走行距離 125.8km(自宅⇔草加駅を含まず。以下同)
走行時間 07:55:34
平均速度 15.8km/h
最高速度 45.7km/h
使用車種 KHS F20-R
2015年の5月から6月にかけて、東武鉄道の優待乗車券を使って4回も輪行しています。今回久しぶりにヤフオクで優待乗車券を入手しましたので、また輪行で栃木県を廻ってみました。実は栃木県にはその時の宿題が残っていました。
2015年5月30日に日塩もみじラインを走った際に見かけた風景。右に塩原温泉郷が見えますが、問題は左の山肌。弥太郎山に刻まれたジグザグのライン。巨大な九十九折り。あまりにインパクトが強過ぎて、いつか走りたいと思っていたのです。
2015/05/30 新藤原駅→日塩もみじライン→会津高原尾瀬口駅
調べてみると、塩原と那須を繋ぐスカイラインとして塩那道路が計画されたとのこと。しかし標高1000m以上の部分だけでも延長40kmにも及ぶまさに天空の道は、社会情勢や環境に対する意識の変化があって計画が頓挫。現在は県道266号線として塩原側は弥太郎山の麓から土平園地まで通行できる道のみが存在しているとのこと。そしてこの道路、漫画『頭文字D』の18〜20巻での対戦コースなんですね。しかもそこへ行くにのに前回と同じ日塩もみじラインを走るのは面白くありませんので、八方ヶ原を越える県道56号線を走ることにしましたが、ここも『頭文字D』の20〜21巻での対戦コースという(笑)。意図せぬ聖地巡礼となりました。
04:47、自宅出発。コンビニで食料調達。05:23、草加駅発。
下今市到着。しかし到着直前に地図を見ていて、新高徳駅の方がほんの僅かだけど走る距離が少ないことに気づきました。八方ヶ原と中塩原板室那須線の二つのヒルクライムで獲得標高が2000mを超える本日。できれば前半は楽をしたいのでと、降車せず新高徳駅へ行くことに。が、発車してから気づきました。この列車、日光行きじゃん!! 新高徳へは新藤原駅へ向かわねばならないのに。がっくし。距離を短くするつもりが長くなっちゃいました。後半に影響しなきゃいいけど…
7:28、上今市到着。下車すると陽射しが強く、降車駅のミスが後半に効いて来そうな感じ… 後ろは女峰山等の日光連山。
並木大橋から大谷川。中央に丸っこい男体山が見えます。
国道461号線(日光北街道)を東進すると、左手に小さな山が見えました。実は富士山(笑)。この道路のもう少し先にも右手に富士山があります。全国にいくつ富士山があるんでしょうか。富士山巡りサイクリングというのも面白いかも。
ちゃんと浅間神社もありました。巨大草鞋が木に吊るしてあります。「こんな草鞋を履く大男がいる。悪者は近寄るな」と、厄除けの意味があるとのこと。
栃ナビ! 厄除け大わらじ奉納
自転車を置いて少し登ってみましたが、蜘蛛の巣が張っていたので適当な所で戻りました。意外に急な登山道でした。
矢板交差点で栃木県道30号線へ。八方ヶ原のある高原山が見えますが、随分遠いです…
左折する交差点を直進してしまうミスがあり、引き返したので往復4kmの無駄。まだ平地なのが救いでした。
09:45、泉の交差点から栃木県道56号線のヒルクライム開始。
道路が南東から北西に延びている為、午前中は陽射しが直射してきつかったです。それでも標高が上がれば気温も下がり、きついながらも頑張れます。
11:42、飲料水空っぽで、山の駅たかはら到着。駐車場も車でいっぱいの大繁盛。矢板市のロゴ入りシャツを着た方々が整理に当たっていました。トイレに入り、ペットボトルで水の補給。
バニラとスカイベリーのミックスソフトクリームがうま〜 380円也。
12:00、再出発。
500mくらいはこんな感じの平坦道路。それが過ぎるとダウンヒル。いずれにせよ高原ですので、涼しくて快適。
下っていくと4連ヘアピン、『頭文字D』ではスネークヘアピンと呼ばれる場所へ。一段下の路面が見えていますが、もの凄い山の中に自動車なら3台くらい並走できそうな広いコーナー。そして道路の端に異様な汚れ。
今撮影している場所も端が汚れています。
汚れはこれ。タイヤのカスが大量に撒き散らされていました。ここまでの車道でもタイヤ痕はありましたが、ここは本当に酷い。漫画同様、攻め込んでいる自動車が沢山いるんでしょうね。
スッカン沢に架かる雄飛橋まで下りで、そこから再度の上り。スッカン沢は滝の名所らしく、駐車場どころか橋にも自動車がたくさん停まっていました。しかしここからスネークヘアピンを見上げなかったのは失敗。ダウンヒルなんで後ろの景色に疎いんですよねぇ。
雄飛トンネル。『頭文字D』でブラインドアタックが仕掛けられた場所ですね。
12:40、雄飛トンネルから1.2km程進むと、待避所らしきスペースがあったので自転車を止めて横になっちゃいました。ヒルクライムに疲れた所で寝るのは本当に幸せ。地図で見ると広い尾根で平坦になっているので待避所のスペースが取れているんですね。10分程完璧に寝入っていたみたい。体を蟻が這う感触で目覚めました(苦笑)。
頭文字Dの旅 八方ヶ原
このサイトの記事を見たら、どうやらバトルの折り返し点で寝ていたらしいです(笑)。(21巻P.115)
13:02、再出発。尾根に上ったということは、ここからまた下り。ここからは狭い道路が続きました。
7km程下ると国道400号線に突き当たり、県道56号線は終わりです。ここでは右手に立派な建物が見えたので思わず撮影。栃木県医師会塩原温泉病院だそうです。眼下に鹿股川と箒川が流れていて絶景。リハビリもやっているみたいなので、栃木で事故に遭ってリハビリが必要になったらこんな所に入院したいです(笑)。温泉街も近いし理想的でしょう。
国道400号線を西へ向かいます。
13:51、八幡橋に到着。これこれ、私が再会したかったのは。
なんという上り方。写真右の中央あたりに見えるコンクリートの向こうに道は続いています。なんと強引な道の付け方。
しばらく進むと、こんな標識が。7.1km先のゲートからは歩行者さも入れない道路です。ゲートの手前まですら、通行は4月22日から11月30日限定で、しかも夜間は閉鎖されてしまう。夜間閉鎖はそれこそ走り屋対策ですかねぇ。
14:10、第一ゲートに到着。18時までに下りてこないと閉められてしまいます。
標高765m。箒川を挟んだ対岸に、こんもりした台地が見えます。
標高880m。路面が波打っています。勾配がえぐいので道路のアウト側を上りました。
こんな急角度の曲がりは小曲がりじゃねーよと言いたい。古い標識なので通行止区間の表示も残っています。それにしても「鬼」って何だろう? 誰かが貼り付けたのかな。ヒルクライム中は暑いので確かめもしませんでした。
この直射日光!! 南に面しているので日当たりが良すぎです。真夏だったら絶対上らない。
標高1075m。先程は見えなかった台地の上面が見えてきました。
アップ。ハウス農場みたいなものが見えます。段差のある高原で、面白い地形です。
更にズームアップすると、八幡橋が見えました。さっきはそこから、こちらの九十九折りを見ていたわけです。
高低差がハンパないです。最初の通行止め標識からここまで6.5kmの道のりで430m上昇。平均勾配は6.6%。この比較的穏やかな勾配、バスさえ通行可能な広く高規格な作りからして、林道とは一線を画する観光道路ということがわかります。標高を稼ぐ為にえぐい九十九折りとはいえ。
15:25、塩那道路塩原側第2ゲート到着。標高1120m。以前は地元の方が山に入るのにゲートを開けて自動車で入っていたそうですが、現在はゲートの向こうには80cm四方くらいのコンクリートブロックが4個も置いてあり、もはや自動車の進入は不可能。
ゲートの先。だいぶ路面に草や苔が生えています。不自然な程一面に生えていますから、もしかしたら廃道工事として土砂が撒かれているのかもしれません。
ゲート脇の踏み跡。自動車やバイクは無理ですが、歩行者や自転車はこの脇から入っている様です。入ってもこの先40km以上何もない道路ですが。
実際、ブロックには登山での杖代わりらしい木の枝が数本掛けてあります。
ここは土平園地というハイキングコースがあり、この道路の存在価値はここへ繋がっているということのみでしょう。しかし八方ヶ原には大勢のハイカーがいたのに対し、ここは駐車場に一台自動車が停まっているだけ。自動車やバイクは多少走っていましたが、経済的にはもう価値がない道路になっている様です。まぁヒルクライムの大会を開くには良い道路だと思いますけど(笑)。
15:29、熊でも出そうな寂しい場所ですし、時間が押していますのでダウンヒル開始。
と思ったら、いきなり20頭近い猿の群れに遭遇。しかも赤ちゃんや子連ればかり。
近づくと逃げちゃうので、これが精一杯。左右の猿共に子供を抱えていました。
15:50、八幡橋まで下りてきました。下りはあっという間。
国道400号線湯の香ラインを西へ。この辺は本当に山深いです。
標高600mの木陰だから24度であって、下界はどれほどの暑さか… もう本当に平地サイクリングの季節は終わりですなぁ。高原に逃げなきゃ。
野岩鉄道や東武鉄道に乗る為には、本日3回目、最後のヒルクライムが必要でした。民家なんかない山奥。
尾頭トンネルを抜けると、会津西街道を南下。時間があれば中三依温泉センター男鹿の湯に入るつもりでしたが、時間が厳しいので断念。ひたすら急ぎました。上り返しもありますが、基本的に下り基調なので楽です。
五十里海渡り大橋から五十里湖。水が少ないので川だとばかり思いましたが湖でした。
18:22、鬼怒川公園駅到着。新藤原駅周辺には商店がないことはわかっていましたが、鬼怒川公園駅は駅前には土産物店はありましたが、既に閉店時間なのか、はたまたもしかして廃業しているのか、お店は閉まっていました。特急でのんびり食事しながら帰るつもりだったのですが、当てが外れてがっかり。あと一時間早く到着できれば駅近くの温泉に入るつもりでしたが、それも叶わず。下車駅のミス、矢板での4kmのコースミス、昼寝が祟りました。
18:48、特急リバティ会津148号に乗車。のんびり車窓を楽しみながら帰るつもりでしたが、すぐに日が落ちてしまいました。車内販売もなく、持ち込んだペットボトルだけで過ごす2時間…
なお、リバティは多機能トイレがある5号車に乗ったのですが、自転車を置くには十分なスペースがあって助かりました。車内にも車椅子対応座席の反対側は空間が空いていて、自転車が置けそうです。
春日部駅で乗り換え、草加駅から自走し、22時頃帰宅。
走行ルート標高図。序盤を除けば一日中標高500m以上を走っているので気温控え目で、ヒルクライムにしては恵まれた一日でした。獲得標高2300m以上ですが、ルートは観光道路で、林道程勾配がきつくなく負荷自体はさほどでもなかったです。獲得標高が多い上に走行距離も長いので心配だったのですが杞憂でした。
とりあえず宿題を終わらせることができて良かったです。塩那道路の凄さの一端を垣間見れました。通行止め区間も見てみたい気はしますが、後述のサイトを読む限りとんでもない冒険っぽいので遠慮しておきます(笑)。『頭文字D』の巡礼的には、日塩もみじライン、いろは坂、今回の2コースで、栃木ルートは制覇というところですかね。栃木は東武鉄道で行きやすいので、もっとあちこち廻ってみたいと思います。
所用経費
東武鉄道 草加→上今市駅 750円(株主優待乗車券 IC正規料金は1193円)
東武鉄道 鬼怒川公園→草加 750円(株主優待乗車券 IC正規料金は1358円)
特急券(特急リバティ会津148号) 1230円
参考URL
Wikipedia 栃木県道266号中塩原板室那須線
Wikipedia解説。
山さ行がねが 塩那道路(県道中塩原板室那須線)
山さ行がねが 塩那道路工事用道路
通行止め部分に関する興味深い記述がありますので、ご参考まで。
走行時間 07:55:34
平均速度 15.8km/h
最高速度 45.7km/h
使用車種 KHS F20-R
2015年の5月から6月にかけて、東武鉄道の優待乗車券を使って4回も輪行しています。今回久しぶりにヤフオクで優待乗車券を入手しましたので、また輪行で栃木県を廻ってみました。実は栃木県にはその時の宿題が残っていました。
2015年5月30日に日塩もみじラインを走った際に見かけた風景。右に塩原温泉郷が見えますが、問題は左の山肌。弥太郎山に刻まれたジグザグのライン。巨大な九十九折り。あまりにインパクトが強過ぎて、いつか走りたいと思っていたのです。
2015/05/30 新藤原駅→日塩もみじライン→会津高原尾瀬口駅
調べてみると、塩原と那須を繋ぐスカイラインとして塩那道路が計画されたとのこと。しかし標高1000m以上の部分だけでも延長40kmにも及ぶまさに天空の道は、社会情勢や環境に対する意識の変化があって計画が頓挫。現在は県道266号線として塩原側は弥太郎山の麓から土平園地まで通行できる道のみが存在しているとのこと。そしてこの道路、漫画『頭文字D』の18〜20巻での対戦コースなんですね。しかもそこへ行くにのに前回と同じ日塩もみじラインを走るのは面白くありませんので、八方ヶ原を越える県道56号線を走ることにしましたが、ここも『頭文字D』の20〜21巻での対戦コースという(笑)。意図せぬ聖地巡礼となりました。
04:47、自宅出発。コンビニで食料調達。05:23、草加駅発。
下今市到着。しかし到着直前に地図を見ていて、新高徳駅の方がほんの僅かだけど走る距離が少ないことに気づきました。八方ヶ原と中塩原板室那須線の二つのヒルクライムで獲得標高が2000mを超える本日。できれば前半は楽をしたいのでと、降車せず新高徳駅へ行くことに。が、発車してから気づきました。この列車、日光行きじゃん!! 新高徳へは新藤原駅へ向かわねばならないのに。がっくし。距離を短くするつもりが長くなっちゃいました。後半に影響しなきゃいいけど…
7:28、上今市到着。下車すると陽射しが強く、降車駅のミスが後半に効いて来そうな感じ… 後ろは女峰山等の日光連山。
並木大橋から大谷川。中央に丸っこい男体山が見えます。
国道461号線(日光北街道)を東進すると、左手に小さな山が見えました。実は富士山(笑)。この道路のもう少し先にも右手に富士山があります。全国にいくつ富士山があるんでしょうか。富士山巡りサイクリングというのも面白いかも。
ちゃんと浅間神社もありました。巨大草鞋が木に吊るしてあります。「こんな草鞋を履く大男がいる。悪者は近寄るな」と、厄除けの意味があるとのこと。
栃ナビ! 厄除け大わらじ奉納
自転車を置いて少し登ってみましたが、蜘蛛の巣が張っていたので適当な所で戻りました。意外に急な登山道でした。
矢板交差点で栃木県道30号線へ。八方ヶ原のある高原山が見えますが、随分遠いです…
左折する交差点を直進してしまうミスがあり、引き返したので往復4kmの無駄。まだ平地なのが救いでした。
09:45、泉の交差点から栃木県道56号線のヒルクライム開始。
道路が南東から北西に延びている為、午前中は陽射しが直射してきつかったです。それでも標高が上がれば気温も下がり、きついながらも頑張れます。
11:42、飲料水空っぽで、山の駅たかはら到着。駐車場も車でいっぱいの大繁盛。矢板市のロゴ入りシャツを着た方々が整理に当たっていました。トイレに入り、ペットボトルで水の補給。
バニラとスカイベリーのミックスソフトクリームがうま〜 380円也。
12:00、再出発。
500mくらいはこんな感じの平坦道路。それが過ぎるとダウンヒル。いずれにせよ高原ですので、涼しくて快適。
下っていくと4連ヘアピン、『頭文字D』ではスネークヘアピンと呼ばれる場所へ。一段下の路面が見えていますが、もの凄い山の中に自動車なら3台くらい並走できそうな広いコーナー。そして道路の端に異様な汚れ。
今撮影している場所も端が汚れています。
汚れはこれ。タイヤのカスが大量に撒き散らされていました。ここまでの車道でもタイヤ痕はありましたが、ここは本当に酷い。漫画同様、攻め込んでいる自動車が沢山いるんでしょうね。
スッカン沢に架かる雄飛橋まで下りで、そこから再度の上り。スッカン沢は滝の名所らしく、駐車場どころか橋にも自動車がたくさん停まっていました。しかしここからスネークヘアピンを見上げなかったのは失敗。ダウンヒルなんで後ろの景色に疎いんですよねぇ。
雄飛トンネル。『頭文字D』でブラインドアタックが仕掛けられた場所ですね。
12:40、雄飛トンネルから1.2km程進むと、待避所らしきスペースがあったので自転車を止めて横になっちゃいました。ヒルクライムに疲れた所で寝るのは本当に幸せ。地図で見ると広い尾根で平坦になっているので待避所のスペースが取れているんですね。10分程完璧に寝入っていたみたい。体を蟻が這う感触で目覚めました(苦笑)。
頭文字Dの旅 八方ヶ原
このサイトの記事を見たら、どうやらバトルの折り返し点で寝ていたらしいです(笑)。(21巻P.115)
13:02、再出発。尾根に上ったということは、ここからまた下り。ここからは狭い道路が続きました。
7km程下ると国道400号線に突き当たり、県道56号線は終わりです。ここでは右手に立派な建物が見えたので思わず撮影。栃木県医師会塩原温泉病院だそうです。眼下に鹿股川と箒川が流れていて絶景。リハビリもやっているみたいなので、栃木で事故に遭ってリハビリが必要になったらこんな所に入院したいです(笑)。温泉街も近いし理想的でしょう。
国道400号線を西へ向かいます。
13:51、八幡橋に到着。これこれ、私が再会したかったのは。
なんという上り方。写真右の中央あたりに見えるコンクリートの向こうに道は続いています。なんと強引な道の付け方。
しばらく進むと、こんな標識が。7.1km先のゲートからは歩行者さも入れない道路です。ゲートの手前まですら、通行は4月22日から11月30日限定で、しかも夜間は閉鎖されてしまう。夜間閉鎖はそれこそ走り屋対策ですかねぇ。
14:10、第一ゲートに到着。18時までに下りてこないと閉められてしまいます。
標高765m。箒川を挟んだ対岸に、こんもりした台地が見えます。
標高880m。路面が波打っています。勾配がえぐいので道路のアウト側を上りました。
こんな急角度の曲がりは小曲がりじゃねーよと言いたい。古い標識なので通行止区間の表示も残っています。それにしても「鬼」って何だろう? 誰かが貼り付けたのかな。ヒルクライム中は暑いので確かめもしませんでした。
この直射日光!! 南に面しているので日当たりが良すぎです。真夏だったら絶対上らない。
標高1075m。先程は見えなかった台地の上面が見えてきました。
アップ。ハウス農場みたいなものが見えます。段差のある高原で、面白い地形です。
更にズームアップすると、八幡橋が見えました。さっきはそこから、こちらの九十九折りを見ていたわけです。
高低差がハンパないです。最初の通行止め標識からここまで6.5kmの道のりで430m上昇。平均勾配は6.6%。この比較的穏やかな勾配、バスさえ通行可能な広く高規格な作りからして、林道とは一線を画する観光道路ということがわかります。標高を稼ぐ為にえぐい九十九折りとはいえ。
15:25、塩那道路塩原側第2ゲート到着。標高1120m。以前は地元の方が山に入るのにゲートを開けて自動車で入っていたそうですが、現在はゲートの向こうには80cm四方くらいのコンクリートブロックが4個も置いてあり、もはや自動車の進入は不可能。
ゲートの先。だいぶ路面に草や苔が生えています。不自然な程一面に生えていますから、もしかしたら廃道工事として土砂が撒かれているのかもしれません。
ゲート脇の踏み跡。自動車やバイクは無理ですが、歩行者や自転車はこの脇から入っている様です。入ってもこの先40km以上何もない道路ですが。
実際、ブロックには登山での杖代わりらしい木の枝が数本掛けてあります。
ここは土平園地というハイキングコースがあり、この道路の存在価値はここへ繋がっているということのみでしょう。しかし八方ヶ原には大勢のハイカーがいたのに対し、ここは駐車場に一台自動車が停まっているだけ。自動車やバイクは多少走っていましたが、経済的にはもう価値がない道路になっている様です。まぁヒルクライムの大会を開くには良い道路だと思いますけど(笑)。
15:29、熊でも出そうな寂しい場所ですし、時間が押していますのでダウンヒル開始。
と思ったら、いきなり20頭近い猿の群れに遭遇。しかも赤ちゃんや子連ればかり。
近づくと逃げちゃうので、これが精一杯。左右の猿共に子供を抱えていました。
15:50、八幡橋まで下りてきました。下りはあっという間。
国道400号線湯の香ラインを西へ。この辺は本当に山深いです。
標高600mの木陰だから24度であって、下界はどれほどの暑さか… もう本当に平地サイクリングの季節は終わりですなぁ。高原に逃げなきゃ。
野岩鉄道や東武鉄道に乗る為には、本日3回目、最後のヒルクライムが必要でした。民家なんかない山奥。
尾頭トンネルを抜けると、会津西街道を南下。時間があれば中三依温泉センター男鹿の湯に入るつもりでしたが、時間が厳しいので断念。ひたすら急ぎました。上り返しもありますが、基本的に下り基調なので楽です。
五十里海渡り大橋から五十里湖。水が少ないので川だとばかり思いましたが湖でした。
18:22、鬼怒川公園駅到着。新藤原駅周辺には商店がないことはわかっていましたが、鬼怒川公園駅は駅前には土産物店はありましたが、既に閉店時間なのか、はたまたもしかして廃業しているのか、お店は閉まっていました。特急でのんびり食事しながら帰るつもりだったのですが、当てが外れてがっかり。あと一時間早く到着できれば駅近くの温泉に入るつもりでしたが、それも叶わず。下車駅のミス、矢板での4kmのコースミス、昼寝が祟りました。
18:48、特急リバティ会津148号に乗車。のんびり車窓を楽しみながら帰るつもりでしたが、すぐに日が落ちてしまいました。車内販売もなく、持ち込んだペットボトルだけで過ごす2時間…
なお、リバティは多機能トイレがある5号車に乗ったのですが、自転車を置くには十分なスペースがあって助かりました。車内にも車椅子対応座席の反対側は空間が空いていて、自転車が置けそうです。
春日部駅で乗り換え、草加駅から自走し、22時頃帰宅。
走行ルート標高図。序盤を除けば一日中標高500m以上を走っているので気温控え目で、ヒルクライムにしては恵まれた一日でした。獲得標高2300m以上ですが、ルートは観光道路で、林道程勾配がきつくなく負荷自体はさほどでもなかったです。獲得標高が多い上に走行距離も長いので心配だったのですが杞憂でした。
とりあえず宿題を終わらせることができて良かったです。塩那道路の凄さの一端を垣間見れました。通行止め区間も見てみたい気はしますが、後述のサイトを読む限りとんでもない冒険っぽいので遠慮しておきます(笑)。『頭文字D』の巡礼的には、日塩もみじライン、いろは坂、今回の2コースで、栃木ルートは制覇というところですかね。栃木は東武鉄道で行きやすいので、もっとあちこち廻ってみたいと思います。
所用経費
東武鉄道 草加→上今市駅 750円(株主優待乗車券 IC正規料金は1193円)
東武鉄道 鬼怒川公園→草加 750円(株主優待乗車券 IC正規料金は1358円)
特急券(特急リバティ会津148号) 1230円
参考URL
Wikipedia 栃木県道266号中塩原板室那須線
Wikipedia解説。
山さ行がねが 塩那道路(県道中塩原板室那須線)
山さ行がねが 塩那道路工事用道路
通行止め部分に関する興味深い記述がありますので、ご参考まで。