋味溢れる曲です。前曲と違って爽やかに歌います。
6は1968年、オーティス・レディング(Otis Redding)のヒット曲。私はロックに詳しくないのですが、以前忌野清志郎がオーティスの故郷を巡るテレビ番組があって、この曲は知っていました。歌詞は曲調同様ちょっと寂しい内容。固有名詞の一部を「Tokyo」に変えてサービスしていました(笑)。観客は途中から口笛を要求されたのですが、シャイな日本人には難しく、ちょっと苦笑になってしまいました。
7は1966年、Sam & Dave(サム&デイブ)のヒット曲。ブッカー T.がバックバンドを担当。途中でラップが入って新しさを演出。
8はビル・ウィザース(Bill WITHERS)のアルバム「JUST AS I AM」収録曲。ブッカー T.がプロデュース。切ない歌詞とメロディで、切々と歌います。
9は新作アルバム「Potato Hole」から。分厚いギターに渋いオルガンの絡み具合が最高。格好良いなぁ。
10は1968年のオリジナル曲。ラテン調の爽やかなメロディの名曲。最初のうちはちょっと懐かしい感じで盛り上がりに欠けるかなと思わせつつ、途中からドライブがかかって最高潮で終了。大盛り上がり。うまいなぁ。
11は同名タイトルのアルバムが1967年発売。ベースのうなりが格好良いです。
12は映画「Uptight」のサウンドトラック。ブッカー・T&ザ・MG'sが担当。最初はフランス映画かと思わせる寂しげな始まりで、途中から一転太いベースサウンドの上をギターとオルガンが自在に絡み合います。
13はアンコール。西部劇映画「Hang 'Em High」(奴らを高く吊るせ!)の音楽。1968年発表。ギターが吼えまくりです(笑)。
そんなわけで、トータル1時間20分、古い曲から新譜までいろいろ演奏してくれました。古い曲も古さを感じさせないアレンジがありました。新譜は結構ハードな演奏で想像と全然異なりましたが、これはこれで楽しい。ハモンドオルガンの音色は癒されますなぁ(^^)。演奏自体は大満足の内容で、珍しくビールも進みました。
帰宅後調べてみると、私が産まれる前の1962年から既にヒット曲を発表し、ソウル系の音楽を支えてきたお方の歴史ぶりに驚嘆です。教会での演奏で鍛えられ、18才でデビューしながらも大学でクラシックを学ぶ。ディープな黒人音楽であっても抑制されている感があるのは、その経歴と人柄故ですかねぇ。
でもひとつだけ気になるのはお値段。帰宅して調べてみると、アメリカやイギリスのライブで3500円くらいなんですよ。5000円くらいなら気軽にもっとお客さんが入ると思うんですけど。日本は高いぜ。
[参考サイト]
ブルーノート東京と公式サイト以外はYouTubeから映像を拾ってみました。
ブルーノート東京該当ページ
ブッカー T.公式サイト
Booker T & the MG's - green onions
Booker T , Born Under A Bad Sign, The Triple Door, Seattle, WA 5 18 09
Jamaica Song(蒼井優 午後の紅茶サーフィン篇60秒ver)
Booker T. & The DBT's "Sitting On The Dock Of The Bay" Live 9/3/09
Sam & Dave - Hold On I'm Comin'
Bill Withers - Ain't No Sunshine
Booker T. & the MG's Soul Limbo
Booker T & the MG's - Hip Hug Her
Booker T & The MGs "Time is Tight" (live)
Booker T. & the MG's - Hang 'em high
忌野清志郎 トランジスタ・ラジオ / with Booker T. & the MG's '92
忌野清志郎はオーティス・レディングの大ファンということで、Booker T. & the MG'sと競演していたんですね。
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